CSの衛星劇場が『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』を10月2日よりテレビ初放送

松竹ブロードキャスティング株式会社が運営するCS放送局「衛星劇場」は、2017年10月に歌舞伎座で上演された『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』の序幕・二幕目・大詰を2018年10月にテレビ初放送する。

原作の「マハーバーラタ」は世界三大叙事詩の一つ。本作の企画から構想、脚本制作、振付、そして主演を務めたのは尾上菊之助。壮大な脚本を青木豪が執筆し、SPAC(Shizuoka Perfoming Arts Center)で芸術監督を務める宮城聰が演出を手がけた。インドの宗教や哲学、神話の要素に、現代的な演出ながらも「仮名手本忠臣蔵」を思わせる神々の幕開けや「白浪五人男」を彷彿させる五王子の登場など見事に歌舞伎の様式にまとめ上げ、好評を博した。

「衛星劇場」では、まず序幕を10月2日（火）16:00から放送（再放送19日（金）16:00～）。次いで二幕目を10月3日（水）16:00より（再放送25日（木）16:00）、そして大詰めを10月4日（木）16:00より（再放送31日（水）16:00）放送する。さらに、10月8日（月）16:00からは序幕・二幕目・大詰を一挙放送する。

■極付印度伝 マハーバーラタ戦記～序幕

出演：尾上菊之助 中村時蔵 中村七之助 片岡亀蔵 坂東彦三郎 坂東亀蔵 尾上松也 中村梅枝 中村萬太郎 中村種之助 河原崎権十郎 坂東秀調 市村萬次郎 市川團蔵 中村鴈治郎 坂東楽善 市川左團次 尾上菊五郎

ヒマラヤ山の頂の雲の上。神々が微睡していると滅びの神シヴァ神が目覚め「この世の終わりが始まるであろう」と告げる。人間が始める戦争が原因でそれは象の国より起こるという。梵天の「この世を滅ばし新たな世界の創造を」との意見に太陽神は慈愛に満ちた子を、帝釈天は武力を持った子をそれぞれ象の国の汲手姫より生み出すことで争いを止めさせると提案。汲手姫は太陽神の子を産むが恐ろしくなり子をガンジス川へ流す。御者に拾われ育てられた子は迦楼奈と名付けられ16歳になった。進路に迷う迦楼奈の前へ太陽神が現れ、戦乱を止める使命を聞いた迦楼奈は戦士となる決心をする。（2017年/平成29年10月･歌舞伎座)

放送日時：10月2日（火）16:00～、再放送10月19日（金）16:00～

■極付印度伝 マハーバーラタ戦記～二幕目

出演：尾上菊之助 中村時蔵 中村鴈治郎 中村七之助 片岡亀蔵 坂東彦三郎 坂東亀蔵 尾上松也 中村萬太郎 中村種之助 中村梅枝 中村児太郎 市村橘太郎 市川團蔵 尾上菊五郎

パンチャーラ国では弗機美姫の婿選びの最中。そこへ死んだと思われていた婚約者の阿龍樹雷が現れたため婿選びは中止。阿龍樹雷はその場にいた鶴妖朶王女に殺されかけたことを国王に訴えるも鶴妖朶を捕えると大きな戦が起こるとの言葉に鶴妖朶と迦楼奈を帰し、阿龍樹雷と弗機美姫は婚礼の儀を行う。一方、迦楼奈の前に帝釈天が突然現れ、迦楼奈がいずれ阿龍樹雷と戦う運命にあると太陽神と正反対の言葉を告げ消える。悩む迦楼奈の前に鶴妖朶が現れ、阿龍樹雷から恥辱を受けた以上、五王子との戦乱は避けられないと憤る。そこで弟の道不奢早無王子はサイコロ賭博で五王子の持ち物全てを奪うことを思いつく。（2017年/平成29年10月･歌舞伎座)

放送日時：10月3日（水）16:00～、再放送10月25日（木）16:00～

■極付印度伝 マハーバーラタ戦記～大詰

出演：尾上菊之助 中村時蔵 中村七之助 片岡亀蔵 坂東彦三郎 坂東亀蔵 尾上松也 中村萬太郎 中村種之助 中村鴈治郎 市川左團次 尾上菊五郎

五王子が追放されてから14年目。象の国では鶴妖朶軍と五王子軍の戦いの幕が開こうとしている。五王子側に多くの兵が集まっているため、道不奢早無は夜明け前に奇襲しなければ負けてしまうと進言するが、鶴妖朶は迦楼奈を待ち動かない。やがて夜が明けると迦楼奈が駆けつけ「もはや開戦はやむなし」と出陣の決意をする。片や戦いに懐疑的な阿龍樹雷の前に久理修那が現れ「内にある『我』は滅ぶことはない、戦士と生まれた以上は戦士の義務を果たさなければならない」と諭すのだった。汲手姫も迦楼奈に五王子側につくよう懇願するが迦楼奈は優勢の軍に寝返るのは恥であると撥ね退ける。そして最後、迦楼奈と阿龍樹雷の一騎打ちに。果たして戦いの行方は…。（2017年/平成29年10月･歌舞伎座)

放送日時：10月4日（木）16:00～、再放送10月31日（水）16:00～

■極付印度伝 マハーバーラタ戦記～序幕・二幕目・大詰

出演：尾上菊之助 中村時蔵 中村鴈治郎 中村七之助 坂東彦三郎 坂東亀蔵 尾上松也 中村梅枝 中村萬太郎 中村種之助 中村児太郎 尾上菊市郎 市村橘太郎 片岡亀蔵 河原崎権十郎 坂東秀調 市村萬次郎 市川團蔵 坂東楽善 市川左團次 尾上菊五郎

序幕から大詰まで通しで放送。

「この世の終わりが始まるであろう」との破壊を司る滅びの神・シヴァ神の言葉より始まるこの物語は象の国で起こった王位継承者争いから起こる人間模様を描く。原作の「マハーバーラタ」は世界三大叙事詩の一つとされ、インドの宗教や哲学、神話の要素に現代的な演出ながらも「仮名手本忠臣蔵」を思わせる神々の幕開けや「白浪五人男」を彷彿させる五王子の登場など見事に歌舞伎の様式にまとめ上げている。（2017年/平成29年10月･歌舞伎座)

放送日時：10月8日（月）16:00～20:00

■公式サイト：http://www.eigeki.com