EXILE SHOKICHIから斎藤工まで盟友たちが集結 SWAY、初ワンマンライブで7年前を振り返り「リベンジができた気がします」

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2018.12.13

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12月12日、SWAYが初のワンマンライブ『SWAY “LIVE SHOWCASE 2018 UNCHAINED”』を東京・新木場 STUDIO COASTにて開催した。

DOBERMAN INFINITYやHONEST BOYZ®のメンバーでもあるSWAYは、昨年2017年11月にシングル『MANZANA』で、ヒップホップの名門レーベル・Def Jam Recordingsからソロデビュー。今回のライブは、今年8月29日にリリースした1stアルバム『UNCHAINED』をたずさえて行われた。

会場に到着すると、すでにフロアは満員状態。ファンたちは、SWAY自らがデザインしたヘッドバンドなどのオリジナルグッズを身につけており、ファッションも含めてヒップホップ色が濃厚だ。クラブとしても営業しているSTUDIO COASTでの開催というのも、SWAYらしい試みといえよう。いよいよ照明が落ちると、場内は期待と興奮で大きな歓声に包まれた。

ステージの幕があがると、そこには濃密なスモークが焚かれていて、バックの映像がフラッシュするたびに幻想的な光景が見え隠れする。イントロのサウンドに合わせて、幾度目かの点滅を繰り返したのち、逆光の中に立つSWAYのシルエットが確認できると、フロアからはさらに熱烈な歓声があがる。そして一曲目「Be a Beast」のワイルドなビートに合わせてSWAYが雄叫びをあげると、濃密な霧の中に腹ばいで身を潜めていた4人のダンサーが登場し、ともに踊りながら歌い始める。海外の大物ラッパーにも引けを取らない、斬新かつクールな演出に、早くも観客たちは目を奪われる。

続く「MANZANA」でも、SWAYはラフに踊りながらフロウ。リリックとダンスの振り付けが見事な調和を見せているのも注目すべきポイントだろう。「MANZANA!」のフレーズが飛び出すと、観客たちもハンズアップで応える。完全なるヒップホップ・ショウである。次曲の「Unchained」は、歌うようなフロウの中にリラクシンなムードが漂う、まさに現行のUSヒップホップのムードを体現した楽曲で、SWAYというラッパーの引き出しの多さに改めて気付かされた。

DJのスクラッチから飛び出したのは、自身の名をフックに使った「SWAY SWAY」。「時代を作るのは観客と僕さ」と歌うこの曲で、すでに観客たちのテンションはピークに達していた。SWAYコールは大合唱となり、その勢いは止まりそうにない。上着を脱ぎ、セクシーに歌い上げた「Camouflage U」、エキゾチズムの中に情熱を忍ばせる「LaVida Loca」、バウンシーなビートでフロアを揺らす「NAKED」と、ノンストップでパフォーマンスを続けた後、満を持してドロップした「XXX」で、フロアの熱狂はいよいよ決定的なものとする。映像でDef Jam Recordingsの旗がたなびき、ゲストとしてAK-69が登場すると、さらに割れんばかりの大歓声が巻き起こった。曲中の「X!」に合わせて腕をクロスにする振り付けで、会場は完全に一つに。まさにフロアマスターである。

SWAYの盟友・DJ KEKKEのプレイも特筆すべきだろう。SWAYがしばしステージを離れた後も、フロアの空気を維持し続け、平日の夜にも関わらず、その空間はクラブと化していた。DJブースからSWAYが登場し、「ここからライブ後半戦、まだまだ上がれますか!」と煽ると、ここからはSWAYのキャリアを振り返るようなコーナーがスタート。90年代のアブストラクト・ヒップホップのクラシックであるDJ SHADOW「Organ Donor」から、DOBERMAN INFINITYのレパートリーとなっている「JUMP AROUND ∞」、HONEST BOYZ®の「要!」など、バラエティ豊かな楽曲で観客たちを楽しませる。さらに、「時間を2012年に戻しましょう」と、自身がインディーズ時代にリリースしたアルバム『THE S』から、「Sorry I'm Late」や「Blue」も披露。地元・北海道の盟友であるHIYADAMをゲストに迎えた「LIGHTS」は、この日でなければ見ることができない貴重なステージだったのではないだろうか。また、当時の楽曲である「HERO」に、観客たちが大合唱で応えたのもエモーショナルだった。

後半では、大人の洗練を感じさせる「Lullaby」や、ラッパーであるSWAYが歌に挑戦した「Acting Myself」などの楽曲でじっくりと聴かせる。そして「Never Say Goodbye」で、SWAYがLDH JAPANに所属するきっかけとなった、北海道時代からの盟友であるEXILE SHOKICHIが登場すると、またしても会場が熱狂に包まれる。二人にとって、こうして共演することはきっと夢の一つだったのだろう。SHOKICHIが「初めて(この曲を二人で)やったね。でも、やるべきところでやれたんじゃないですか?」というと、SWAYも満面の笑みだ。SWAYは、「レペゼン札幌! 俺たちは北海道から東京をロックしにきているから、気合いが違う」と言い、そのまま二人で「Rock City」を披露した。

SHOKICHIがステージを去った後、DJブースの前に腰掛けたSWAYは「色々不安もあったんですけれど、ここに立ってみんなの顔見たら吹っ飛んでしまった」と語り、ストレートなラブソングである「Perfect Love」を観客たちに届ける。そして、ハッピーなバイブスに溢れた楽曲「Let Me Know」で、本編は幕を閉じた。

鳴り止まないアンコールに再登場したSWAYは、さらにパーティー感を高める「Friday Night」を披露するのだが、ここでマイクをステージ下に落としてしまうハプニングが。DJが音を止めて、落ち込むSWAYをダンサーが慰め……と思いきや、楽曲の途中から完璧なタイミングで再びパフォーマンスをスタート。SWAYらしいトリッキーなドッキリだったのだ。また、パフォーマンス後には、斎藤工がプロデュースと主演を務め、お笑い芸人の永野が原作を手がけた映画『MANRIKI』への出演が決まったことも告げられる。ステージに二人が登場すると、永野はSWAYのライブにいたく感銘を受けた模様で、なんども「X」のポーズを決めていた。観客たちと「SWAY SWAY」の振り付けを一緒に行う“SWAY SWAYチャレンジ”の生配信が行われた後は、大阪で再び同公演を行うこと、2019年2月14日に新曲をリリースすることも告げた。

「25歳の時に上京して7年が経ちました。上京直前に『THE S』というアルバムをリリースして、地元の300人の箱でライブをやったんだけれど、(観客が)入らなかったんだよね。悔しかった。(中略)遠回りといえば遠回りだったかもしれないけれど、今日は300人を余裕で超える人数が入りました。リベンジができた気がします、ありがとうございます」と、観客への感謝を真摯に伝えた後は、『THE S』から「履き潰したKICKS」を披露。努力を肯定し、諦めない心の大切さを歌ったこの曲は、25歳のSWAYが未来の自分に向けて書いたものだったのかもしれない。ラストを飾った「Look Up The Sky」には、遠回りをしてきた男・SWAYが歌うからこその説得力が、たしかに宿っていた。

なお、SWAYが出演する映画『MANRIKI』には、ミュージシャン・俳優の金子ノブアキも出演。金子は音楽監督も兼任し、CMや金子のMVを手掛ける清水康彦氏がメガホンをとる。公開は、2019年を予定している。

 

作品情報

映画『MANRIKI』 
企画・プロデュース:齊藤工 永野 
原作・脚本:永野 
主演:斎藤工 
出演:永野 金子ノブアキ SWAY 小池樹里杏/神野三鈴 他
音楽監督:金子ノブアキ  
監督 清水康彦
制作プロダクション イースト・ファクトリー
共同配給 HIGH BROW CINEMA / 東映ビデオ
(C)2019 MANRIKI Film Partners
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