映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』イベントレポート~真矢ミキ×ローランドが登壇

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2019.3.8
真矢ミキ、ローランド

真矢ミキ、ローランド


シアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)とマーゴット・ロビー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)というアカデミー賞®︎ノミネート女優ふたりが、激動の16世紀英国を生きるふたりの女王を演じる『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』が3月15日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほかで全国公開される。

【動画】『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』予告編<90秒>


本作の公開に先駆け、元宝塚花組トップスターにして人気女優の真矢ミキと、「俺か、俺以外か。」などの名言で話題沸騰、バラエティ番組などにひっぱりだこ、映画イベントには今回初登場となるホスト兼実業家のローランドが、トークイベントを行った。

美しき女王陛下をNo.1ホストがエスコート

真っ黒なドレスとタキシードに身を包んだ煌びやかなふたりが、サプライズで後方の扉より登場。ローランドが真矢ミキをエスコートしながら客席を通って登壇。本日初対面を果たしたというふたり。お互いの印象について、「母が宝塚が好きで真矢さんのファン。サインをもらってくるようリクエストを受けました」とローランド。真矢は、ローランドの輝くブロンドヘアを見て「こんな金髪を見たのはオスカル以来。身長も高くて貴族みたい! 私は名言集を見るのが好きで、ゲーテや孔子の名言集を見ていたら、ローランドさんの名言に辿り着いたんです。リアルで見れて感激です」と興奮気味に語った。

ホスト界の帝王がふたりの女王に共感

本作を見た感想として、「女性だから“女々しい”とか、男性だから“雄々しい”という言葉はいつ生まれたんだろうと考えました。結局は、今も時代をさかのぼっても全く変わっていないんですよね」と真矢さん。「劇中でも“女だから”というセリフがありましたが、ホストも同じ。いいことをしても1/10しか言われない。悪い事をすると10倍にして伝わる。色眼鏡で見られるんです。だからふたりの女王の苦悩や葛藤には共感しました。女性のみなさんもこれまでの経験から共感するところがたくさんあると思います」とローランド。

トップオブトップを経験したふたりから深イイ話と名言が続出

トップオブトップを経験したふたり。成功談を問われ、「惰性で決めた大学進学を入学初日でやめたことですね。100人が“それは間違っている”と言ったとしても、100人全員が間違っていて、俺ひとりが合っているかもしれない。俺がそれを証明しましたね。よく“人生はやるか、やらないか”といいますが、“人生はやるか、やるか”しかない」とローランドが名言を次々と連発、会場からは度々感嘆の声と拍手が巻き起こった。

一方、宝塚歌劇団でトップをつとめてきた真矢は、「宝塚歌劇団にいた18年間のうち、15年は失敗続き。役がつかないときは、上層部に意見を文句を言ったりと、すごく尖ってましたね(笑)。でも、一つだけ誰よりも負けないことがあったんです。それは1シーン1シーンをとにかく楽しんで演じていたこと。“端で活き活きと踊っているあの人は誰?”と、だんだん気にしてもらえるようになって、それでトップへの道を駆け上ることができたのだと思います」と真矢が語った。

本作に登場するふたりの女王について、ホストとしてこれまでに何人もの女性と接してきたローランドは、「メアリーは自然体ですごくいいと思う。このまま“ゴーイングマイウェイ”で突き進んで欲しいですね。一方、エリザベスちゃんはコンプレックスでがんじがらめになっていて、自信や勇気を持てる言葉をかけてあげたいと思いました」と語った。

ふたりの女王のたくましい生き様を見てほしい

人生の何に一番重きを置いているかという質問に対し、「日常の8割方は仕事に追われています。でも、何にも縛られずに、探究心を持って何事もチャレンジしたい。“生きてることに慣れていない”“今日も何か学ぶことがあるはず”と思って生きています。“女だから”とか“舞台出身だから”などの概念で縛られるのが一番苦痛に感じますね。人が自分をどう思っているのか気になる時期もありましたが、それにとらわれないように生きることが私にもできるようになってきたと思っています」と真矢が語ると、「その言葉をエリザベスちゃんに言ってあげたいですね」とローランドが語った。

(左)マーゴット・ロビー(エリザベス1世)、(右)シアーシャ・ローナン(メアリー・スチュアート) ©2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

(左)マーゴット・ロビー(エリザベス1世)、(右)シアーシャ・ローナン(メアリー・スチュアート) ©2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

最後に、「本作は、“たくましく生きたい”とスイッチが入る映画でした。女性を取り巻く環境は今もこの時代も何ら変わっていませんが、わたしたちのDNAにも打ち込まれている、ふたりの女王のたくましい生き様を見てほしいです」と真矢が語り、トークイベントを締めくくった。


 

【イベントデータ】 

■日時:2019年3月6日(水) 18:30~18:55
■会場:スペースFS汐留(港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
■登壇者:真矢ミキ(女優)、ローランド(ホスト兼実業家)
 


【プロフィール】

<真矢ミキ>1964年1月31日生まれ。元宝塚歌劇団花組男役トップスター。宝塚史上初である篠山紀信氏による男役の写真集や武道館コンサートを成功させるなど、独自のアイデアや今までにない自由な発想により「宝塚の革命児」と話題になる。1998年10月、宝塚歌劇団を退団。1999年より女優デビューし、TVドラマ、バラエティ、映画、舞台と縦横無尽に活躍、様々な好感度ランキングで上位を獲得する人気を誇る。2015年3月より情報番組「ビビット」のMCを担当。

<ローランド>1992年東京生まれ。高校卒業後18歳でホストデビュー。歌舞伎町の数々の最年少記録を更新し20歳で代表取締役に就任。2017年度に1日で4200万円を売り上げる店舗最高記録し、年間売り上げも1億7000万Over。2018年には月間6000万を売り上げ、個人最高売り上げ記録を樹立。歌舞伎町のトップホストとして現代ホスト界の帝王と称されている。現在、展覧会『Ro LAND~俺か、俺以外か~』開催中(3/10まで)。3/11には、「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」(KADOKAWA)を発行。

公演情報

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
■公開日:2019年3月15日(金)
■劇場:TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
■出演:シアーシャ・ローナン、マーゴット・ロビー、ジャック・ロウデン、ジョー・アルウィン、ジェンマ・チャン、マーティン・コムストン、イスマエル・クルス・コルドバ、ブレンダン・コイル、イアン・ハート、エイドリアン・レスター、ジェームズ・マッカードル、デヴィッド・テナント、ガイ・ピアース、他
■監督:ジョージー・ルーク
■脚本:ボー・ウィリモン
2018 年/イギリス/124 分 ユニバーサル作品
■配給:ビターズ・エンド、パルコ ©2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
■公式サイト:http://www.2queens.jp/
2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 《メアリー・スチュアート×エリザベスⅠ世》 
 
――女王は私ひとりだけ
本作は、スコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベスⅠ世の波乱に満ちた人生を描く。生後すぐにスコットランド女王、16歳でフランス王妃となったメアリー・スチュアートは、未亡人となった18 歳にスコットランドへ帰国し王位に戻る。さらに、メアリーは隣国イングランドの王位継承権を主張、エリザベスⅠ世の権力を脅かす。恋愛、結婚、出産を経験し、若く美しく自信にあふれたメアリーに複雑な想いを抱くエリザベス。誰よりも理解し合えたはずの孤独な若き女王たちは、従姉妹でありながら恐れ合い、それぞれ陰謀渦巻く宮廷の中で運命に翻弄され戦うのだった……。 
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