GARNiDELiA、満員のオーディエンスと“未来”の約束交わしたPIT公演

レポート
音楽
2015.11.15
GARNiDELiA(写真提供:SME Records)

GARNiDELiA(写真提供:SME Records)

11月7日、東京・豊洲PITでGARNiDELiAのワンマンライブ「stellacage vol.III」が行われた。

ギター、ベース、ドラム、バイオリンからなるサポートバンドメンバーとともに、フルハウスの豊洲PITにまず登場したのはtoku(Key, G)。オープニングSEに乗ってギターを手にステージ下手のお立ち台に仁王立ちした彼は、強烈なフィードバックノイズとともに「21248913」のイントロを奏でながらメイリア(Vo)をステージへと迎え入れる。その後彼らは勢いそのままに、8月リリースのインディーズベスト盤収録の「Arrow of Love」や「COLOR」、2014年1月のプレデビュー曲「True High」など、初期のロックチューンを畳みかけた。

そしてメイリアコールとtokuコールであふれかえるフロアを前に「ここを宇宙一輝く場所にしましょう!」と宣言したメイリアが「ウチらいろいろな曲があるじゃないですか」と笑顔を見せると、ステージはダンスタイムに突入。彼女はtokuら楽器隊が繰り出すビートを背に、2人の女性ダンサーとともにハードなステップを踏みまくる。「ORiGiNAL」ではメイリアがオーディエンスとともにハンドクラップを打ち鳴らし、サビでは彼らと高々とハンズアップ。また「Steps」ではtokuがピアノのインプロビゼーションを披露し、ベーシストがドリルンベース風のハードなプレイを見せるなど、楽器隊がビッグビートライクな原曲を大胆にお色直ししてみせていた。

「PiNK CAT」を妖艶に歌い踊ったメイリアとサポートバンドがステージをあとにすると、tokuによるソロタイムがスタートする。「さあ今度はみんなが踊る番ですよ」とオーディエンスに語りかけた彼はリアルタイムでビートメイクしながらフロアを揺らすも、その盛り上がりぶりが不満なのか「やっぱり歌がないとダメなのかな?」と彼らを挑発。自身のボーカロイドナンバーにして、GARNiDELiAの初期楽曲でもある「Hands」を歌うメイリアの声をビートにかぶせ、さらには突如ステージに現れたバンドメンバーとともにダンスステップ・ランニングマンを披露して、オーディエンスを大いに盛り上げた。

メイリアが合流し「ARiA」「SPiCa」というキラーチューン2曲で幕を開けたライブ後半戦はカラフルな展開に。「Harmony」「march」というバラード2曲をドラマチックにパフォーマンスした彼らだったが、その直後には一転。ショルダーキーボードを担いだtokuがステージ最前線に躍り出ると「griletto」「ambiguous」「BLAZING」とヒットチューンを連射する。そして「ラストだから!」「みんなも全力を出し切ってよ」と叫んだメイリアがダンサー2人とともに扇子を使った和テイストあふれるダンスで魅せる「オオカミ少女」をプレイして、大歓声の中、ステージをあとにした。

アンコールはメイリアいわく「ガルニデ初のタオル曲」である「Birth」で幕開け。彼女の言葉通り、オーディエンスとタオルを振り回した彼らは2016年5月3日に東京・赤坂BLITZでワンマンライブ「stellacage vol.IV」を開催することをアナウンスする。そして「みんなと一緒ならどんな“未来”も最高になると信じています」「これでライブが終わっちゃうのは寂しいけど、また会える“未来”も決まったし」と、オーガニックなバラード「MIRAI」を披露して「この先ずっとずっとみんなと最高の“未来”を作っていきたいと思います」との約束とともに3度目のワンマンライブを締めくくった。

GARNiDELiA「stellacage vol.III」
2015年11月7日 豊洲PIT セットリスト

01. 21248931
02. Arrow of Love
03. True High
04. COLOR
05. Break down
06. PRIDE
07. ORiGiNAL
08. Steps
09. 人魚姫
10. Lamb.
11. PiNK CAT
12. ARiA
13. SPiCa
14. Harmony
15. march
16. grilletto
17. ambiguous
18. Lucifer
19. BLAZING
20. オオカミ少女
<アンコール>
21. Birth
22. MIRAI

GARNiDELiA「stellacage vol.IV」

2016年5月3日(火・祝)東京都 赤坂BLITZ

音楽ナタリー
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