【WWE Live Tokyo 開催直前!見どころ特集コラム Vol.1】WWEが令和最初の日本公演を開催!中邑真輔、アスカ、カイリ・セインの日本人スーパースターも“来日”
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『WWE Live Tokyo』は6月28日(金)開幕
世界最大のスポーツエンターテインメントが、今年も日本にやってくる。WWEが6月28日(金)&29日(土)、東京・両国国技館にて『WWE Live Tokyo』を開催。夏の両国公演は2012年から8年連続の開催で、WWEユニバース(ファン)にとってはいまや初夏の風物詩と言っても過言ではないだろう。今回はザ・ロックが来日し伝説となった2002年(平成14年)3月1日の横浜アリーナから数え、NXTも含めると通算24回目の日本公演となる。また、平成から令和へと日本の元号がかわってからは初めてのことだ。考えてみれば平成の後半は、WWEが積極的に日本に進出してきた時代でもあった。時を追うごとに日本人スーパースターが誕生し、進化を見せている。それだけに、令和の時代から今後どんな日本人スーパースターが誕生するのかも興味深い。
毎年、日本公演のこの時期には、年間最大ビッグイベント『レッスルマニア』のその後が大きく影響する。とくに近年ではロウ、スマックダウンのブランド再編成がおこなわれる『スーパースターシェイクアップ』もあるだけに、日本公演の時期は新生ブランドの闘いがちょうど定着しはじめるころでもある。タイミング的にも、現在のWWEをライブで目撃するのにいい頃合いとなっているのだ。
今年の『レッスルマニア35』は4月7日、ニューヨーク近郊のニュージャージー州イーストラザフォードで開催され、メットライフスタジアムに8万2265人の大観衆が集まった。これは前回の『レッスルマニア34』を上回り、レッスルマニア史上でも歴代3位となる動員数。ハルク・ホーガンやジョン・シナら登場予定のなかったスーパースターがサプライズ出演し華を添えるとともに、試合でも記憶に残る大勝負が幾つも展開され、数々のドラマが生まれていった。
ユニバーサル王座戦ではセス・ロリンズが難攻不落のブロック・レスナーを破り、頂点のベルトに到達した。チームプレーヤーだったニューデイのコフィ・キングストンは苦節11年でシングルのベルト、WWE王座に到達。“ザ・ロック”ドウェイン・ジョンソンを追うようにハリウッドスターへの階段を上っているバティスタはトリプルHとの死闘を展開し、プロレス界からの引退を発表した。オリンピックメダリストのカート・アングルも祭典を最後にリングを下りた。今後はWWEをプロデュースする側にまわることになるという。新日本プロレスでも活躍したプリンス・デヴィットことフィン・ベイラーは、セミファイナルでインターコンチネンタル王座を奪取。そして今回、もっとも歴史的な出来事は女子のスーパースターによる真のメインイベントだった。正真正銘、レッスルマニア最後の試合でリングに立っていたのはロウ女子王者ロンダ・ラウジー、スマックダウン女子王者シャーロット・フレアー、無冠の挑戦者ベッキー・リンチの3人だった。この3人が同時に闘うトリプルスレットマッチで、最後に勝ち名乗りを受けたのはベッキー。無冠から一気に2冠に輝いたのである。しかも、WWE登場以来フォール負けのなかったロンダに初の3カウントを聞かせての戴冠。記録と記憶、その両方に残る『レッスルマニア』、真のメインイベントだった。
祭典から2週間後の4月15日と16日、ロウとスマックダウンの登場人物が再編成される『スーパースターシェイクアップ』によって、ブランドの移籍が相次いだ。ここからまた新たなるドラマが生まれ、5月19日のPPV『マネー・イン・ザ・バンク』(MITB)へと突入した。
このビッグイベントの目玉は恒例のMITBラダーマッチ。天井から吊されたブリーフケースにはいつでもどこでもタイトルに挑戦できる権利証が入っており、これを獲得するため複数の選手がラダー(ハシゴ)を巧みに使用しながらベルトへのチャンスをつかみにかかる。この闘いはあくまでも、ユニバーサル王座やWWE王座への挑戦者決定戦であるのだが、MITBを制した選手の王座奪取率はかなり高い。なぜならば、この権利を獲得すれば向こう一年間、好きなときにタイトルに挑戦できるからである。もちろんあらかじめカードを組むことも可能だが、試合中でも行使が可能。王者が試合を終えてダメージが残るところで急きょタイトルマッチを始めることさえ可能となっている。となれば、権利保持者が絶対有利。だからこそ、参戦するスーパースターたちは躍起になってラダーの上からブリーフケースに手を伸ばすのである。
そして今回、女子で権利を手にしたのはベイリーで、男子はまさかの前ユニバーサル王者ブロック・レスナーだった。ベイリーは即日権利を行使し、スマックダウン女子王座を獲得したばかりのシャーロット・フレアーからベルトを引っぺがした。レスナーはユニバーサル王者セス・ロリンズとWWE王者コフィ・キングストンの2人を挑発、今後の動向が注目される。
『マネー・イン・ザ・バンク』から約1カ月後の日本公演では、いったいどんな状況下でスーパースターたちが日本の土を踏むのだろうか。王座の移動は? 日本人スーパースターの立ち位置は? 来日予定スーパースターは、セス・ロリンズ、中邑真輔、ベッキー・リンチ、アレクサ・ブリス、AJスタイルズ、ルーク・ギャローズ、カール・アンダーソン、ドリュー・マッキンタイア、バロン・コービン、ボビー・ラシュリー、サモア・ジョー、リコシェ、セザーロ、ブラウン・ストローマン、ロバート・ルード、ジ・アイコニックス(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス)、アスカ、カイリ・セイン、ザック・ライダー、カート・ホーキンス、ザ・リバイバル(ダッシュ・ワイルダー&スコット・ドーソン)という豪華メンバーにトリプルHも上陸決定!今年のWWE日本公演も、やっぱり見逃せない!
(新井宏)
『WWE Live Tokyo』は6月28日(金)開幕