20周年を迎えた四国最大級のロックフェス『MONSTER baSH 2019』閉幕、オフィシャルブックも発売決定

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2019.8.27
『MONSTER baSH 2019』 撮影=渡邊一生

『MONSTER baSH 2019』 撮影=渡邊一生

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8月24日(土)、25日(日)に香川・国営讃岐まんのう公園特設ステージにて、四国最大級の野外ロックフェス『MONSTER baSH 2019』(以下、モンバス)が開催された。「『モンバス』の愛称で知られる本イベントは2000年の開始から、今年で開催20回目のアニバーサリーイヤーを迎えることに。は早々にソールドアウトし、両日合わせて5万人を超える観客が集結し、2日間の饗宴を大いに楽しんでいた。

ハルカミライ 撮影=小杉歩

ハルカミライ 撮影=小杉歩

初日のトップバッター、POLYSICSは「20周年、おめでトイス」と、初年度から出演を続けるバンドとしてサプライズに20年前と前半の3曲を同じセットリストでのライブを披露。ヤバイTシャツ屋さんが「『モンバス』あるある」を語りながら、「大きい声を出すのものうちですよ!」と観客を巻き込み、今夏フェスシーズンからバンドのフェーズを刷新してきたTHE ORAL CIGARETTESが見せる新たなバンドの表情に観客はみな興奮しっぱなしに。

真心ブラザーズ 撮影=ハヤシマコ

真心ブラザーズ 撮影=ハヤシマコ

ハルカミライが「楽しめ楽しめ!! (ライブの楽しさは)それに尽きる!」とはっちゃけ、真心ブラザーズは崎山蒼志やセントチヒロ・チッチ(BiSH)、橋本絵莉子(チャットモンチー(済))らをゲストに、往年の名曲などをアコースティックでカバー。この日、大トリを務めたMy Hair is Badは節目の年に大トリを務められたことに感謝しつつ、このステージを期にさらに高みへと進みたいと、誓いをたてる

My Hair is Bad  撮影=渡邊一生

My Hair is Bad  撮影=渡邊一生

出演はロックフェスにおなじみの面々はもちろん、ジャパハリネットなど地元を代表する四国出身アーティストらも多数登場。愛媛発のLONGMAN は11月6日に発売するメジャーデビューシングル「Wish on」をいち早く披露するなど、地元愛を感じるライブで楽しませてくれた。

LONGMAN 撮影=小杉歩

LONGMAN 撮影=小杉歩

また、会場には地元の特性を活かしたフードブース(もちろん、うどんも)も多数出店され、全国各地から集まった観客らの目も耳も腹も幸せな気分で満たしていく。

会場が雄大な公園の中にあるということもあり、家族連れでイベントを楽しむ人も多く、『モンバス』が20年という長い年月をかけて香川に、そして四国に野外ロックフェスの楽しさを浸透させてきたのが伝わってくる。地元では「『モンバス』の会場、明日のお天気は晴れでしょう」と、テレビのニュース番組で情報を流していたし、音楽に縁遠そうな居酒屋の店主までもが『モンバス』の存在を知っている。もちろん、会場に集まった観客らは誰よりも熱い気持ちを抱えて、この場に集まっている。「『モンバス』が終わると夏が終わっていくように感じる」「ここに来ることが毎年のルーティーン」「『モンバス』のおかげで四国中のライブハウスに行くようになった」と、思いはそれぞれに大きい。また、サーキット型イベント『SANUKI ROCK COLOSSEUM』(https://spice.eplus.jp/articles/232219)もモンバスにとっては欠かせない存在だ。今年はヤングオオハラ、kobore、Survive Said The Prophetらがサヌキロックの出演を経て、『モンバス』のオープニングアクトへの切符を手に入れている。地元のライブハウスで鳴る音楽を、地元で開催する夏の野外フェスへと繋げる。イベントを主催するDUKEの思いは時間をかけてしっかりと根付いている。

四星球 撮影=渡邊一生

四星球 撮影=渡邊一生

その思いをともにステージにぶつけてきたのが、イベント2日目のトップバッターに登場した、徳島が生んだコミックバンドの四星球だ。『モンバス』にとって欠かせない存在(もちろん、『サヌキロック』も)の彼ら、「20年続けられるのはみんなのおかげ。孫の代までモンバスを楽しんでください」と、相変わらずのお祭り騒ぎで心地よいスタートダッシュを決める。

HYDE 撮影=森好弘

HYDE 撮影=森好弘

続いてSiMがドSっぷりがたまらない攻撃的な楽曲陣で観客を煽り、モンバス初出演のHYDEは他出演者さえも圧倒するパフォーマンスで魅せる。 菅原卓郎SESSION2019では山本彩やBiSHメンバーらをゲストに贅沢なセッションを披露。

BiSH 撮影=タマイシンゴ

BiSH 撮影=タマイシンゴ

BiSHは単独ステージでもバンド顔負けの怒涛のパフォーマンスで会場を沸かすと、前日にも真心ブラザーズや東京スカパラダイスオーケストラのステージにゲスト出演するなど、目まぐるしい活躍を見せてくれた。そして最終日を締める大トリはMONOEYES。「良い夏だったよ、ありがとう」、みんなの思いを代弁するように、留まることのない高揚感を音に代え、2日間で総勢60組のライブが終了し、イベントは幕を降ろした。

MONOEYES 撮影=渡邊一生

MONOEYES 撮影=渡邊一生

20周年を終え、すでに来年の『モンバス』開催が決定しているとのこと。年々進化を続けるモンバス、これからも四国の音楽シーンをより熱くしてくれることに期待したい。

オフィシャルブック予約ブース

オフィシャルブック予約ブース

なお、今回のイベントの模様はオフィシャルブックとして2019年10月10日(木)に発売されることが決定した。内容は全ステージのライブレポートに、出演アーティストらの対談取材、普段見ることができないバックヤードの様子を収めたフォトページなど、盛りだくさんの内容となっている。詳細等は後日発表されるとのことなので、続報を待とう。

取材・文=黒田奈保子 

イベント情報

MONSTER baSH 2019
◆公演日: 8月24日(土)・25日(日)OPEN 9:00 / START 11:00 
◆会 場:国営讃岐まんのう公園(香川県仲多度郡まんのう町)
※雨天決行・荒天中止 ※出演者の変更・キャンセルに伴う払戻は致しません。
8月24日(土)出演アーティスト
04 Limited Sazabys / [ALEXANDROS] / Anly / BLUE ENCOUNT / FOMARE 藤原さくら / go!go!vanillas / ハルカミライ / ジャパハリネット / KEYTALK / King Gnu /  氣志團 / kobore / LONGMAN / マカロニえんぴつ / 真心ブラザーズ / My Hair is Bad /  POLYSICS / 崎山蒼志 / SHANK / SHE'S / SUPER BEAVER / 竹原ピストル /  THE ORAL CIGARETTES / 東京スカパラダイスオーケストラ / WANIMA /  ヤバイ T シャツ屋さん/ 山崎まさよし / ヤングオオハラ / ズーカラデル
8月25日(日)出演アーティスト
ASIAN KUNG-FU GENERATION / BAND-MAID / BiSH / BRADIO /  DEPAPEKO(押尾コータロー×DEPAPEPE) / Dizzy Sunfist / Dragon Ash / 藤井 風 / HYDE / KAN / LOVE PSYCHEDELICO / マキシマム ザ ホルモン / MONGOL800  / MONOEYES / ネクライトーキー / 緑黄色社会 / Saucy Dog / SHISHAMO / SiM 菅原卓郎 SESSION2019 / スキマスイッチ / sumika / Survive Said The Prophet  / 四星球 / the telephones / THE TOMBOYS / 打首獄門同好会 /  ウルフルズ / UVERworld / 山本彩
 
オフィシャルブック
2019年10月10日(木)
詳しくは後日発表
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