月刊「根本宗子」が清 竜人とのタッグで、劇団の代表作『今、出来る、精一杯。』を音楽劇にリメイク 旗揚げ10周年のフィナーレを飾る本公演で再演決定
2019年12月13日(金)~19日(木)、新国立劇場 中劇場において、根本宗子が主宰する月刊「根本宗子」が『今、出来る、精一杯。』を上演することが決定した。劇団旗揚げ10周年を迎えた今年、2013年、2015年と劇団の節目のたびに再演してきた代表作を音楽劇としてリメイクする。
この群像劇の注目の出演者には、ミュージシャンの清竜人、坂井真紀をはじめとする多彩なキャストがそろった。一夫多妻制アイドル『清 竜人25』のプロデューサー兼メンバーとしての活躍など、固定概念を覆すインパクトある活動とその確かな音楽性で多くを魅了する清が、俳優として演劇作品に初出演。女性に依存しながら生きる男「安藤」を演じ、劇中の音楽も担当する。
対する女性「はな」を演じるのは、坂井真紀。根本とは2018年のナイロン100℃『睾丸』でも共演し、意気投合。初タッグを組み、月刊「根本宗子」に初参加となる。実直に生活しつつも「安藤」のすべてを受け入れて生きる切実な女性を演じる。
そのほか、元・乃木坂46の伊藤万理華、水橋研二、池津祥子、春名風花など、今作で根本作品に初参加するキャストも含めて、根本宗子作品ならではの、ここでしか観られない座組となった。月刊「根本宗子」10周年のフィナーレを飾り、劇団最大規模で届けられる音楽劇『今、出来る、精一杯。』に期待したい。
【作家・劇団プロフィール】
モーグルの選手を目指していたが、不慮の事故で負傷する。青春時代を車椅子で過ごしていたときに演劇と出会い、のめり込む。高校時代 には年間100 - 120 本ほど鑑賞していたという。高校卒業後、演劇学校に1年通ったのち、2009 年7月に劇団「月刊「根本宗子」」を旗揚げ。月刊「根本宗子」では、全公演の脚本・演出を務める。大森靖子が出演、音楽を担当した『夏果て幸せの果て』(2016 年)で第 60回岸田國士戯曲賞最終候補に平成生まれ初のノミネート。続いて劇団公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018 年)も最終候補作にノミネート。そして 2017 年上演の『皆、シンデレラがやりたい』では第 17 回バッカーズ演劇奨励賞を受賞。 2018 年 5 月上演の劇団公演『紛れもなく、私が真ん中の日』ではフルキャストオーディションを行い、400 名を越える応募者全員に根本が直接面接、審査した。勝ち残った 21 名の女性キャストと創り上げた作品に、ほぼ無名の出演キャストながら連日当日券に長蛇の列ができた。 劇団10 周年となる 2019 年は、春に M&Oplays『クラッシャー女中』、夏に PARCO プロデュース 2019『プレイハウス』、秋に別冊「根本宗子」『墓場、女子高生』と、精力的に芝居を上演し続けている。演劇以外の活動にも精力的に参加し、ドラマ『こんにちは、女優の相楽樹です。』、『下北沢ダイハード』(テレビ東京)脚本や、HKE48 短編映画『岩をも通す村重』の監督・脚本も務める。そして 2018 年 4 月からは、念願であった『オールナイトニッポンのパーソナリティ』の座を、一般オーディションを勝ち抜き手に入れ、『根本宗子と長井短のオールナイトニッポン ZERO』を一年間担当した。
【音楽・出演】
清 竜人 (きよし・りゅうじん)
大阪府出身、1989 年 5 月 27 日生まれ。
2009 年 3 月、シングル「Morning Sun」で東芝 EMI よりメジャーデビュー、その後 6 枚のシングルと 6 枚のアルバムをリリースする。2014 年、レーベルをトイズファクトリーに移籍、一夫多妻制アイドルグループ『清 竜人 25』としての活動を開始。プロデューサー兼メンバーである清 竜人とその妻達で構成されるアイドルの固定概念を覆す全く新しいエンターテインメントを披露。アルバム 2 枚、シングル 6 枚をリリースするも 2017 年 6月17日、幕張メッセイベントホールにて行われた解散ライブをもって、約 3 年間の活動に幕を閉じた。2016 年 12 月、清 竜人 25の活動と並行して『清 竜人 TOWN』の活動も開始。清 竜人とリスナーとの関係性が、単なる演者と観客ではなく、同じ目線でライブを楽しむというコンセプトのもと会場では、ただ観るのも良し、歌うのも良し、楽器を演奏するのも自由というライブで沢山のファンとの共演を果たす。2017 年 12 月、約 4 年ぶりの弾き語りコンサートを開催、追加公演を含めた全公演即日完売となり新たなソロ活動のきっかけとなる。2018 年レーベルをキングレコードに移籍、ソロとしてのアルバム制作を約 5 年ぶりに開始する。また最近では自身の作品のみならず田村ゆかり、でんぱ組.inc、堀江由衣、ももいろクローバーZ への楽曲提供などプロデューサーとしてもその活躍の幅を広げている。