odol『RUSH BALL 2019』クイックレポート ーー節目となる現体制ラストライブで初登場!
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『RUSH BALL 2019』【ATMC】odol
9月末で脱退する早川知輝(Gt)を含めた6人編成のライブは今日でラストとなるodol。そんなバンドにとって、節目となる公演でもあり、「『RUSH BALL』初出演です。自由に楽しんでいってください!」とミゾベリョウ(Vo.Gt)が自己紹介すると、いつも通りのテンションでライブがスタート。6月にデジタルリリースされた最新シングルに収録されている「POSE」では、心地よい4つ打ちダンスビートの中、ピアノリフが繰り返され、異世界に迷いこんだような錯覚に。そんな音楽がもたらすマジックがどんどんと空間に奥行きをつけていく。
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予測不可能なシンセのノイズやループの中で、鋭いギターのサウンドとアクションにも目を奪われ、耳を奪われ忙しい。初期曲の「愛している」では、ミゾベリョウが「愛している」の言葉が繰り返されるエモーショナルな歌を聴かせ、各楽器の音色が複雑に絡み合うドープなセッションが歌の温度を上昇させていく。
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さざ波のような流麗なピアノが楽曲を彩る「four eyes」で高揚感を煽ったあとは、あっという間にラストソング「夜を抜ければ」となり、規則的に繰り返されるノイズの中、浮遊感あるメロディが揺らめくその独特の世界観にひきこまれていく。もう少し聴いていたいと思わせるタイミングでライブが終わってしまったが、新旧織りまぜたセットリストでバンドの今と未来を十分に感じさせてくれた。
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現体制でのライブは今日で最後となることには、MC等で特に触れられなかったが、いつも通りの演奏で、未体験の世界を感じさせてくれた6人。演奏が終わると深々と礼をするメンバーにあたたかい拍手が送られた。これからも挑戦を続けていくであろう彼らの描く景色を楽しみにしたい。
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取材・文=岡田あさみ 撮影=森好弘
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