令和元年九月新派公演『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』『家族はつらいよ』が開幕

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2019.9.9
『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

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2019年9月7日(土)から9月16日(月・祝)にかけて、大阪松竹座で九月新派公演『黒蜥蜴』、『家族はつらいよ』が上演される。平成最後、たて続けに東京で上演し話題を呼んだ作品が、よりパワーアップして見ごたえ満載の二本立てとなっている。

『黒蜥蜴』は、江戸川乱歩の耽美な世界観と見事に融合した、華麗なトリックの連続、変装や早替りが眼目。今回は“緑川夫人編”と銘打ち、喜多村緑郎演じる実在した講釈師の悟道軒円玉が登場して黒蜥蜴と明智小五郎の死闘を語る。

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

誘拐事件にまきこまれる可憐な娘・早苗を初役で勤めるのは河合宥季。新派最年少の女方で、大役への抜擢が続く。いよいよ満を持してきらびやかな衣裳を身にまとって登場した、河合雪之丞演じる緑川夫人は、喜多村が演じる明智小五郎と対峙する。数々のトリックや早替り、客席への登場など迫力満点の演出に、客席からは多くの拍手が送られた。

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より


『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』より

『家族はつらいよ』は、山田洋次劇団新派がタッグを組んだ3作目となる作品で、日常を描き出す事を得意としてきた劇団新派の「令和の時代を描く新たな現代劇」となっている。舞台上にはリアルな家庭のセットが飾られ、突然離婚を切り出されたことから始まる物語に、身につまされる場面も多数。

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より


『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

『家族はつらいよ』より

 
しかし随時に笑いのスパイスが施され、客席からたびたび笑い声がこぼれるのは山田の真骨頂だ。さらに、客席と舞台の距離が近い大阪松竹座ならではの演出が新たに追加されている。日常の一コマを家族みんなで考え、結論を見つける、今の時代には久しく見られなくなった、懐かしい家族のひとときに心温まる作品となっている。
 

公演情報

令和元年九月新派公演『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』『家族はつらいよ』
 
■公演日程:令和元年9月7日(土)初日~16日(月・祝)千穐楽
■会場:大阪松竹座
■料金:
1等席:12,000円
2等席:7,000円
3等席:4,000円
 
『黒蜥蜴 ―緑川夫人編―』
■原作:江戸川乱歩
■脚色・演出:齋藤雅文  
 
『家族はつらいよ』
山田洋次、平松恵美子脚本「家族はつらいよ」より
■原作・脚本・演出:山田洋次 
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