[韓国MUSICAL]『スウィーニー・トッド』共同制作プロジェクトで2016年待望の再演!
-
ポスト -
シェア - 送る
スティーヴン・ソンドハイム最高傑作との呼び声高いミュージカル『スウィーニー・トッド』が“共同制作プロジェクト”という斬新な制作方式で2016年、新しい姿で韓国に戻ってくる。
『ジキル&ハイド』をはじめとする多くの作品をヒットさせてきたOD MUSICAL COMPANY(以下OD)のシン・チュンス代表。そして、2007年に『スウィーニー・トッド』を韓国初演したほか、『スリル・ミー』『ネクスト・トゥ・ノーマル』など、革新的な作品を韓国に紹介してきた前MUSICAL HEAVEN代表で、現在A-LIST CORPORATION(以下A-LIST)の公演事業部門代表を務めるパク・ヨンホという、長年韓国ミュージカル界をけん引してきた大物プロデューサー二人が手を結ぶ。
2016年版は、まず1stシーズンをODのシン代表がリードプロデューサーとなって上演し、以降の2ndシーズンをA-LISTのパク代表がプロデューサーを務めるという。ともに業界のパイオニア的存在でありながら、制作スタイルや作品の嗜好はまったく正反対と言っても過言ではない二人が、ひとつの作品を2バージョンで上演するという画期的な企画は、米ブロードウェイや、英国ウエストエンドでも前例を見ない特異なプロジェクトだ。停滞している韓国ミュージカル界のカンフル剤となるのは間違いなく、ミュージカルファンならずとも興味を掻き立てられる試みだ。
『スウィーニー・トッド』は、ミュージカル界の生ける伝説、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1979年に初演。ベストミュージカル賞を含むトニー賞8部門とドラマデスク賞9部門を総なめした作品だ。韓国初演となった2007年公演は、リュ・ジョンハンとヤン・ジュンモのW主演で上演され、観客、論壇ともにその年最高のミュージカルの称号を欲しいままにした伝説の公演だ。
物語の舞台は19世紀英国。妻と娘を愛する平凡な理髪師だったベンジャミン・パーカーが、ある悪徳判事のために無実の罪で投獄。15年もの間刑務所暮らしを強いられた彼は、出所後にスウィーニー・トッドと名を変えて復讐の鬼と化すサイコサスペンスだ。2007年にティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で映画化された『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師』でこの作品世界を知る人も多いだろう。
まず、1stシーズンを演出するODシン代表は、ブロードウェイとウエストエンドで精力的に活躍しているエリック・シェーファーを演出に起用した。エリック氏はスティーブン・ソンドハイムと『スウィーニー・トッド』を制作してきたほか、『レ・ミゼラブル』『キャバレー』『マイ・フェア・レディ』『イン・トゥ・ザ・ウッズ』など数々の名作を手掛けた人物。現在芸術監督を務める米・ヴァージニア州のシグネチャーシアター(Signature Theater)を通してさまざまな作品を発表している。大型ライセンス作品のプロデュースには定評のあるシン代表と、ソンドハイム作品の魅力を知り尽くした演出家の出会いにより、どのような作品が誕生するのか期待が膨らむ。
再演を待ち望んでいたファンはもちろん、多くの舞台ファンや関係者も注目の2016年『スウィーニー・トッド』韓国版共同制作プロジェクトは2016年6月、シャーロッテシアターの上演からスタートだ。
ミュージカル『スウィーニー・トッド』(스위니 토드)
2016年6月~10月
シャーロッテシアター
演出:エリック・D・シェーファー
音楽監督:ウォン・ミソル
プロデューサー:シン・チュンス(OD MUSICAL COMPANY)、パク・ヨンホ(A-LIST CORPORATION)
写真提供:OD MUSICAL COMPANY ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。