デヴィッド・ルヴォー演出、ケヴィン・クライン主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』がスクリーンに登場
『シラノ・ド・ベルジュラック』ポスター
『松竹ブロードウェイシネマ』第四弾として2007年リチャード・ロジャース劇場で上演されたブロードウェイ再演版『シラノ・ド・ベルジュラック』が、2020年3月13日(金)より東劇(東京)ほか全国映画館にて順次公開されることが決定し、合わせてポスタービジュアルが解禁された。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は、17世紀フランスに実在した剣豪作家、シラノ・ド・ベルジュラックを主人公にしたエドモン・ロスタン戯曲。1897年にフランスで初演され、以降、世界各国で繰り返し上演されている作品だ。ストレイトプレイの他にミュージカル化、映像化などもなされ、近年の日本でも2018年に、吉田鋼太郎、黒木瞳で上演されている。
(C)Carol Rosegg
今回上映されるのは、トニー賞作品『NINE』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』等でも有名な奇才デヴィッド・ルヴォーが演出を務め、アントニー・バージェス(『時計じかけのオレンジ』他)が脚色・脚本翻訳したブロードウェイ再演版『シラノ・ド・ベルジュラック』。2007年にリチャード・ロジャース劇場で上演されたものだ。主人公シラノ・ド・ベルジュラックをケヴィン・クラインが演じ、相手役ロクサーヌにジェニファー・ガーナーが、シラノに助けられる若者クリスチャンをダニエル・サンジャタ(『プラダを着た悪魔』他)が演じた。
(C)Carol Rosegg
(C)Carol Rosegg
17世紀中頃のフランス・パリを舞台に、剣豪作家シラノの生死を賭けたロマンチックかつ悲恋物語。豪快なセリフ回しや“100人斬り”と言われるシーンでの見事な殺陣、演劇史に残ると言われるシラノがクリスチャンに成り代わってロクサーヌへの愛を語りあげるバルコニーシーンなどが必見で、ケヴィン・クライン、ジェニファー・ガーナー、演出デヴィッド・ルヴォー3人の計り知れないパワーが融合された舞台になっているという。
デヴィッド・ルヴォー(演出)
「シラノ」は本当にロマンチックな劇です。実際、しいて言えば、私のこれまでの作品の中では圧倒的に突出してロマンチックな劇ですね。想像力の可能性と想像力のパワーを示す一種の魔法だということです。自身の想像力を大切に育むことで、奇跡を起こすこともできるのです。それが私たちを人間的に成長させます。示しているのは…、もちろん言葉の力、私たちを別世界へといざなう言葉の力も示しています。言葉が重要視されているからです。「シラノ」では美しいラヴ・レターが書かれます。だから私は言葉の祝祭のようだと思うのです。
STORY
フランス軍隊に所属し、繊細な詩を綴り、人生観・世界観を多いに語り、剣術の達人であるシラノは、気が強く美しいロクサーヌに恋心を抱いている。しかし、自分の見た目に自信が持てず告白する事が出来ない。その時、ロクサーヌが友人のクリスチャンを慕っている事を知り、美青年ではあるが勘がにぶいクリスチャンの代行で、ロクサーヌへラヴ・レターを書き続ける。そして、とうとう本当の事がロクサーヌへ伝わってしまう…。
ブロードウェイ再演版『シラノ・ド・ベルジュラック』は、2020年3月13日(金)より東劇(東京)ほか全国映画館にて順次公開予定だ。