早乙女太一が自分の全てを詰め込んだ、劇団朱雀が5年ぶりに復活 『劇団朱雀 復活公演』ついに開幕
(左から)早乙女友貴、早乙女太一、木村 了 撮影:橋本雅司
11月26日(火)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、劇団解散から約5年ぶりの復活興行となる『劇団朱雀 復活公演』が開幕した。
本公演は、劇団解散後に数々の舞台・映像作品で成長を遂げ、劇団朱雀の二代目座長として、早乙女太一が総合プロデュース、脚本、演出、振付、出演し、まさにゼロから立ち上げる復活興行。三部構成での公演となっており、一部は早乙女による女形の舞踊ショー、二部は日替わり芝居、三部は全員出演による舞踊ショーと、豪華な仕立ての大衆演劇を披露している。
(左から)早乙女太一、早乙女友貴 撮影:橋本雅司
(左から)早乙女友貴、早乙女太一 撮影:橋本雅司
二部の芝居の脚本は、早乙女とこれまでいくつも作品を共にし、早乙女が尊敬し信頼を寄せる劇作家である、劇団☆新感線の座付き作家中島かずきと、劇団・扉座の主宰横内謙介の2名が担当。それぞれが大衆演劇に初挑戦している。また、早乙女自身も、従来上演されてきた演目に新たにストーリーや登場人物を加えた作品を脚色しており、3作品を日替わりで上演する。
中島の脚本は、昔からの演目である「ねずみ小僧」と、火消しの“め組”の話を合体させた物語で、その名も「火のないところに男は立たねえ」。いわゆる<盗賊もの>になっています。また、横内の脚本は、赤穂浪士の堀部安兵衛が堀部家の養子になる前、中山安兵衛だったころの有名な話である「高田馬場の決闘」を題材にした、「安兵衛駆けつけ・高田馬場の決闘」という物語で<侍もの>の作品。さらに、早乙女の脚本は一度他の劇団にも提供しており、昔から大衆演劇で上演されていた「遠州森の石松」という演目に早乙女がアレンジを加えた「遠州森の石松 馬鹿は死ななきゃ治らない」という<ヤクザもの>の作品で、3作それぞれ違う特色を持った演目となった。
(左から)早乙女友貴、早乙女太一 撮影:橋本雅司
劇団解散後、外部公演での出演を重ねて切磋琢磨した座員たちが再集結して、新たな「大衆演劇」を披露する本作。兄・太一と同じく新感線作品の他、今秋にはコメディ作品『どれミゼラブル』に出演するなど、独自にキャリアを積む弟・早乙女友貴をはじめ、富岡晃一郎、久保田創、小川智之など、なじみの深いキャストたちも集結して、復活興行を彩る。
(中央)木村 了 撮影:橋本雅司
さらに早乙女と音楽活劇『SHIRANAMI』で共演した喜矢武豊 (ゴールデンボンバー) <大阪・札幌公演のみ>と、『薄桜鬼~新選組炎舞録~』で共演した木村了も大衆演劇に初挑戦する。
総合プロデュース・脚本・演出・出演 早乙女太一
早乙女太一 撮影:橋本雅司
今回5年ぶりの劇団朱雀公演となりますが、ずっと共にやってきた仲間と、新たなチャレンジが出来る事を嬉しく思います。約1か月半稽古をしてきましたが、3作品のお芝居が、それぞれ全く違う色味になったので、作品ごとの魅力を味わって頂けると思います。
大衆演劇の魅力は、踊りにお芝居に歌やチャンバラなど、その日、その時だけのもの、昔ながらの魅力が詰まっていること。それを、僕が信頼している役者仲間と、本番の板の上で切磋琢磨して作り上げていくのが楽しみです。
自分の出来るほとんどを詰め込んでいます。是非お気軽に劇場へお越し下さい。
本公演は、12月15日(日)まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演し、その後、岐阜、大阪、札幌でも行われる。