ミニチュア・トリックアートのクリエイター Мozu初の大規模展覧会『Мozuアートワーク-ちいさなひみつのせかい-』開催

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2019.12.19
『虹 』 (C)MOZU STUDIOS

『虹 』 (C)MOZU STUDIOS

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2020年7月15日(水)~ 8月13日(木)、西武渋谷店モヴィーダ館7階 スペースJにて、ミニチュア・トリックアートのクリエイターМozu初の大規模展覧会『Мozuアートワーク-ちいさなひみつのせかい-』が開催される。

 
『こびとの階段』  (C)MOZU STUDIOS

『こびとの階段』 (C)MOZU STUDIOS

本展覧会は、ミニチュア、トリックアート、コマ撮りアニメとあらゆる分野で活動し、まるで部屋の片隅にこびとが住んでいるかのような、リアリティがあるミニチュア「こびとシリーズ」などで知られるクリエイターМozu(モズ)こと、水越清貴氏の初となる大規模展覧会で、人を驚かせることが大好きなМozuのこれまでの作品群や新作が初めて展示される。

ミニチュア制作の様子  (C)MOZU STUDIOS

ミニチュア制作の様子 (C)MOZU STUDIOS

Мozu(モズ)氏へインタビュー

ーーМozuさんがアートを始められたきっかけを教えてください。

僕が保育園に行っていたぐらいの時に、父が僕に絵をよく描いてくれていました。父は自営業だったので、忙しく、あまり家にいる時間がなくて。後から聞くと、あまりコミュニケーションをとる時間が取れなくて申し訳ないということで、接する代わりに、得意な絵で遊んでくれていました。僕が寝る前に、例えば、「カブトムシのロボットの絵」とリクエストを紙に書いておくと、遅く帰ってきた父がそれを見て絵を描いてくれて、翌朝、朝食の机にそれが置いてあるんです。週末には父がいたので、二人で一緒に1枚の絵を仕上げるなどしていました。多分、ものづくりというか、何かを作り出す楽しさに目覚めたのはそれぐらいの頃かなと思います。そのうち、父と絵を描いていたのをきっかけに、小学校4年生ぐらいの時には自分でストーリーをつけて漫画を描くようになりました。ほぼ同じ時期に、友達にガンプラを勧められたんですが、それもすごく楽しくて。でもしばらくすると、プラモデル自体よりもその背景のジオラマ制作に興味が移りました。それで高校1年生の時に初めて全部自分で作ろうと思ったのが、ミニチュアで自分の部屋を再現した「自分の部屋」という作品です。

『自分の部屋』  (C)MOZU STUDIOS

『自分の部屋』 (C)MOZU STUDIOS

ーー「自分の部屋」はどれぐらいの期間で作ったのですか。

教えてくれる人もいなかったので、5ヶ月ぐらいかけてゆっくりと作りました。すごく楽しかったですね。好きなものを好きに作るという楽しさを、ここで初めて知りました。

ーーなぜ「自分の部屋」を作ろうと思ったのですか。

好きだったんですよ、自分の部屋が。部屋にいることが多くて、その空間がすごく好きだなと思っていたんです。

ーー独学でいらっしゃるのは、どう勉強されたんですか。

好きな作家さんの作品展に行って、本人に話を聞いたり、その方が出しているジオラマの本を読んだり、ブログを読んだりしました。そこから真似したりしていました。

ーーこんなにツイッターで拡散されると思っていましたか。

5ヶ月かけて作ったんですけど、この作品がツイッターで話題になるのは、実は1年後なんです。その間、僕の自己満足で終わっていたんですね。両親にも見せて、すごいねと褒めてくれるんですけど、家族の共通認識として「充分すごいけど、世間にはもっとすごい人がいるから、わざわざ出すほどのものでは無いよね」という意見があったんです。そんな時に同級生が「君の作品がすごいから、私のツイッターで紹介してもいい?」って言ってくれて、ツイッターをやっていなかった僕はよく分からないからいいよと言ったら、翌日5万ぐらい「いいね」がついて。その次の日にテレビ局3社ぐらいから取材依頼があって、コトの大きさを認識しました(笑)。

ーーどんな人に今回の展覧会を見て欲しいですか。

全ての年齢の人に見て欲しいです。僕の作品は年齢問わず、いろいろな方が好きでいてくださるんですよ。何度か展覧会をした時も、小さい子どもから、お年寄りまで来てくださって。病院を抜け出してきたというおばあさんもいました(笑)。そういう方たちに楽しんでほしいですね。特に、小さい子に見て欲しいです。ものづくりの楽しさを知って欲しいから。今、この時代はテレビ、映画、ゲームと受け身の娯楽が多いと思うんですけど、誰かが作ったものを楽しむだけではなくて、自分で何かを作る楽しさを知ってもらえたらなと思っています。僕がジオラマを作っている方に憧れてジオラマを始めたように、僕もモノを作る楽しさを感じてもらえるきっかけを与えられたらなと思います。

ーー今、21歳ということですが、これからの夢や目標を教えてください。

僕は映画監督になりたいと思っています。アカデミー賞をいつか獲ろうとは思っているんですが、それが目標ではなく、世界中のみんなに面白くて楽しいアニメを届けたいというのが今の夢です。

イベント情報

『Мozuアートワークーちいさなひみつのせかいー』
会 期:2020年7月15日(水)~8月13日(木)
会 場:西武渋谷店モヴィーダ館7階 スペースJ(東京都渋谷区宇田川町21-1)
公式URL:http://mozu-exihibition.com
お問合せ:サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(平日12:00~18:00)
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