ドリカム、嵐が新しい国立競技場の完成を祝って熱唱！サプライズでゆずも登場！「国立競技場オープニングイベント」

「国立競技場オープニングイベント～HELLO,OUR STADIUM～」が2019年12月21日（土）、東京・国立競技場にて開催された。世界で活躍するスポーツ選手、そしてビッグアーティストのライブなど、贅沢の極みともいえるこのイベントの模様をレポートする。

オープニング【文化パート】では、和太鼓集団・鼓童による演奏でスタート。静まりかえった国立競技場に荘厳な和太鼓の音が鳴り響く。そこに登場したのは松岡修造。そして秋田の竿灯祭り、盛岡のさんさ踊り、山形の花笠まつり、福島のわらじまつり、仙台すずめ踊り、青森のねぶた祭と、東北6県を代表する祭が披露された。松岡は参加者に果敢に突撃し、時には福島のわらじまつりで神輿のように担がれる大わらじの上に乗ってみたり、と誰よりも祭を熱く盛り上げていた。その後はマーチングバンド、フラッグバトントワリングが先導する中、国立競技場の近隣の街、学校、スポーツ関連、そして企業に関係する人々のセレブレーションパレードでトラックを一周するくらいの大行列をなしていた。

開会宣言の後は【スポーツパート】。サッカー界のレジェンド・三浦知良、さらにはラグビー日本代表のリーチマイケル、中村亮土、田中史朗が登場し、観客ら大きな歓声と拍手を持って迎えられた。三浦は「この国立競技場で皆で新しい歴史を作っていきましょう」と呼びかけ、「これからオリンピアン、パラリンピアンを生み出していくんですね」と新しい競技場に期待を寄せていた。

ここで暗転。【音楽パート】に出演する1組目、DREAMS COME TRUEの吉田美和と中村正人がスクリーンに映し出される。ドリカムと言えば2007年に国立競技場で行われたライブでアーティストとしては初めて聖火に点灯したといういわくを持つ。その後グラウンド上に作られた特設ステージ上でバンドメンバー＆ダンスメンバーと共に「決戦は金曜日」を“土曜日”に披露し、観客を沸かせる。そしてTBSヨーロッパサッカー2004テーマソング「OLA！ VITORIA！」、さらに「何度でも」は観客とのコール＆レスポンスも交えつつ歌い上げた。

そして2組目。嵐の登場だ。スクリーンには櫻井翔、大野智、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の順で新しい国立競技場の様々な場所を紹介する映像が流れ、最後に松本が今まさに舞台裏でスタンバイをしている映像に切り替わる。そして松本と大野、そして櫻井、相葉、二宮の組み合わせで2台のトロッコに分乗してグラウンドに登場すると、会場の熱気と感性は最高潮に。「Love so sweet」「Happiness」「A・RA・SHI」を熱唱するメンバーはそれぞれ1階、2階、3階スタンドの観客にまんべんなく手を振り、コール＆レスポンスを楽しみ、笑顔を振りまいていた。トロッコはグラウンドを巡り、再度合流した場所で特設ステージに到着すると、日本テレビ系ラグビー2019 イメージソング「BRAVE」を披露した。

ライブ後、司会から新しくなった国立競技場の印象を聴かれた大野は「まだ実感がわかない」と口にして「え？これでも（まだ実感がわかないのか？）」と櫻井から突っ込まれる。櫻井は「建設中の競技場を外から眺めていつできるのかなと思っていた」と話し、今その完成した競技場に立っている事を感慨深く語っていた。松本は「感動します。ここでいろいろな伝説が生まれると思うとわくわくしますね」と笑顔を見せ、二宮は旧国立競技場で最後のコンサートをした際、「いつか新しい競技場に立ちたい」と言っていた事に触れ「当時は夢を語っているような感じだったけどこんなに早く歌えるとは思わなかった」と振り返る。

と、ここで司会が相葉を「大野さん」と間違えて呼びかけてしまい、5人と6万人が大爆笑。しばらく「大野です」とワザと名乗って笑いを誘っていた相葉だったが、改めて「（最後のコンサートの時に）新しくなった国立でやりたいねと言っていたけど実現するとは思ってもいなかった」と嬉しそうにコメントしていた。

音楽で盛り上がった後再び【スポーツパート】へ。ウサイン・ボルト、ケンドリック飛鳥、桐生祥秀らが健常者、障碍者、ジェンダーの垣根なくリレーで戦う「ONE RACE」対決が行われた。

イベントのフィナーレにはサプライズでゆずが登場。観客が手に持つペンライトのまばゆい光に包まれる中、「栄光の架橋」を熱唱し、閉会となった。

取材・文・撮影＝こむらさき