アメリカを代表する手話演劇カンパニー「デフ・ウェスト・シアター」 が16年ぶりに来日公演

2020年4月24日（金）～4月26日（日）シアタートラムにて、デフ・ウェスト・シアター『オルフェ』が上演されることが決定した。本公演は「True Colors Festival – 超ダイバーシティ芸術祭 -」の一環として、世田谷パブリックシアターが日本財団と協働して実施する。

デフ・ウェスト・シアターは、アメリカ・ロサンゼルスを拠点とし聴覚障害者を中心に設立された手話演劇カンパニー。今回、16年ぶりに来日し、シアタートラムに初登場を果たす。ロサンゼルスに暮らす120万人のろう者と難聴者の文化生活を豊かにする目的で1991年に設立された本カンパニーは、まるでダンスのような美しい手話とセリフを組み合わせた斬新な演出で新たな芸術表現を確立してきた。

2003年に上演されたミュージカル『ビッグ・リバー』の新演出版は“奇跡の舞台”と称され、翌年には来日公演も行われた。また2015年にはミュージカル『春のめざめ』の新演出版が『ビッグ・リバー』と同じくトニー賞ミュージカルリバイバル作品賞にノミネートされ、世界から注目を集めた。

今回は演出にディーナ・セレノウを迎え、ジャン・コクトーの戯曲『オルフェ』を元にした新作を上演する。セレノウは障害のある人とない人がともに表現する舞台演出に定評があり、アメリカン・シアター・マガジンの選ぶ「2015年の知るべき20人の舞台関係者」にも選ばれた。アメリカを代表する手話カンパニーと新鋭演出家が生み出す新作舞台に期待しよう。