鷹松宏一、葉山昴出演『アマテラスドライブ-プロト-』ゲネプロレポート!C.C.C×劇団foolコラボ公演
新進気鋭の劇団Creative Company Colorsと、「2.5次元」をテーマにした作品を世に送り出している劇団foolがコラボレーションして世に送り出す舞台「アマテラスドライブ」シリーズ。今回は2月5日(水)から2月9日(日)までCBGKシブゲキ!!にて上演される『アマテラスドライブ-プロト-』ゲネプロレポートをお届けする。
この『アマテラスドライブ』という作品はCreative Company Colorsが2019年1月に上演した作品の再演。今回、物語は大幅にリニューアルされ、2月上演の『アマテラスドライブ-プロト-』はCreative Company Colorsの秤谷建一郎a.k.a鬼丸が脚本演出、3月25日(水)から3月29日(日)までCBGKシブゲキ!!にて上演される『アマテラスドライブ-イデア-』は劇団foolの溝口優が脚本演出という形で上演される。
ドームの最下層で暮らすカムイを演じる鷹松宏一
カムイの親友である那智役の葉山昴
記憶をなくし、ドームの最下層でカムイと出会ったイブ役の阿川祐未
今回の『アマテラスドライブ-プロト-』では主演のカムイ役に鷹松宏一、那智役に葉山昴という人気俳優が出演しているのも見どころの一つ。
太陽の肥大化により地球温暖化が進み、遂には生物の生存が困難になった世界。
種の保存と人の生存の為、政府は太陽光からの防御策として、各国はドーム型に国を囲い大半の人類はドームの中で暮すようになっていた。そして一部の人間はそれを管理すべく上層で暮らしている。
人を生かしているのは、最低限の日照をドーム内に与え、あらゆる生物を管理するシステム「アマテラスドライブ」だった――。
ドーム内の孤児院で暮らすカムイは、ある日記憶を失った少女イブと出会う。
自らも遠い昔の記憶が欠如しているカムイは、少女へのシンパシーから彼女の記憶を探すことになる。
そんな中アマテラスドライブのアップデートを行う「禍津日」が近づいていた……。
与えられるものだけを享受しつづけ、物言わぬマジョリティとなった民衆と、支配することだけを目的とする政府。
人類再創生の日――「禍津日」が迫る中、カムイとイブは世界の真実を知ることになる。
誰もが「救いたい」と願う中、思いは交錯していく……。
最下層で暮らすカムイ、イブ、那智たちはどう世界と向き合うのか?
物語は最下層で暮らす、鷹松宏一演じるカムイと葉山昴演じる那智のもとに、記憶を無くした阿川祐未演じるイブがやってくるところから始まる。彼らは地球温暖化により「アマテラスドライブ」によって管理されるドームの中で暮らしている。
彼らの世界が現代と違うところは、“プライマル”と呼ばれる存在がいること。“プライマル”は滅亡の危機に瀕している世界の種の保存のため、動物や植物の最も優れた遺伝子から、相性の良い人をもとにして生み出された人型の存在。“プライマル”は様々な形で人と共存しながら生きている。
那智の“プライマル”芋子
そしてもう一つ、管理された世界の中で唯一ともいえる娯楽の動画投稿サイトがあり、那智の“プライマル”芋子は歌を歌い、人気を博している。現在のVTuberのような存在が具現化しているのだ。
ただし、“プライマル”の存在は芋子のように歌を歌うだけではない。人をもとにしているため、その人物のパーソナリティに強く影響され、「戦いに特化したもの」や「生活に役立つもの」が多い。そして“プライマル”たちの性格ももとになる人物を補完していたり、願望を具現化されているのだ。
新日本政府の首魁・月弓尊
平和に暮らしていたカムイと那智たちだったが、そんな彼らが暮らすドームは限界をむかえていた。「アマテラスドライブ」を管理する自立型AIのオモイカネは、合理的判断から人類は地球にとって不要という判断を下し、人類滅亡の危機が迫っていたのだ。
政府はそんな危機を脱するために、「アマテラスドライブ」の制御をAIではなく、適合する人間に制御させようとするが、5年前の「禍津日」と呼ばれるアップデートは失敗に終わっていた。
「アマテラスドライブ」の掌握を狙うアラミタマたち
5年前から小康状態であった「アマテラスドライブ」の崩壊が進む中、【新日本政府】、そして【アラミタマ】、【ヤタガラス】という勢力が「アマテラスドライブ」の掌握を目指し暗躍する。
プライマルによる新人類の創生を狙うヤタガラス
記憶を無くし最下層にたどり着いたイブ。そして自らも幼少の頃の記憶がないというカムイ。そんな二人を見つめる那智。3人を取り巻く世界は徐々にその姿を、彼らの本当の姿を露わにしていく。
刀を持つ那智は何を思うのか…
イブをめぐる争いの渦中に巻き込まれていくカムイの選択は?
イブは何者なのか、カムイはどう行動するのか、そして那智の決断は?そこは劇場に足を運んで彼らの選択を目にしてほしい。
舞台「アマテラスドライブ」シリーズは、二つの劇団のコラボレーションであり、かつ『-プロト-』『-イデア-』という二つの物語の脚本演出を各劇団の主宰が務めるという意欲作。舞台演出にプロジェクションマッピング、さらにファントムという新たなるテクノロジーを使うことで物語を新たな方向へ導いているのも印象的だ。さらには通常指定席の料金が3,500円(当日券は4,000円)と、料金が高くなりがちな舞台界への挑戦もなされている。
新たなる物語、そして新たなる挑戦。新時代を切り開くCreative Company Colorsと劇団foolが世に問う舞台「アマテラスドライブ」シリーズをその目に焼き付けたい。
舞台『アマテラスドライブ-プロト-』は、2月5日(水)から2月9日(日)までCBGKシブゲキ!!にて上演。
公演情報
舞台『アマテラスドライブ-プロト-』
2月5日(水)19:00
2月6日(木)19:00
2月7日(金)14:00 / 19:00
2月8日(土)14:00 / 19:00
2月9日(日)14:00
●出演:鷹松宏一 / 葉山昴 / ゲッツ / 谷口敏也 / 鶴見直斗 / (C.C.C): 秤谷建一郎、村上貴弘、松尾美香、小菅博之、マリコ、矢部亮、加藤智彩、田中琢磨、佐藤こてつ、阿川祐未、新八、足立雄大郎、濱田茉莉奈、山内里紗 / (fool): 溝口優、星広行、二葉泰亮、森智子、佐京充、宮藤あずさ、中村真由香、竹井沙紀、山田盛生、平原未結、etc...
●:前売プレミアム席8,000円/前売通常指定席3,500円/当日通常指定席4,000円(全席指定・税込)
●公演ホームページ:https://cccxfool.wixsite.com/amadora2020