《寄席鍋！》六杯目は「桃太郎」 by 境家ちがう（ICU落語研究会、一橋大学落語研究会）

 

第六回　「桃太郎」境家ちがう（ICU落語研究会,一橋大学落語研究会）

ICU落語研究会部長の境家ちがうでございます。この度はこのような素晴らしい機会をいただきました、SPICEさんとキンレイ心染プロジェクトさんに御礼申し上げます。

私は国際基督教大学という大学の2年生でございます。少し前まで、とある有名な方が在籍しておりまして少しばかり有名になった大学でございます。勿論お名前は言えません、それに私が入学した際には卒業されておりましたので、既に「かこ」のことだった訳でございます。毎度バカゞゝしいお話に一席、お付き合いいただけると幸いです。

このお話は、誰もが知っている昔話の「桃太郎」でございます。昔々あるところにおじいさんとおばあさんが……なんてんで、耳馴染みのあるお話でございます。勿論、お子さんに昔話を聞かせるわけでございますが、大人しく昔話を聞くお子さんなんてのが、既に昔のお話だったりするわけです。少々そそっかしい親父さんが小生意気な息子、金坊になんとか「桃太郎」を聞かせようとしますが、大人しく聞いてくれるはずもなく、親父さんは頭を抱えます。親父さんと金坊の「桃太郎」を巡る舌戦が繰り広げられます。

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