あうるすぽっとが、この夏、公式YouTubeチャンネルで動画配信プログラムを実施
あうるすぽっと(公益財団法人としま未来文化財団)では、毎年夏に子どもからシニアまで幅広い年齢層が楽しめるプログラムを展開しているが、今年は『おうちで見よう!あうるすぽっと2020夏』と題し、あうるすぽっと公式YouTubeチャンネル「あうるすぽっとチャンネル」において、初めて期間限定で動画配信プログラムを実施することになった。
2020年8月8日(土)~23日(日)にかけて、配信されるラインナップは下記のとおり。
としまアート夏まつり2020 子どもに見せたい舞台vol.14 おどる絵本『そうべえのじごくめぐり』(予定)
子どもに見せたい舞台vol.13 『春春~ボムボム~』より 撮影=田中亜紀
世代を問わず親しみやすい題材を基に、家族で楽しめる良質な舞台を提供する「子どもに見せたい舞台」。あうるすぽっとがプロデュースして4年目となり、子どもの初めての劇場体験がかけがえのない宝となる舞台の創造を目指している。演出家のスズキ拓朗がこだわるおどるシリーズの手法は、誰もが知っている話を、ダンス・芝居・映像・音楽で賑やかに描き、舞台芸術の面白さを十分に味わえる舞台に仕立てること。さらに特徴的な点は、単に観るだけでなく、観客が演じ手と一緒に舞台を創る、参加する仕掛けが満載なところである。
としまアート夏まつり2020育てる展示『おばけのパレード~真夏のにぎやかな百鬼夜行~』
「百鬼夜行」をモチーフにし、子どもたちから自由な「おばけ」の絵を公募する。
子どもたちが描いた「おばけ」を中心にしたアニメーションを作成し、配信を行う。YouTube を使ったインタラクティブ動画でクイズのような形式のストーリー仕立てにし、豊島区内の写真または動画の上に、アニメーションをつけ参加体験型を目指す。配信はSNSをはじめ豊島区内のサイネージ等で調整中。子どもに見せたい舞台『そうべえのじごくめぐり』の舞台セットにも「おばけ」を採用し、あうるすぽっとの夏のラインナップとして一体感を持たせながら盛り上げる。
<あらすじ>
ひょんなことからナゾの招待状を手にした「きみ」。人間なのにおばけと勘違いされて、おばけのパレード「百鬼夜行」に参加することに!「やい、 新人。 パレードの前に先輩にあいさつしにいくぞ!」百鬼夜行の案内役だという、 おばけの「ばけばけ」に連れられて豊島区じゅうを巡る「きみ」。さぁ、どんなおばけと出会うかな?そして、もし人間ってバレたらどうなっちゃうの!?
『絵本のじかんだよ!』
小林顕作 撮影=二石友希
あうるすぽっとの人気ラインナップの一つ、 読み聞かせ公演『絵本のじかんだよ!』。読み手はNHK教育テレビ「みいつけた!」のオフロスキー役でおなじみの小林顕作。絵本が映し出される大きなスクリーン前で、声色や語り口を変え表情豊かに読まれるおはなしに子どもも大人も盛り上がり、0歳から入場できる大好評の人気シリーズ。
これまでの公演では、どんな本を読むのかは当日のお楽しみだったが、今年はリクエストを募集し、その中からリクエストの多かった絵本の読み聞かせ動画を期間限定で無料配信する。「これを読むと子どもが大笑いする」「子どもの頃、 繰り返し読んでもらった大好きな絵本」等、 絵本にまつわるエピソードとともに、小林顕作に読んでもらいたい絵本を教えてほしい。
『おはなしの絵空箱』
子ども達から自由な「おはなし」を募集する。その「おはなし」を俳優のともさと衣が読み、ヴァイオリニストの斎藤ネコによる演奏がつき、アニメーションが加わる。動画で配信することで、自宅でみんなで楽しむことができ、自分の考えた「おはなし」がカタチになる、夢の企画。家庭での読み聞かせと劇場での観劇体験のあいだを目指し、「次は劇場に行って観たい!」という期待を膨らませる。
ともさと衣
斎藤ネコ
みんなのシリーズ第五弾『能でよむ~漱石と八雲~』。
2019年度上演の様子
安田登(能楽師)、玉川奈々福(浪曲師)、塩高和之(琵琶奏者)により、明治時代を代表する二人の文豪、夏目漱石と小泉八雲の奇妙な縁を、"能"と"怪談"をキーワードに読み解く。能のメソッドを使って、“よむ”。 能楽師と浪曲師の二つの声と三味線・琵琶の音色で紡ぐリーディング。漱石と八雲には幾つかの共通点があり、ひとつは、 漱石は長く謡を趣味として続けており、八雲は叶えられなかったが、能の翻訳集を出版したかったと言わている。二人がこよなく愛した“能”というフィルターを通すことで、浮かび上がる奇妙な縁を演目と演目の間のトークで楽しめる。配信する映像には字幕、音声ガイドをつけあらゆる方に楽しめる工夫をする。
能楽師・安田登
浪曲師・玉川奈々福(たまがわ・ななふく)
琵琶奏者・塩高和之