吉祥寺シアターが7月から『吉祥寺からっぽの劇場祭』を開催
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2020年7月23日(木)~8月9日(日)吉祥寺シアターにおいて『吉祥寺からっぽの劇場祭』が開催されることになった。開館15周年を機に考えるこれからの劇場のあり方を見据え、建物全域を活用しながら、 一時的に失われてしまった人々の存在を劇場へ徐々に取り戻していくための企画となる。
具体的な展開としては、吉祥寺シアター屋上での畑の開墾や野菜の栽培、ロビーや奈落といった劇場のそこかしこで起こるパフォーマンス など、既存の概念とは少し異なる劇場の新たな姿を提示していく。そして劇場の姿を、実際にその場にいる、いないに関わらず、全ての人に体感してもらうことを試みる。
本劇場祭のチーフ・キュレーターには、劇作家であり、『現代詩手帖』での劇評連載など、 活躍の場を広げている綾門優季(青年団リンク キュイ)を迎える。
また、空間設計に渡辺瑞帆(青年団)・渡邊織音(グループ・野原)の舞台美術家2名が、そして、作品創作・発表を行うアーティストには、多方面で活躍する額田大志(ヌトミック/東京塩麹)・福井裕孝・山下恵実(ひとごと。)の3名が、それぞれ名を連ねる。
会期中にはオンラインも交えた各種シンポジウムを開催するほか、観客とアーティストが対面することなく、社会的距離を保ったまま対話するための場を設けることも企画している。
そして、本年5月に開館15周年を迎えた吉祥寺シアターのこれまでを振り返る企画も実施予定だ。劇場祭プログラムの詳細やタイムテーブルは、6月末日以降に発表される。
綾門優季コメント
綾門優季
吉祥寺からっぽの劇場祭は、何も上演していないとしても、誰もいないとしても、からっぽでもなお魅力的な空間である吉祥寺シアターを、どれだけ思う存分使い倒すことが出来るかという一風変わった祭です。上は屋上から下は奈落まで、劇場空間のほぼすべてをアクティングエリアとして開放します。
映像配信も予定しておりますので、これを契機として、吉祥寺シアターの新しい魅力を知っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。