東山紀之が10年ぶりの映画主演で“モテない三枚目”役に 『おとなの事情 スマホをのぞいたら』で鈴木保奈美・常盤貴子らと共演
写真左から時計回りに、東山紀之、鈴木保奈美、常盤貴子、木南晴夏、益岡徹、田口浩正、淵上泰史 (C)Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が2021年1月8日(金)に公開されることが決定。あわせて、キャストなどの情報が解禁された。
『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は、イタリアで最も名誉ある映画賞とされている『ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞』第61回の脚本・作品2冠に輝いた『おとなの事情』の日本版リメイク作品。これまでに、中国、韓国、フランス、ドイツ、ロシアほか18カ国でリメイクされており、いずれも、「スマホのロックを解除し、届く電話・メールの内容は全員に公開する」ルールのゲームに参加した男女が、夫婦関係や友情を崩壊させる秘密を抱えながら駆け引きする姿を描いている。
イタリア版『おとなの事情』予告
日本版リメイクである本作では、3組の夫婦と一人の独身男性、男女計7名がスマートフォンに届く電話・メールの内容を公開するゲームに参加。主人公の独身男性・小山三平を東山紀之が演じ、『小川の辺』以来10年ぶりの映画主演を果たす。企画当初、東山は別の役での出演をオファーされていたが、脚本を読み、「この役ならぜひ!」と自ら“モテない三枚目”役に志願したとのこと。共演には、鈴木保奈美、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史が名を連ねており、鈴木と益岡は50代のセレブ夫婦、常盤と田口は40代の倦怠期を迎えた夫婦、木南と淵上は30代の新婚カップルをそれぞれ演じている。なお、本作にはイタリア版『おとなの事情』や各国のリメイク版とは異なる、日本ならではの”おとなの事情”も盛り込まれているという。
監督を務めるのは、映画『ヒーローインタビュー』やドラマ『101回目のプロポーズ』などの光野道夫氏。脚本は、NHK朝のテレビ小説『ちゅらさん』『ひよっこ』などの岡田惠和氏が手がけている。
キャスト、光野監督、脚本の岡田氏によるコメントは以下のとおり。
東山紀之(小山三平 役)
この映画は、サスペンスであり、コメディでもあると感じております。
秘密を抱えた人間が、どの様にその場その場を凌いでいくのかを楽しんで頂きたいです。
その先に、何が待っているのかという点は、皆様の心に染みるものがあるのではないかと思います。世界中でリメイク版が公開されておりますが、日本の『おとなの事情』はオリジナル要素が多いので、新作としてお楽しみ頂けたらと思います。
人によって見え方が全く違う物語です。ぜひパートナーや友人と観て語り合って頂きたいです。ある人にとってはドキッとする描写がいくつも出てきたり、ある人にとってはある種の共感があるかもしれません。
人生は、綺麗事だけではなく、誰しもが時には間違いも起こすものです。そんな誰もが起こし得る状況をハラハラしながらご覧下さい。この映画への様々な想いをもっと伝えたいのですが、少しでも口を開いてしまえば、核心部分まで話したくなってしまうので、ここまでにしておきます。ぜひ、劇場で共有しましょう。
鈴木保奈美(六甲絵里 役)
今まで演じてきた中で、たぶん一番嫌な女です、絵里さん。でも大好きなんです。脚本家岡田惠和さんが、大人のくせにダメダメで、だからこそ愛すべき人間に描いてくださったから。強化合宿のようなリハーサル、格闘技のリングに上がるような撮影の日々を経て。
大人の上質なコメディをお楽しみいただけたらと思います。
常盤貴子(園山薫 役)
初めて台本を読ませていただいたとき、これは、大変な撮影になるぞと覚悟をしました。ワンシチュエーションで、ずーっと同じメンバー。最初は不安でいっぱいだったけれど、いつの間にか終わりたくないとすら思うくらいに楽しい日々でした。お正月早々、ご家族みんなで笑っていただけたら幸いです。
益岡徹(六甲隆 役)
その場の取り決めひとつで、随分と怖い道具になるんだなと思いました。次々に暴露される、絶対他人に知られたくない事。辛辣で、残酷で、でもユーモアがあって、この人達のその後が気になる映画かと。私はグループ最年長の美容整形の医者。そして彼もまた、恥ずかしい思いをしたり、深く傷ついたりします。程度の差はあれ、みんながみんなそうなるんです。
田口浩正(園山零士 役)
まずシナリオが素晴らしかったです。絶妙な“おとなの事情”が描かれています。全てのキャラクターに散りばめられている、愛すべき人間の業の数々。笑ってしまいます。リハーサルを繰り返し台詞と芝居を身体に馴染ませ、本番に挑む。
舞台さながらの緊張感があり、役者冥利に尽きる作品でした。
木南晴夏(向井杏 役)
ネガティブな性格で、夫に対して不信感を抱いている、向井杏という役を演じました。
岡田さんこだわりの結末が、日本ならではだと思いました。いろんなことがあっても、それでも前を向いて生きて行こうというメッセージが、コロナ禍前の撮影ではありましたが、今の世の中に通じるものがあると思います。
淵上泰史(向井幸治 役)
岡田惠和さんの脚本の下、ワンシチュエーションコメディ映画となっております。
僕の役の秘密は…"観てのお楽しみ"と言う事にしておきます。来年この映画が皆様にお届け出来る事、そして映画公開に向けて尽力して下さった全てのスタッフに感謝しております。ひとつよしなに。是非ともお楽しみに。
光野道夫(監督)
「あの時…もしも…」そんな言葉をいつも思い浮かべていたら前に進めない~月が輝いて見えるのは太陽のおかげ…人間だから信頼になり…ドキドキ-ハラハラで生きられる。素晴らしい作品に出来上がりました、キャスト、スタッフのおかげです。
岡田惠和(脚本)
観客として思わず拍手したイタリア映画『おとなの事情』。そのリメイクの脚本を書かせていただきました。リスペクトしつつも、闘いを挑むつもりで取り組みました。思わぬ展開の連続とその先に待っている感動。最高の俳優たちの会話劇を書かせていただき、幸せでした。絶対に楽しんでいただけると確信しております。
『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は2021年1月8日(金)全国公開。