打撃戦必至のストライカーマッチに王者対決 日本テコンドー界最強の男・江幡秀範も出陣

コラム
スポーツ
2020.11.16

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大阪城ホールに初進出となる11・21「RIZIN.25」。メインでは朝倉未来と斎藤裕のRIZINフェザー級タイトルマッチが行われるが、国内トップファイター同士の激突や話題の初参戦ファイターもあり見どころは盛りだくさん。“RIZIN秋の陣”の決戦を紹介していく。

未来の盟友・白川vs復活を期する朴光哲

弟・海との兄弟RIZIN王者がなるか注目される朝倉未来だが、そんな未来と縁深い2人の顔合わせとなるのが朴光哲vs白川陸斗戦。

RIZIN2020年の第1弾、2月の浜松大会終了後にリングへ上がり未来との試合を決定させた朴だが、コロナ禍により予定された4月の横浜アリーナ大会が中止に。8月に修斗のホープ・青井人戦でRIZIN初出場ともなるも判定で敗れ(RIZIN.23)、引退を匂わす発言もあった。

対する白川はTHE OUTSIDEで未来と対戦(14年4月、未来の判定勝ち)。そこから親交を持つようになり、現在は練習をともにする仲でもある。8月のRIZIN.22で初出場となったが3RレフェリーストップでのTKO負け。しかし11月1日にDEEPで打撃による1R TKOの快勝を収めて復活し、今回の再出場を決めた。

「最後のチャンスを頂いたので自分が出来ることを精一杯やりたい」と朴が話せば、短いスパンでの出場ながら勢いに乗る白川は「8月のRIZINデビュー戦で敗戦した雪辱を晴らすには文句無しの相手。俺らしいファイトスタイルでぶっ倒して会場を爆発させます」とやる気を感じさせるコメント。ともにストライカーだけに会場を沸かせる、あるいは張り詰めた緊張感で引きつける試合となりそうだ。

▼RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)※肘あり
朴光哲
vs
白川陸斗

ストライカー同士の真っ向勝負:内村vs萩原

そんな白川と8月に対戦し、下馬評では圧倒的に劣っていながらスタンドパンチで3RにTKO勝利したのが萩原京平。戦前「陸斗くんの噛ませ犬とかいろいろ言われているので、そういうヤツらを見返したい」と話していたが、その通りに勝利してRIZIN連続参戦を呼び込み、今回がはや3戦目となる。

萩原は白川戦でカーフキック、跳びヒザ、胴回し回転蹴りといった多彩な攻撃で非凡な打撃センスを披露。RIZIN2戦目こそ芦田崇宏にアームロックで敗れたが、今回の相手はKrushやシュートボクシング、RISEといった立ち技でのキャリアも持つ内村洋次郎。2月にUFC帰りの堀江圭功と対戦し判定で敗れたが、ヒジで切り裂き、ハイキックにパンチ・ヒザと攻め込んでおり、両者の打撃真っ向勝負が期待される。倒すか倒されるか、KO決着が濃厚な一戦だ。

▼RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)※肘あり
内村洋次郎
vs
萩原京平

最速フライ級加速の一戦となるか!? 竿本vs北方

RIZIN最軽量にして最速のフライ級では王者対決が行われる。現ZSTフライ級王者にして8月のRIZIN.23で中村優作を左オーバーハンドでマットに沈めた竿本樹生とパンクラスの現ストロー級王者・北方大地の対戦だ。

大阪府出身で地元大会に出場となる北方は、10年に渡りパンクラス軽量級のトップに立ってきた絶対王者・砂辺光久を昨年7月に撃破し戴冠。今回がRIZIN初出場となる。

オリンピアンである宮田和幸のもとで腕を磨き、レスリングと打撃を融合した一撃で中村を撃破した竿本がRIZIN連勝を飾るのか。北方は笹本のタックルに対応・攻略した上で持ち前の爆発力を発揮したい。

朝倉海が王者となり堀口恭司の復帰が待たれるバンタム級、そして今大会で王者が決するフェザー級と両階級は日本人ファイターを中心に盛り上がりを見せる。フライ級も8月に伊藤盛一郎を破った神龍誠ら豊富な日本人タレントが揃う階級だけに、この試合がさらに加速させる一戦となるのが期待される。

▼RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)※肘あり
竿本樹生
vs
北方大地

テコンドー最強の男・江幡秀範出陣

今大会で注目の初参戦となるのが江畑秀範。198㎝の長身で、テコンドー全日本選手権において2011年から現在まで9連覇中、2018年にはDREAMやUFCで活躍し東京五輪出場を目指しテコンドーに挑戦した菊野克紀と全日本選手権決勝で対戦し、大差ポイント勝ちを収めて話題を呼んだ。

日本テコンドー界最強の男は8月にRIZIN挑戦を発表し、今後はテコンドーとプロ格闘家の二足の草鞋を履いていくが、その第1戦が大阪城ホール大会でのキックルール、佐野勇海戦に決まった。

岡山の名門キックジム・拳之会(こぶしのかい)に所属する佐野は3月にピーター・アーツの長男マルシアーノ・アーツとアマチュアルールで対戦。父ピーターがセコンドを務める中での対戦となったが、3Rにパンチを当てマルシアーノをノックアウトした。

江幡にとってはプロデビュー戦で初のキックボクシングマッチとなり、パンチやノックアウトルールへの対応が問われる。佐野も同じくプロデビュー戦となるが、アーツ幻想をまとったマルシアーノをKOで降しており、その物怖じしないファイトとパワーでサラブレッド狩りを狙う。

江幡衝撃のプロデビューなるか、あるいは佐野がその目論見を木端微塵としてしまうのか。

▼RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(83.0kg)
江畑秀範
vs
佐野勇海

イベント情報

『Yogibo presents RIZIN.25』

 日時:11月21日(土)14:00開始
 場所:大阪城ホール(大阪府)

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