シアタークリエで感染症対策の除菌作業を公開　12/12からは『オトコ・フタリ』が開幕予定

新型コロナウイルスをはじめとする感染症予防のため、東京の日比谷シアタークリエで進められている除菌作業の様子が2020年12月7日（月）、報道陣に公開された。

除菌作業に使用されたのは、酸化チタンと酸化銅を主成分とした光触媒コーティング剤「ウイルス侍」。光触媒とは、塗布した部分に光が当たると、そこに付着した菌・ウイルスなどを、水や二酸化炭素などの無害なものへと分解・除去する技術だが、このウイルス侍は、200ルクス以下の暗所でも効果を発揮するという。また、コーティングした場所は、研磨して削り落とさない限り、その効果が長時間持続するといい、これまで2年間の摩耗耐久試験をクリアした実績がある。安全性の高さから、飲食店やホテルなどでも使われているそうだ。

シアタークリエ支配人の伊達学之氏は、観客にマスクの着用、手指消毒、休憩中の会話をひかえるなどの協力を改めて呼びかけた上で、「通常ですと、クリエは出演者と近く、濃密で贅沢な空間を楽しんでいただけるのですが、今回のこのようなコロナの状況で、密閉感を感じるという声があるのも事実です。ですので、我々としては、密閉を避けるために、開演前、開演後、休憩時間を長くとって、換気を行っております。また、文化庁のガイドラインにもクリアしているしっかりとした空調設備もあります」などと劇場の感染予防対策を説明。
　
そして、「ウイルスは見えないもので、どこまで行っても不安を拭い去ることはできないんですが、今回『ウイルス侍』をコーティング剤として導入しました。お客様の安心材料になればと思います。毎日不安な日々ではあるんですけれども、みなさんのお力添えをいただきながら、公演の灯火を消さずに努めてまいります」と話していた。