東京二期会、ヘンデル『セルセ』と、ヴェルディが残したシェイクスピアの最高喜劇『ファルスタッフ』を上演

東京二期会が創立70周年記念公演シリーズとして、2021年5月22日(土)～23日(日) めぐろパーシモンホール 大ホールにて『セルセ』、7月16日(金)～19日(月) 東京文化会館 大ホールにおいて『ファルスタッフ』を上演する。

『セルセ』は、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場過去2回の『ジューリオ・チェーザレ』『アルチーナ』に続いて、世界的古楽チェリストであり指揮者の鈴木秀美を迎えて上演する本格的バロックオペラ。題名役が歌う「オンブラ・マイ・フ」が特に有名だが、他にも美しいアリアが目白押しだ。全幕上演されることは稀で、今回が貴重な機会となる。

物語は紀元前480年頃のペルシャの宮廷を舞台にした恋愛劇。史実をもとにしながらもコメディ風のストーリー展開で、ヘンデルの音楽も明るく華やかさに満ちている。『ジューリオ・チェーザレ』で振付を務めたコンテンポラリー・ダンサーの中村蓉が当公演でオペラ演出に初挑戦する。

指揮はメトロポリタン歌劇場でも常連のベルトラン・ド・ビリー。演出はオペラ界の世界的ファンタジスタ、ロラン・ペリー。メトロポリタン歌劇場『サンドリオン』も手掛けた名コンビが、この夏東京で実現する。

『ファルスタッフ』は東京二期会にとっても大事な作品のひとつ。二期会初演は創立30周年にあたる1982年。次いで2001年創立50周年記念公演として上演している。それから20年後の今回、創立70周年を記念して、ファルスタッフ役には日本を代表するバリトン今井俊輔、黒田博を配し、最高の布陣で最高のアンサンブルを届ける。