歌舞伎俳優・中村壱太郎がゲストを招いてオンライントークする『上方藝能、おもろいねんで!』を配信 初回ゲストは中村鴈治郎と渋谷天外

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2021.1.11
中村壱太郎

中村壱太郎

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2021年1月21日(木)20時よりイープラス「Streaming+」にて、歌舞伎俳優・中村壱太郎がMCを務める『上方藝能、おもろいねんで!』の配信が決定した。

2020年、松竹演劇本部が始めた歌舞伎俳優によるオンライン配信企画は、『歌舞伎家話(かぶきやわ)』で幕を開け、オンライン飲み会『紀尾井町家話(きおいちょうやわ)』、そして、第二弾『弥次喜多』が絶賛配信中の「図夢歌舞伎(ずぅむかぶき)」など、歌舞伎を起点とした新たなエンターテインメントの可能性に挑み続けている。

そんな中、“上方藝能の世界”に壱太郎が迫る、新たな配信企画がスタートする。

2020年11月に逝去した上方歌舞伎のトップランナーであり、人間国宝、四代目坂田藤十郎を祖父に持ち、幼き頃よりその薫陶を受けてきた若き女方・壱太郎。かつて祖父・藤十郎が新たな女方像を創り出し、伝統に新たな息吹をもたらしたように、常に挑戦を続ける壱太郎は、コロナ禍においても数々のアクションを起こし注目を集めている。先輩である松本幸四郎と共に日本俳優協会の YouTube 配信「歌舞伎ましょう」の立ち上げに尽力し、自身のYouTube チャンネル「かずたろう歌舞伎クリエイション」を開設すると、新作舞踊や普段は見られない歌舞伎の裏側、作品解説など多彩な番組を配信。そして、洗練された美の結集で新たな歌舞伎の魅力を示し話題を浚った「ART 歌舞伎」では、出演・総合演出・脚本・振付・構成の一人五役という類稀なる才能を発揮するなど、今、大注目の花形。

令和2年12月南座『廓文章 吉田屋』夕霧=中村壱太郎 (C)松竹

令和2年12月南座『廓文章 吉田屋』夕霧=中村壱太郎 (C)松竹

上方歌舞伎の継承者として期待を集める壱太郎がMCを務める本配信は、東京で生まれ育った壱太郎が、毎回、上方藝能を担う多彩なゲストを招き、視聴者と一緒に、その「おもろさ」に迫るオンライン・トークライブだ。

記念すべき第一回のゲストは、中村鴈治郎渋谷天外。鴈治郎は、現在歌舞伎座第二部において“坂田藤十郎を偲ぶ”『夕霧名残の正月』に出演し、父・坂田藤十郎の真骨頂、上方伝統の「和事」を受け継ぐ伊左衛門を演じている。また、NHK 連続テレビ小説「おちょやん」では、上方演劇界のドン・大山鶴蔵も演じている。壱太郎と鴈治郎による貴重な親子トークにも注目したい。

中村鴈治郎

中村鴈治郎

2021年1月歌舞伎座『夕霧名残の正月』藤屋伊左衛門=中村鴈治郎 (C)松竹

2021年1月歌舞伎座『夕霧名残の正月』藤屋伊左衛門=中村鴈治郎 (C)松竹

そして、もう一人のゲストは、三代目渋谷天外。「おちょやん」主人公のモデルである浪花千栄子が在籍した松竹新喜劇の現在の代表だ。父・二代目天外や浪花千栄子らが創設した松竹新喜劇は、上方喜劇の伝統を繋ぎ、70年を超える歴史を持つ。鴈治郎と同じく「おちょやん」に出演する天外は、鶴亀撮影所の守衛・守屋を演じている。同世代で親交の篤い二人を招く今回の配信では、上方藝能への想い、思い出話、東京との芸の違いやお客様の反応、笑いの違いあれこれなどなど、ここでしか聴くことができない貴重な話、そして「おちょやん」撮影裏話が飛び出すかもしれない。

渋谷天外

渋谷天外

2009年9月大阪松竹座『裏町の友情』倉橋貞一=渋谷天外 (C)松竹

2009年9月大阪松竹座『裏町の友情』倉橋貞一=渋谷天外 (C)松竹

今後は、上方藝能を担う多彩なゲストを招き、能・狂言、落語などなど幅広いジャンルから古典の世界で活躍している方々は勿論、宝塚、OSKなど歌劇の世界からのゲストも出演予定とのこと。

中村壱太郎 コメント

この度、1月21日より「上方藝能、おもろいねんで!」のナビゲーターを勤めさせていただきますこと、大変に嬉しく思っております。
私自身、上方歌舞伎の家系に生まれながら、東京生まれ東京育ち、しかし「上方文化」に対する愛情・情熱は常に強く持って日々舞台に励んでおります!
そんな私、壱太郎はトークも大好き! 毎回、関西に縁あるゲストをお迎えして、楽しくトークをしてまいります! 皆様と共に「上方の世界」をリモート旅行いたしましょう!


<中村壱太郎(なかむらかずたろう) プロフィール>
1990年8月3日生まれ。祖父は坂田藤十郎、祖母は扇千景。中村鴈治郎の長男。母は吾妻徳穂。95年1月大阪・中座〈五代目中村翫雀・三代目中村扇雀襲名披露興行〉『嫗山姥』の一子公時で初代中村壱太郎を名のり初舞台。2014 年 9 月には日本舞踊吾妻流の七代目家元を襲名し、吾妻徳陽を名のる。
上方歌舞伎を中心に活躍する女方のホープで、ほっそりした姿態に気品が香り、古風さと現代性を併せ持つ。2007年には16歳で舞踊の大曲『春興鏡獅子』を踊り注目され、10年には近松門左衛門の名作『曾根崎心中』のお初を役と同じ19歳で演じ話題となる。12年『廓文章』の夕霧はじめ、次々と大役に臨んできた。18 年には歌舞伎座で坂東玉三郎の演出『滝の白糸』のヒロインを、同じく玉三郎の監修で『お染の七役』の男女七役を早替りで演じるなど、女方の最高峰の指導を受け飛躍を遂げる。他にも、『女殺油地獄』のお吉、『神霊矢口渡』のお舟など多彩な役どころで存在感を際立たせている。1月は新橋演舞場、2月博多座、3月南座に出演。

配信情報

『上方藝能、おもろいねんで!』
 
■配信日時:2021年1月21日(木)20時開始   ※配信時間は70分程度を予定
■配信内容:中村鴈治郎 渋谷天外 中村壱太郎(MC)によるトーク配信
 
1月21日(木)20:00より配信を予定しておりました「上方藝能、おもろいねんで! 第1回」は、出演予定でした渋谷天外に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されましたことから、下記の通り、日程変更・代役にて配信いたします。

出演:中村鴈治郎、藤山扇治郎
MC:中村壱太郎
 
■配信日時:2021年1月29日(金)20:00~配信   70分程度を予定
※有料配信は、2月4日(木)20:00まで販売。
※配信開始後、ライブ配信終了後にを購入いただいた方も2月4日(木)23:59までアーカイブ配信をご視聴いただけます。
 
■配信場所:イープラス「Streaming+」
:2,000円(税込) 
をすでにご購入いただいております方は、そのままご覧いただけます。払い戻しをご希望の方は、下記をご確認ください
 
■払い戻し期間:2021年1月20日(水)10:00~1月26日(火)23:59
 
公式サイトお知らせページ:https://www.kabuki-bito.jp/news/6572/
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