強力なバックアップ+会場の多彩さに注目~「豊岡演劇祭2021」公式公演&フリンジプログラム募集開始

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2021.5.1
「豊岡演劇祭2020」フリンジで上演した、ブルーエゴナク『ザンザカと遊行』@奥城崎シーサイドホテル敷地内。 ©嶋康太

「豊岡演劇祭2020」フリンジで上演した、ブルーエゴナク『ザンザカと遊行』@奥城崎シーサイドホテル敷地内。 ©嶋康太

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2021年9月9日(木)~20日(月・祝)に、豊岡市を中心とした但馬エリア一帯で開催されることが決定した「豊岡演劇祭2021」。フリンジプログラムが昨年に続いて公募されるのに加えて、今年は何と公式公演の一部も公募することを表明。4月26日から、募集が開始されている。

通常は「自腹・自由参加」が基本となる、演劇祭のフリンジ公演。しかし豊岡演劇祭のフリンジは、まだコロナで活動がままならないという今のアーティストたちの状況と、受け入れる地元の体制が整いきってないという二点を考慮し「制作支援金支給&滞在費負担」と「公演場所のマッチング&会場費負担」と、公式公演並みの好条件となっている。また作品上演だけでなく、ワークショップや勉強会、フィールドワークなども対象になる。

城崎温泉の木屋町小路で街頭パフォーマンスを行った、to R mansion『街角の恋人〜湯けむりサーカス編〜』。 [撮影協力]日高神鍋観光協会

城崎温泉の木屋町小路で街頭パフォーマンスを行った、to R mansion『街角の恋人〜湯けむりサーカス編〜』。 [撮影協力]日高神鍋観光協会

さらに実施場所も、小劇場的に使えるホールから、海辺や高原などの雄大な風景の野外まで、かなりバラエティに富んだ場所が選べるようになっている。ちなみに前回は、屋外の会場を希望する団体がかなり多かったそうなので、都市部では実現できない表現に挑戦するチャンスとも言えるだろう。

神鍋高原のスキー場を会場にした、スペースノットブランク『ラブ・ダイアローグ・ナウ』。 [撮影協力]日高神鍋観光協会

神鍋高原のスキー場を会場にした、スペースノットブランク『ラブ・ダイアローグ・ナウ』。 [撮影協力]日高神鍋観光協会

そしてこの規模の演劇祭には珍しく、今年からは公式公演も公募することに。こちらは資金提供が200万円まで増額される上、演劇祭のプログラムとして広く宣伝が行われるというメリットがある。フリンジとの併願応募も可能なので、自信作を持ち込むのであれば、チャレンジする価値はあるだろう。

「豊岡演劇祭2020」公式プログラム作品の、市原佐都子/Q『バッコスの信女―ホルスタインの雌』。  (c)igaki photo studio

「豊岡演劇祭2020」公式プログラム作品の、市原佐都子/Q『バッコスの信女―ホルスタインの雌』。  (c)igaki photo studio

なお公式・フリンジとも、文化庁の芸術活動支援事業「ARTS for the future!」を利用しての公演が可能(ただしその場合、支援金や滞在費などの提供はなし)。応募は、演劇祭サイトの応募フォームからの申込で、締切は5月14日(金)。書類審査通過者には随時オンライン面接が行われ、公式プログラムは5月28日(金)、フリンジは6月12日(土)に採択結果が通知される予定。

募集情報

「豊岡演劇祭2021」公式公演・フリンジプログラム公募

■会期:2021年9月9日(木)~20日(月・祝)
■会場:
公式プログラム/江原河畔劇場、豊岡市民プラザ、城崎国際アートセンター、兵庫県立芸術文化観光専門職大学劇場、 出石永楽館、ほか
フリンジ/城崎国際アートセンター・スタジオ1、城崎文芸館、豊岡市役所前広場、豊岡稽古堂、ワークピア日高、円山川河川敷、日高文化体育館、アップかんなべ中央ゲレンデ、竹野浜、奥城崎シーサイドホテル各所、(有)松正漁業船上、大生部兵主神社、出石城跡前広場、ほか
■公募期間:2021年4月26日(月)~5月14日(金) 23:59 ※WEB申込のみ受付。
■採択結果通知:5月28日(金)(公式)/6月12日(土)(フリンジ)
■演劇祭ラインアップ発表:2021年6月15日(火)予定
■問い合わせ:
公式公演/toyooka.theaterfestival@gmail.com(豊岡演劇祭2021実行委員会事務局)
フリンジ/toyooka.fringe@gmail.com(豊岡演劇祭2021実行委員会事務局 フリンジ担当)
■公式サイト:https://toyooka-theaterfestival.jp/
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