かながわ短編演劇アワード2021グランプリ 安住の地『ボレロの遡⾏』の全編無料配信が期限を延長

2021.5.3
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(C)松下哲也

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安住の地の舞台作品『ボレロの遡行』の配信が、5月11日まで延長されることがわかった。

安住の地は、京都を拠点に活動する劇団/アーティストグループ。2017年旗揚げし、現在は12名のメンバーで活動。近年は、ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム「KIPPU」や、神戸アートビレッジセンターセレクション「KAVC FLAG COMPANY2020-2021」、金沢21世紀美術館 芸術交流共催事業「アンド21」などに選出されている。

『ボレロの遡行』は、『かながわ短編演劇アワード2021 演劇コンペティション』でグランプリを獲得した作品。安住の地のPR活動として、4月から1ヶ月あまり期間限定で全編無料配信されていた。今回の無料公開延長は、緊急事態宣言を受けてのもの。

 


演出・岡本昌也氏のコメントは以下のとおり。

 

岡本昌也(脚本・演出)

緊急事態に送る、電子の祈り演劇を『ボレロの遡行』は、失われた祝祭の復興を願ってお手持ちのデバイスへ転送される電子の祈り演劇です。お手持ちのデバイスは祈りの受信機、閉ざされざるをえなかった劇場の扉、とまではいかずとも窓くらいにはなりうるだろうという一縷の望み、突如台頭した「配信演劇」という何か得体の知れないものへの高揚、これって祝祭として成立してまうん!?みたいな、好奇心を原動力に作っていたように思います。

しかしながら、KAAT 神奈川芸術劇場の大スタジオで上演された『ボレロの遡行』は、完膚なきまでに物理!のっけからどうしようもなく劇場で起りはじめ、最後まで〝いまここ〟で鼓動し続けました。

ご時世との折衷案のような「配信演劇」にもなりきれぬまま、劇場では紛れもない「演劇」が上演されてしまうのでした。やはり体験に勝るものはないのだ、といささか残念にすら思いながら帰路についたわたしはその後〝上映〟された『ボレロの遡行』を自宅のデバイスから観て驚愕し、この作品を再評価することになります。

 

【徹底的に「視聴」であること】

それこそが『ボレロの遡行』の完成に必要なエッセンス、なんだか変な感じがしますが、あらかじめ窓を介すことを前提にして作られた本作はその通り、デバイスで再生されることでポテンシャルを発揮したのです。スワイプすれば消えてしまう祝祭の心許なさと、それでもなお窓を透過するもの。

どうぞ今のうちに、お手持ちのデバイスでご視聴くださいませ。(岡本昌也)

 

配信情報

安住の地『ボレロの遡行』
脚本・演出 岡本昌也
初演:2021年3月21日 かながわ短編演劇アワード2021
@KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ(中継映像配信)
映像公開期限:2021年5月11日(火) 24:00まで
上演時間:約30分間
安住の地 公式ホームページ:http://anju-nochi.com/