浪川大輔・小野賢章・梶裕貴らキャスト陣が、“胸アツ”トーク&2002年風のゲームに挑戦 アニメ『体操ザムライ』イベントレポート

動画
レポート
アニメ/ゲーム
2021.6.28

画像を全て表示(30件)

TVアニメ『体操ザムライ』のオンラインイベント『祝宴ザムライ』が、2021年6月5日(土)に生配信された。Blu-ray&DVD BOXの購入者だけが楽しむことができた、貴重な本イベントのレポートをお届けする。

出演は、浪川大輔(荒垣城太郎役)・小野賢章(レオナルド役)・本泉莉奈(荒垣玲役)・梶裕貴(南野鉄男役)・吉野裕行(滝沢友樹役)。『体操ザムライ』はコロナ禍の2020年に収録された作品だったため、この5人がそろうのは、じつは今回が初めてだという。作品について話したかったというキャスト陣の熱い振り返りトークや、作品にちなんだバラエティーコーナーで盛り上がった。

イベントを盛り上げる、“名台詞”の合いの手

この日は、各キャストの手元に自身が演じたキャラクターの名台詞入りサンプラーが用意されており、好きなタイミングでボタンを押せば、合いの手&ツッコミがわりにボイスを流せるという仕様に。

浪川大輔(荒垣城太郎役)

浪川大輔(荒垣城太郎役)

城太郎の「しませぬ!」「ですね!」、レオナルドの「忍法土下座!」「天晴でござったよ!」、玲の「切腹ね!」、鉄男の「クソが!」、滝沢は「ヤッベ!」「Iru en la inferon(地獄へ堕ちろ)!」など、作中でも印象的だった名台詞が、無観客のイベントを盛り上げていた。

さらに、『体操ザムライ』が2002年~2003年を舞台にした作品だったことから、キャストの周りにはガラケーやファービー、写ルンですなどの懐かしいアイテムがずらり。そこから、吉野がMCとなって、まずは5人の2002年当時の話題へ。

吉野裕行(滝沢友樹役)

吉野裕行(滝沢友樹役)

梶は当時高校生で、声優を目指して演劇部に在籍しながら、FIFAワールドカップの日韓大会に夢中だったそう。サッカー好きな吉野も、全試合を録画して観ていたのだとか。また、小野は某魔法学校に通っていたり、浪川は指輪を捨てに行く冒険に出ていたりと、当時からすでに声優として活躍。一方まだ小学生だった本泉は、「山に冒険に行っていました!」とリアルな思い出を語り、和ませていた。

梶裕貴(南野鉄男役)

梶裕貴(南野鉄男役)

本泉莉奈(荒垣玲役)

本泉莉奈(荒垣玲役)

振り返りコーナー“荒垣家の食卓”

お互いの2002年を振り返ったところで、さっそく作品について語っていくことに。なんと本イベントのコーナーは、すべて2002年当時に放送されていた人気番組をオマージュするというこだわりっぷり。伊○家ならぬ“荒垣家の食卓”では、演じたキャラクターの裏話や、スタッフによる裏話で盛り上がった。

吉野裕行(滝沢友樹役)

吉野裕行(滝沢友樹役)

トップバッターの吉野が挙げたキーワードは、“城太郎”。滝沢が、作中で一度も「城太郎」とはっきり言えていないのは、じつは吉野のアイディアだったことが明らかに。一緒に収録していた浪川は、吉野がスタッフに「このキャラ、“城太郎”って言えなさそうですよね。“じょたろう”でいいですか」と提案していたとコメント。また、滝沢の独特なラップ調のセリフも、収録時は当然音楽がないため、吉野がイメージだけで演じていたのだとか。別々の収録だからこそ初めて知る裏話に、キャスト陣も興味津々。

梶裕貴(南野鉄男役)

梶裕貴(南野鉄男役)

続いて梶が挙げたキーワードは、“胸アツ”。10話で、“たいそうでいちばんになる てつお”という、子どもの頃の夢が書かれたアームカバーを投げ捨てるシーンを挙げ、鉄男から城太郎への憧れについてコメント。オリジナル作品で先の展開が分からず、さらに序盤は鉄男の想いが具体的には描かれていなかったため、自身で想像しながら役作りしていったそう。だが10話でアームカバーを捨てたとき、「自分が信じてきたお芝居は間違ってなかったんだ」と確信できたと話す。ある種の"城太郎からの呪縛"から解放された鉄男の今後の体操人生と、中ノ森コーチ(CV:平川大輔)との信頼関係は、まさに“胸アツ”だ。

吉野裕行(滝沢友樹役)

吉野裕行(滝沢友樹役)

すると吉野から、「先の展開を知ったうえで演じたいかどうか」という役者ならではの質問が。小野は、世界観や雰囲気の大枠はできれば知っておきたい派だそう。続いて浪川が、「何話で死ぬのか知りたい」と話すと、キャスト陣からどよめきが。「このくらいの年齢になってくると、演じるキャラクターが突然死ぬから……」と、ベテランならではの悩みを必死に説明していた。

本泉莉奈(荒垣玲役)

本泉莉奈(荒垣玲役)

本泉が挙げたキーワードは、“スッキリ”。玲がため込んでいた想いを爆発させ、授業参観に来たレオと、同級生たちに怒りをぶちまけるシーンは、本泉自身も演じ終えたあとスッキリできたと言う。一緒に収録していた小野は、2ページ以上に及ぶ長ゼリフを見事に演じきった本泉に「素晴らしかったです」とコメント。『体操ザムライ』の真の主人公は玲なのでは? と、改めて玲の存在の大きさを語っていた。

小野賢章(レオナルド役)

小野賢章(レオナルド役)

そんな小野が挙げたキーワードは、“苦労”。レオの日本語のカタコト加減が難しかったと語り、役作りのために、外国人が日本語を話す動画を見て研究もしたのだそう。でもそれ以外は、そこまで作りこまずとも自然体で演じることができたキャラクターだったと話す。ただし、レオのあの高い声を朝イチの収録で出すのは大変だったと、しみじみ振り返っていた。

浪川大輔(荒垣城太郎役)・小野賢章(レオナルド役)・梶裕貴(南野鉄男役)

浪川大輔(荒垣城太郎役)・小野賢章(レオナルド役)・梶裕貴(南野鉄男役)

最後に浪川が挙げたキーワードは、ちょっと意外な“邪念”。過去の回想シーンや、玲の誕生日に自転車を贈ったシーンのVTRが流れると、本泉の瞳には涙が。また、視聴者からも、「泣いちゃう」「切ない」といったコメントが寄せられた。そんななか、浪川が「(玲の想いに気づかない)天然すぎる城太郎を演じるのがものすごく難しかった」と一言。するとキャスト陣からは「浪川さんは、天然を“演じる”必要はなかったのでは?」という意味の無言のツッコミが……。それでもなかなか認めようとしない浪川に、梶は鉄男の「クソが!」ボタンを、吉野は滝沢の「Iru en la inferon(地獄へ堕ちろ)!」ボタンをそれぞれ押して、問答無用のツッコミを浴びせていた。

“上海ハニー”は練習なしでも問題なし!

続いては、視聴者の質問にキャストが答える“一問一答”コーナー。

すると第1問目から浪川に「城太郎と似ていると思う部分は?」という質問が。これにはちょっと不満げに「……天然です」と回答し、直前の流れに見事なオチがついた。また、芸歴の長い浪川が「アフレコのなかで編み出した必殺技は?」という質問には、「噛んでしまったときにする、必殺・ドヤ顔!」と回答。再びキャスト陣からツッコミが殺到した。

浪川大輔(荒垣城太郎役)

浪川大輔(荒垣城太郎役)

次は小野の番。「“上海ハニー”を歌った感想は?」という質問には、「最高でした! 練習なし!」と回答。高校時代にカラオケで何回も歌った思い出のある楽曲だったからこそ、すんなり収録できたのだそう。

TVアニメ『体操ザムライ』オープニング・ムービー

ちなみにレコーディングは、まだアニメのアフレコが始まって間もないタイミングだったため、梶は鉄男としてどの程度ノリノリで歌っていいのか、かなり迷ったと明かしていた。また、「居候させてもらえるとしたら誰?」という質問には、「浪川さん」と即答。理由は「受け入れてくれそうだから」とのことで、小野が「結構仲良くやれる自信はあります」とアピールすると、浪川は「まあいいけど」と、うれしそうにさっそく受け入れていた。

小野賢章(レオナルド役)

小野賢章(レオナルド役)

本泉は、「浪川さんからプレゼントをされるとしたら何が欲しい?」という質問に「どら焼き」と回答。美味しいものをたくさん知ってそうな浪川に、大好きな和菓子をリクエストして雰囲気を和ませていた。が、「本日の出演者を動物に例えるとしたら?」という質問には、「浪川さん=パンダ、小野さん=フラミンゴ、梶さん=マヌルネコ、吉野さん=アライグマ」と、ちょっと不思議な答えが続出。その理由を聞かれた本泉が、「希少動物のマヌルネコは、フォルムはかわいいけれど目つきは鋭いので、ギャップがいい」など、褒め上手な才能を発揮してキャスト陣を喜ばせつつ、見事に納得させていた。

吉野裕行(滝沢友樹役)・本泉莉奈(荒垣玲役)

吉野裕行(滝沢友樹役)・本泉莉奈(荒垣玲役)

梶は、「幼い頃一番なりたかったものは?」という質問に、「戦隊ヒーローのレッド」と回答。実際に声優として戦隊ヒーロー作品に出演できたことから、「夢が叶ってうれしい!」と笑顔に。また、「浪川さんに決闘を挑むとしたら、どんな勝負内容にしますか?」という質問に「漢字」と即答すると、横からボソッと浪川のツッコミが。それに対してすぐさま「クソが!」ボタンで応戦し、再び笑顔に。梶はイベント冒頭から、「"ビジネス用クソが"ですよ(笑)」とフォローしていたが、4問目と5問目で「梶さんの口癖は?」「印象に残ったセリフは?」という質問が続くなど、すっかりいじられキャラの仲間入りを果たしていた。梶の回答は、もちろん「クソが!」だ。

梶裕貴(南野鉄男役)

梶裕貴(南野鉄男役)

ラストの吉野が、「2002年の一番の思い出は?」と聞かれると、当時初対面だった浪川がついたという、眉毛に関する小さな嘘を暴露。笑ってごまかす浪川を、鉄男の「クソが!」、玲の「切腹ね!」、レオの「忍法土下座!」という容赦のないボイスが追い詰めていくと、浪川は城太郎の「ですね!」というボイスを押して降参し、一同爆笑。キャスト陣の仲の良さと、名台詞の面白さを改めて実感する楽しいコーナーとなった。

小野賢章(レオナルド役)・梶裕貴(南野鉄男役)

小野賢章(レオナルド役)・梶裕貴(南野鉄男役)

ファイナルアンサーならぬ、「ファイナルザムライ?」

最後のコーナーは、“体操ザムライ チャンピオン”。ゼッケンを付けた4人が、豪華賞品をかけてゲームに挑戦することに。

吉野裕行(滝沢友樹役)

吉野裕行(滝沢友樹役)

浪川大輔(荒垣城太郎役)

浪川大輔(荒垣城太郎役)

1つ目のお題は、作品に関する問題に4択で答える“ザムライ$ミリオネア”。回答者の4人に「ファイナルザムライ?」と迫る吉野の眼力や気合の入った演出は、まるで本家の番組のよう。本物のビッグバード(CV:山口勝平)の声を当てる問題や、作中でレオが土下座した回数と、鉄男が「クソが!」と言った回数の差を問う問題などで盛り上がった(※ちなみに、土下座と「クソが!」は、どちらも6回ずつと“同じ回数”が正解!)。

小野賢章(レオナルド役)

小野賢章(レオナルド役)

梶裕貴(南野鉄男役)

梶裕貴(南野鉄男役)

2つ目のお題は、“ザムライサスペンス劇場”。「玲が彼氏を連れてきた時に品定めをするポーズ」を4人が実演し、勝者を決めることに。

それぞれ目頭を押さえるポーズや、パニックに陥っている城太郎の心情を顔で表現してみせたが、勝者は、“白目をむいて立ったまま気絶”してみせた梶に決定! アニメ本編では城太郎に負けてしまったが、バラエティーコーナーでは見事に梶がチャンピオンに輝いた。

本泉莉奈(荒垣玲役)

本泉莉奈(荒垣玲役)

小野賢章(レオナルド役)

小野賢章(レオナルド役)

梶裕貴(南野鉄男役)

梶裕貴(南野鉄男役)

たっぷり『体操ザムライ』の世界を振り返ったオンラインイベント『祝宴ザムライ』。キャスト陣の、続編やスピンオフを望む声や、いつか有観客でまたイベントができたらという声、そしてスタッフのたくさんのこだわりからも、作品への愛を再確認した素敵な時間となった。

TVアニメ『体操ザムライ』Blu-ray Disc&DVD BOXは好評発売中。

文=実川瑞穂、撮影=池上夢貢

作品情報

TVアニメ「体操ザムライ」Blu-ray&DVD BOX
好評発売中

品番:ANZX/ZB-14831~14833
価格:Blu-ray ¥32,000+税/DVD ¥28,000+税
◆本編ディスク2枚+特典CD1枚(計DISC3枚)
◆オンラインイベント視聴用シリアルコード
◆キャラクターデザイン深川可純描き下ろし三方背BOX仕様
◆デジケース
◆特典CD:
・OP主題歌
「上海ハニー」
歌:荒垣城太郎(cv:浪川大輔)・レオナルド(cv:小野賢章)・南野鉄男(cv:梶 裕貴)
フル尺ver./TV ver. /カラオケver.
・オリジナルサウンドトラック
◆ブックレット
◆特典映像:放送直前特番「開幕ザムライ」ディレクターズカット版、PV・CM集 他
※仕様・特典内容は変更になる可能性がございますので予めご了承ください。

公式サイト https://taiso-samurai.com/
公式Twitter https://twitter.com/taiso_samurai

(C)「体操ザムライ」製作委員会

シェア / 保存先を選択