ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』(原作:『竹取物語』、脚本:長田育恵、演出・振付:広崎うらん)が開幕
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
日生劇場ファミリーフェスティヴァル2021 ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』(原作:『竹取物語』、脚本:長田育恵、演出・振付:広崎うらん)が、2021年7月31日、東京・日生劇場で開幕した。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
本作は、文楽の技術を継承する人形劇とコンテンポラリーダンスを融合させた、日生劇場オリジナルプロジェクト。人形劇団ひとみ座が操る身長150cmの表情豊かな人形たちと、ひなた役の辻田暁、かぐや役の松本美里、かんた役の大宮大奨、オババ役の田根楽子らをはじめとした、一流のダンサーや俳優に、能楽師の津村禮次郎も加わり、迫力の生演奏にあわせて、人間と人形が一体となって贈るイマジネーションあふれる舞台だ。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
日本の古典『竹取物語』を題材に、脚本の長田育恵と演出・振付の広崎うらんの手により、オリジナルキャラクターの村娘ひなたたちと、竹から生まれて成長していく不思議な金の赤ん坊「かぐや」との交流が描かれる。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
演奏は、幅広い音楽ジャンルで活動する渡辺庸介(パーカッション)、ファルコン(ギター)、中西俊博(ヴァイオリン)の3人。舞台美術は、アートの分野でも活躍する建築家、長谷川匠。照明によって変化する煌めく宇宙のような空間の中、スウェーデンのデザイナー、ミラ・エックによる色鮮やかなテキスタイルの衣裳が色を添える。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
以下に公演レポートをお届けしよう。
ひなたは、ある村に暮らす平凡な少女。祭りの夜、自分の名前を呼ぶ声に導かれ、竹やぶに入ると、そこに、不思議な光る玉を見つける。ひなたは、赤ん坊のようなその玉を「かぐや」と名付け、一緒に暮らすことに。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
成長したかぐやは、金色に輝く生命体。ある日、そんなかぐやを狙って山賊が村を襲い、平穏な暮らしは一転します。ひなたは、また成長したかぐやと、幼馴染のかんた、オババとともに村を出て都に向かう。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
都で、かぐやは美しい娘へと成長する。求婚してくる個性豊かな貴族たちを諦めさせたいかぐやは、結婚の条件として難題に挑ませる。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
そんな中、かぐやの急な成長に戸惑いながらも、変わらない絆を確かめ合うひなたとかぐや。しかし、月から来た姫であるかぐやは、月に帰らなければならず……。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
『竹取物語』が、少女たちの絆を描く物語として生まれ変わった。エネルギッシュに、時に影のように繊細に演じるダンサーたちの圧巻のパフォーマンスが物語に奥行きを与える。幻想的な空間の中で、人間と人形が共演し、ジャンルを超えて贈る新しい「かぐや姫」の世界が堪能できる。
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
ダンス×人形劇『ひなたと月の姫』
公演情報
ダンス×人形劇「ひなたと月の姫」
■会場:日生劇場(東京都千代田区有楽町1-1-1)
■上演時間:約100 分(休憩含む)
■推奨年齢:6歳~
※3歳未満入場不可。子ども料金は、3歳以上中学生以下が対象となります。
※推奨年齢は、各公演を楽しんでいただける年齢の目安です。
ひなた:辻田暁 かぐや:松本美里(人形劇団ひとみ座)
かんた:大宮大奨 オババ:田根楽子 村の村長/月の王:津村禮次郎
伊東亮 齋藤俊輔 小林加弥子 蓬田雅代 森下勝史 末永快(以上、人形劇団ひとみ座)
清家悠圭 小島功義 浅沼圭 松本ユキ子 久保田舞 植田崇幸 新垣ケビン
パーカッション:渡辺庸介/ギター:ファルコン/ヴァイオリン:中西俊博
■原作:『竹取物語』
■脚本:長田育恵
■演出・振付:広崎うらん
■舞台美術:長谷川匠(アトリエ長谷川匠) 人形美術:小川 ちひろ(人形劇団ひとみ座) ■衣裳:ミラ・エック
■照明:足立恒(インプレッション)
■ヘアメイク:橘房図
■音響:遠藤宏志(アコルト)
■人形製作進行:小倉悦子(人形劇団ひとみ座)
■演出助手:成平有子
■舞台監督:蒲倉 潤(アートクリエイション)
※辻田暁の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記。
※やむを得ない事情により公演日時、内容、出演者等は変更になる場合があります。予めご了承ください。
■主催・企画制作:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]
■協賛:日本生命保険相互会社