フクシノブキ(福士申樹)ら出演で、CEDAR Produce vol.8『群盗』のリニューアル上演が決定

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2021.11.4
(左から)フクシノブキ(福士申樹)、高崎かなみ、桧山征翔、岸本勇太、山崎銀之丞

(左から)フクシノブキ(福士申樹)、高崎かなみ、桧山征翔、岸本勇太、山崎銀之丞

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2021年12月18日(土)~26日(日)赤坂RED/THEATERにて、CEDAR Produce vol.8『群盗』が上演されることが決定した。

CEDARは2017年に結成された演出家・松森望宏、俳優・桧山征翔、演出助手・石川大輔の演劇ユニット。本作は、本年6月に上演予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、観客および公演関係者の安全を第一に考え、公演中止を決定した。しかし、本作の持つ時代を超えた精神的高貴さや自由への賛歌は、コロナ禍を生きる現代人にとって最も重要なことであると戯曲に共感し、いつか再度上演したいと考えていたこともあり、今回、実施されることとなった。

『群盗』は、詩人・劇作家のフリードリヒ・フォン・シラーのデビュー作であり、多感な青年シラーに自由を許さない封建的な環境への怒りでもあった。シュトゥルム・ウント・ドランク(疾風怒濤期)の代表作のひとつであり、シェイクスピアの戯曲スタイルを応用して書かれた作品で、嫉妬深い弟フランツはリチャード三世、アマーリアはハムレットのオフィーリアをモデルに描かれている。

『群盗』イメージビジュアル

『群盗』イメージビジュアル

演出は松森望宏が手掛け、第一弾のキャストとして、フクシノブキ(福士申樹)高崎かなみ桧山征翔岸本勇太山崎銀之丞が出演する。

【あらすじ】
舞台は18世紀のドイツ。
フランケンの領主モーア伯爵の長男カールは、それまでの放蕩生活を悔いて父に謝罪の手紙を送る。
しかし家督の相続を狙う冷血な弟フランツはカールから届いた手紙を握りつぶし、かわりに父の返信を捏造し、兄カールに偽りの内容を送ってしまう。これは父の意に反する絶縁を告げる偽の手紙であった。
カールは手紙を読み絶望し、仲間のシュピーゲルベルクにかどわかされて革命軍の結成に加わり、そのリーダーに選ばれる。カールは曲がった世界を正そうと、無血革命の集団を結成したつもりであった。しかし、カールの及ばぬところで革命の意志は綻び、集団は強盗・殺人と悪事の限りを尽くしていく。
一方フランツは、カールの恋敵であったヘルマンと共謀して、父モーア伯爵に兄カールがとある戦争で戦死したというニセの報告をする。父モーア伯はショックのあまり気絶し、フランツの策略に気づくがなすすべ なく塔の中に幽閉さてしまう。フランツの目的は、家督の相続・アマーリアとの結婚。カールが手にするすべてのものを自分のものとすることであった。
その後カールは父の死の知らせを受け、悪事を繰り返す集団と自分の信念の間に揺れ動く。父の墓参と故郷にいる恋人アマーリアに再会するため帰郷を決意し、一団は大群となってカールの故郷・フランケンへと帰ってゆくのであった。
殺人集団のリーダーであるカールは罪悪感から身元を隠し実家に潜入。そこで発覚したのは弟フランツの悪行の数々であった。カールはフランツに復讐を決意し、この宿命に決着をつけようと決意するのだが…。

 

公演情報

CEDAR Produce vol.8『群盗』
 
日程:2021年12月18日(土)~26日(日)
会場:赤坂RED/THEATER
 
作:フリードリヒ・フォン・シラー
翻訳:大川珠季 
演出:松森望宏
出演:フクシノブキ(福士申樹)、高崎かなみ、桧山征翔、岸本勇太、山崎銀之丞
 
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