元空手世界王者の長野じゅりあが東京女子プロレス両国国技館大会でプロレスデビュー! TikTok89万人フォロワーのパワーでプロレスを世界に
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3月19日(土)、東京女子プロレス初の両国国技館大会『GRAND PRINCESS '22』が開催される。
アップアップガールズ(プロレス)のメンバーやSKE48に所属する荒井優希などアイドルレスラーも多数所属する東京女子プロレスだが、この大会で89万人フォロワーを持つ有名TikTokerであり、元空手道世界王者の長野じゅりあがプロレスラーデビューを行う事となった。同じく伝統派空手をバックボーンとする宮本もかとのタッグでリングに立つことになったが、試合を直前に控えどのような心境でプロレスに臨むのか。
デビュー戦会見直後の長野にインタビューを行った。
▼オープニングマッチ 長野じゅりあデビュー戦
鈴芽&遠藤有栖
vs
宮本もか&長野じゅりあ
――プロレスデビューされることを発表して反響はいかがでしたか?
「反響はものすごくって、ニュースのコメント欄でも皆さん空手やっているのをご存知だったので『まさかプロレスやるの思わなかった』っていうのと、『応援してる』ってコメントと『ホントにできるの?』ってコメントが半々で。それは今も半々のままなので、デビュー戦見ていただいて皆さんがさらに応援したいって思ってくれるように闘いたいなって思ってます」
――プロレスの練習をしてみて空手との違いはどこに感じましたか?
「基本立ち技なので、プロレスはほとんど寝技っていうか立ち技ではないので、全く違う競技と思ったほうがよくって。野球とサッカーぐらい違うと思った方がいいのかなと思います(笑)」
――長野さんがやられている糸東流空手道というのはどのような競技になるのでしょうか?
「そうですね、空手にも色々あるんですけどオリンピック競技になっている方の空手でして、そこに四大流派がありその一つが糸東流というところで。発祥が沖縄でっていうのはあるんですけど、私は型の選手で1人でやるので、どれだけ相手を意識して戦えるかというのとか、綺麗な型が打てるのかというところで、プロレスとは全然違います」
――空手道の一番大きな大会には出られていたんですか?
「空手道の大きな大会として日本武道館と東京武道館の2日間があった時に、私が戦った日は東京武道館大会だったんですけどそこの世界大会で優勝しました」
――では両国国技館という舞台自体に緊張するとかそういう部分はないんですね。
「ただ、国技館は中に入ったことがないので。画像検索して会場見ているだけで緊張します。現役引退したのが18歳の時なので、もう8年ぐらい経つのでお客さんがいる前でやるとなると今から結構緊張しています」
――他の業種からプロレスデビューする方は『360度見られる空間が特殊』とおっしゃられる事が多いのですが長野さんはいかがですか?
「そうですね、何回も試合見に行っててすごく思うんですけど、私自身舞台とかの経験がないので、ほんとに360度意識しながらお客さんがわかりやすいというのをイメージしながらやるというのが難しいと思いますし、空手でいえば私は型の選手なので、自分さえ良ければそれでずっと良かったんですけど、そこに相手が加わったり今回タッグでもかさんとのチームなので全体的に考えると東京女子プロレスという一つの団体として見てもらうので今までと違う。仲間とかお客さんを意識してやっていかなきゃいけないという難しさはありますね」
――パートナーの宮本もか選手の松濤館流と糸東流は大きく違う部分はありましたか?
「もかさんとは同じなんですよ。山下選手の空手とは違うものなんですけど、伝統派空手なのでもかさんと私はすごく似てるので、かなりかっこいい連携が出せるのかなと思ってます」
――コスチュームも同じ和柄になりタッグチームとしても完成度が高いものとなっています。
「そうですね(笑)。もかさんに寄せたってところはないんですけど、やはりもかさんも空手とか和をイメージして作ってると思うんですよ。やっぱり私も日本の空手というところを念頭において、かっこいい衣装というと和柄でこういう衣装になって。ポイントとしては黒帯が入っているのでそこらへんに注目して欲しいです」
――同年代の女の子を殴るという事に関しては思うところは?
「プロレスは今回初めてやるってなったんですけど、リング上にはずっと上がりたいなって気持ちがあって、闘いたいって気持ちは常にあったので。そこに関してはやってやるぞという気持ちしか無いですね(笑)」
――顔面を殴る事に躊躇はないと。
「私自身はないですね。向こうが『やめて!』っていうならちょっとあれですけど、お互い本気で闘っているというところで私は、よくYoutubeで『リアクションが』って言われるんですけど(苦笑)。やられるのもすごく楽しいですしやり返すのも楽しくて、それに対して全然躊躇はないですね」
――TikTokの登録者数が90万人に迫る勢いですが、プロレス動画を上げた反響はありますか?
「結構やられてる、弓矢(固め)とか多いんですけど、受身とってるところとかもあげたら『じゅりあちゃん受け身できるんだ』って感じで反響が大きくて。TikTokを見て応援してくださる方もいて、逆にファンの方から『こんな技出してみて』とか『この技はこのプロレスラーを参考にしたほうがいいんじゃないか』という助言ももらってます」
――デビューした段階で、女子プロレス界で一番注目を集めているレスラーになってしまうかもしれない?
「そうですね、やはりプレッシャーはすごくあって、やっぱりなんにもやってない方がプロレスデビューしますというのと空手の元世界チャンピオンでアクション女優がデビューしますというのは皆さんの期待値もすごく高くて。最初はちょっと不安だったんですけど練習してきて空手がたくさんあるプロレスがものになってきたので、今は自信を持って見てくださいと言えます」
――女子プロレス界は今アイドルや女優、モデルなど様々な方がいますがその中で気になっている選手はいますか?
「うーんそうですね、やっぱり……私と真逆にいるのかなという中島(翔子)選手が結構アクロバットっていうか派手な技が多くて私の打撃と全然違うので、シンプルに見ていてほんとすごいなと思います。私ができたらかっこいいなって思うんですけど、憧れの選手はいなくて自分は自分流。山下さんももかさんも空手をやっているけど、そことはかぶらない自分流のプロレスが見せられればいいなと思ってます」
――プロレスをしながら外の業界にアピールする方々も多いですが、長野選手はプロレスをすることで外の業界に何を見せたいですか?
「そうですね、やはり勉強にすごくなる。私自身が女優という面では表現力がすごく繋がるなと思って。360°意識することでドラマとか映画ってワンシーンやって『はいカット』って気抜けてっていうのがあるんですけど、それをずっと気を張っていなきゃいけないのは勉強だなと。アクション女優なのでアクションの世界にも通ずる、今まで関節技とか使ったことないので通ずるなと思っています。あとはプロレスから私のこと知っていただいて、また色んなお仕事できたらいいなと思いますけど、プロレスを手段的じゃなくてしっかりやりたいというのはありますね」
――レギュラー参戦をご自身の中ではしていきたいと。
「ただまあ今は3月19日だけを見てるという感じなので、試合後にどういう心境が自分の中であるのかなというのは自分自身も楽しみですね。まだデビューしてないので」
――ありがとうございました。最後に本大会の意気込みをお願いします。
「はい。東京女子の中で一番後輩で、まだまだ新参者なんですけど、初戦から堂々とみなさんがまばたきする暇がないぐらい、オープニングマッチなので大事な試合だと思うので、釘付けにできるような試合をしたいというのと、私の空手技を是非楽しみにして見て頂けたらなと思います」
空手道で世界を獲った経歴があるだけに、プロレスデビューに一切の物怖じが感じられない様子を見せた長野。89万人フォロワーのインフルエンサーがデビューした時、プロレスを知らない層にどのように映るのか? 新たなスターが生まれる瞬間を会場で見届けて欲しい。
『GRAND PRINCESS '22』全対戦カード
▼オープニングマッチ 長野じゅりあデビュー戦
鈴芽&遠藤有栖
vs
宮本もか&長野じゅりあ
▼第二試合 東京女子プロレスvsガンバレ☆プロレス
角田奈穂&桐生真弥&猫はるな&鳥喰かや
vs
まなせゆうな(ガンプロ)&春日萌花(フリー)&HARUKAZE(ガンプロ)&YuuRI(ガンプロ)
▼第三試合 シングルマッチ
高木三四郎(DDT)
vs
ハイパーミサヲ
▼第四試合 シングルマッチ
上福ゆき
vs
朱崇花(フリー)
▼第五試合
天満のどか
vs
愛野ユキ
▼第六試合
[NEO美威獅鬼軍]沙希様&メイ・サン=ミッシェル&マーサ&ユキオ・サン=ローラン
vs
小橋マリカ&らく&原宿ぽむ&ラム会長(666)
▼第七試合 スペシャルシングルマッチ
志田光(AEW)
vs
乃蒼ヒカリ
▼第八試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合
【王者】伊藤麻希
vs
【挑戦者】荒井優希
※第7代王者2度目の防衛戦
▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合
【王者組/マジカルシュガーラビッツ】坂崎ユカ&瑞希
vs
【挑戦者組/白昼夢】辰巳リカ&渡辺未詩
※第9代王者組2度目の防衛戦。
▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
【王者】山下実優
vs
【挑戦者】中島翔子
※第9代王者5度目の防衛戦