長崎GW名物『DEJIMA博』3年ぶりにホームタウンへカムバック、「笑顔」をテーマに全国から絶品グルメとR1王者ら芸人が集結

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2022.5.18
DEJIMA博

DEJIMA博

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5月3日(火・祝)~5月8日(日)の6日間、長崎水辺の森公園(長崎市常盤町)にて食と遊びの祭典『DEJIMA博』が開催された。

『DEJIMA博』 撮影=岡田あさみ

『DEJIMA博』 撮影=岡田あさみ

長崎国際テレビ(NIB)が主催する『DEJIMA博』は、「食」と「遊び」をテーマに毎年開催されているイベントで、長崎県内はもちろん、県外からも多くのお客さんが訪れる人気イベント。2016年には、長崎市の「長崎創生プロジェクト事業」の第一号に認定され、地域の人口減少の克服と地方創生に貢献してきた。2019年は、5日間で33万人が来場する集客数を誇ったが、2020年はコロナ禍で休止に。2021年は、会場を屋内のMICE施設の出島メッセ長崎に移して実施されたが、今年は『DEJIMA博』のホームタウンである長崎水辺の森公園に3年ぶりにカムバック!

グルメ、お笑い、音楽が楽しめる長崎屈指の祭典に約2.8万人が来場

DEJIMA博

DEJIMA博

今年はみんなへ「笑顔」を届けることをテーマに、長崎の人に親しみのある公園で青空の下、感染症対策を徹底したうえで開催された。イベント開催中は、6日間とも好天に恵まれ、約2万8,000人の動員となり大盛況となった。思わぬサプライズもあり、盛り上がったゴールデンウィーク最終日、8日(日)の様子をレポートしよう。

『DEJIMA博』の出島とは、鎖国時代に日本とヨーロッパの唯一の貿易地として重要な役割を果たした人工島のこと。当時はわずかサッカー場2面分の敷地でのみ、貿易や文化交流が許されていた。明治時代に埋め立てられた出島は実際には、会場の長崎水辺の森公園より北西の場所にあり、現在は、19世紀当初の建物群・町並みが復元されている。

DEJIMA博

DEJIMA博

大小さまざまな船が行き交う海に囲まれた会場は、抜群のロケーション! 時折汽笛も聞こえてきて、そんな出島の異国情緒と港町の雰囲気を存分に味わうことができる。

入場口とリストバンド交換所

入場口とリストバンド交換所

大きなブルーのアーチをくぐって、まずはリストバンド交換所へ。今回は、新型コロナウイルス感染防止対策として、朝9:00~、昼12:30~、夕方15:30~の三部構成となっていて、各回最大4,000人までに入場者数がコントロールされている。会場も広いうえに、十分なソーシャルディスタンスを保つことができるので安心してイベントを楽しむことができる。

案内MAPとタイムテーブル

案内MAPとタイムテーブル

とリストバンドを交換したら、消毒と検温を済ませていざ入場! まずは、入口すぐに設置されている案内MAPでお目当てのグルメとイベントのタイムテーブルをチェックしよう。

入場ゲートを入ってすぐの場所では、北海道から九州まで全国から48店舗の絶品グルメ&映えスイーツが大集合したグルメイベント「ひるじげグルメ祭」が行われている。王道グルメ、B級グルメ、パン、スイーツ、餃子、ラーメン、肉串などのガッツリメニューまでバリエーション豊富に揃う。長崎国際テレビの人気情報番組『ひるじげドン』では、アナウンサーや芸人によるグルメリポートが放送され、イベントを盛り上げていた。グルメの詳細はのちほど詳しく紹介しよう。

会場中央の飲食スペース

会場中央の飲食スペース

グルメエリアの横には、十分な席数の飲食ブースが設けられていて、屋根もあり日除け対策もバッチリ。スタッフがこまめにテーブルを消毒してくれて、テーブルには消毒液も設置されているので、安心して食事を楽しむことができる。

写真中央の稲佐山山頂には稲佐山山頂電波塔と山頂展望台が

写真中央の稲佐山山頂には稲佐山山頂電波塔と山頂展望台が

ブランコで遊ぶ子どもたち

ブランコで遊ぶ子どもたち

ビービーズランド

ビービーズランド

会場からは「世界新三大夜景」に認定されている日本有数の夜景スポット、稲佐山も見える。中央に設置されているブランコサークルは子どもたちに大人気! 長崎国際テレビのキャラクター「ビービーズ」のキャラクターが迎えてくれるプレイランドもあって、子どもたちが楽しめるしかけも随所に。

ステージ前方にはベンチのみの席もある NIB提供

ステージ前方にはベンチのみの席もある NIB提供

海沿いに設置された大きなステージでは、お笑い芸人、ミュージシャン、子どもたちに大人気のキャラクターによるショーが行われた。ステージの向こうには海が広がり、長崎のシンボルである女神大橋(ヴィーナスウイング)も見えて開放感抜群。ステージ前のエリアにも飲食しやすいテーブルが設置されているのがうれしい。屋根がないので熱中症対策には注意が必要だが、お気に入りのグルメを楽しみながらライブを鑑賞することができる。

5月5日(木)に行われた「モダンプロジェ presents DEJIMA博スカイバルーン~平和への願い~」 NIB提供

5月5日(木)に行われた「モダンプロジェ presents DEJIMA博スカイバルーン~平和への願い~」 NIB提供

ミニ新幹線 NIB提供

ミニ新幹線 NIB提供

モルック体験 NIB提供

モルック体験 NIB提供

そのほか、日によっては光るバルーンが夜空を彩る「モダンプロジェ presents DEJIMA博スカイバルーン~平和への願い~」やミニトレイン、フィンランドの伝統的ゲームであるモルックといったイベントやコンテンツも用意されていた。

全国のご当地グルメや有名店のスペシャルメニュー、映えスイーツに行列

お店がずらりと並ぶ

お店がずらりと並ぶ

会場の全貌が明らかになったところで、早速、編集部が気になるグルメを実食レポート! あれもこれも食べたい! どれにしようか迷ってしまう……。

吉祥寺肉ドレス海鮮丼(東京・吉祥寺)の黒毛和牛肉ドレス海鮮丼(1,600円)

吉祥寺肉ドレス海鮮丼(東京・吉祥寺)の黒毛和牛肉ドレス海鮮丼(1,600円)

まずはひときわ豪華なビジュアルが目をひいた肉ドレス海鮮丼を。長崎初上陸となる東京吉祥寺の人気店で、実店舗では、最大2時間待ちになることもあるとか。さっと炙った黒毛和牛のレア肉の中にはネギトロが潜み、うにといくらがのった至福の味わいだった。

元関脇・貴闘力

元関脇・貴闘力

焼肉ドラゴ(東京・清澄白河)の神戸牛焼肉重(1,500円)

焼肉ドラゴ(東京・清澄白河)の神戸牛焼肉重(1,500円)

元関脇・貴闘力が経営する焼肉店、ドラゴが長崎初出店。神戸牛焼肉重などこのイベントのために開発した商品をアピールすべく、店主自ら店頭で接客する姿も。この日は、最終日ということで「キムチもサービスします!」と大盤振る舞いしてくれた。

くりーむみっくす本舗(福岡)の元祖博多たこ焼き・ダブル炙りチーズ(750円)

くりーむみっくす本舗(福岡)の元祖博多たこ焼き・ダブル炙りチーズ(750円)

全国からさまざまなB級グルメも集結。行列が絶えなかった博多たこ焼きは、果物をふんだんに使用したフルーティなソースととろりとした味わいの生地が絶品。一番人気のダブル炙りチーズは、炙ったチーズの香ばしさとソースがマッチして食欲をそそる。

中華蕎麦 沙羅善(神奈川・鎌倉)の醤油らうめん(1,000円)熟成味玉(200円)トッピング

中華蕎麦 沙羅善(神奈川・鎌倉)の醤油らうめん(1,000円)熟成味玉(200円)トッピング

麺メニューもはずせないということで、九州初上陸の話題店をチェック。鎌倉の実店舗は、1日30人のみの完全予約制で、元AKBの梅澤愛優香が店主をつとめるつけ麺店。出店にあたり開発したという醤油らうめんは、鶏ガラに豚骨を加えたコク深いスープにキレのよい醤油のカエシが特徴で、シルクを練り込んだ自家製中細麺も喉越し抜群。この会場でしか食べられない貴重な一杯を堪能した。

いろり茶屋 火処(新潟)

いろり茶屋 火処(新潟)

天守閣(熊本)

天守閣(熊本)

ほかにも鮎の塩焼きや黒毛和牛ステーキ、とり皮串、牛カツ串……など、片手でかぶりつける串メニューが充実。店頭で豪快に調理する風景はライブ感たっぷりでつい買いたくなってしまう。

なかほら牧場(岩手・岩泉)のアフォガードソフトクリーム(700円)

なかほら牧場(岩手・岩泉)のアフォガードソフトクリーム(700円)

そろそろ甘いものが欲しくなってきた……。さっぱりとお口なおしにもなるひんやりスイーツは別腹ということで。岩手県なかほら牧場の自然放牧ミルクを使用して作った無添加のソフトクリームは、有機ブルーアガペシロップを使用したミルキーでさわやかなお味。ほろ苦エスプレッソをかけたアフォガードは、ソフトクリームの甘さとほろ苦さが絶妙! これは何個でも食べられそう。

販売時刻前から行列が

販売時刻前から行列が

B’s Kitchen(神奈川・綾瀬)のカメロンパン(380円/個)

B’s Kitchen(神奈川・綾瀬)のカメロンパン(380円/個)

日替わりで登場する商品も連日大盛況となっていた。7日(土)、8(日)の2日間のみ登場した亀の形がキュートなメロンパン「カメロンパン」は一人2個までの限定販売。各日100個の数量限定で、各開場時間の販売開始とともに行列ができ、即完売する人気ぶり。国産野菜パウダーを使用したカラフルなメロンパンはすべて手づくりで、ココア、まっちゃ、いちご、かぼちゃなど8種の味が用意されていた。

「やっと買えました!」と笑顔のふたり

「やっと買えました!」と笑顔のふたり

東京表参道から出店の「進化系いちご飴専門店」ストロベリーフェチにも、メディアに多数紹介されている人気店ということもあり、連日大行列ができていた。大粒いちごを繊細な飴でコーティングしたいちご飴は、甘酸っぱさと独特の食感に加え、かわいらしい見た目も人気の秘密。「これを食べるのを楽しみに来ました!」と3日間通っているという学生さんも。

MilkShake

MilkShake

ステージではほぼ毎日、「じげライブ」と題した地元アーティストによるライブも行われた。「じげ」とは長崎の方言で「地元の人」を意味する「じげもん」に由来する言葉。地元長崎にゆかりのある全12組のシンガーやアイドルたちが、長崎の人々を笑顔にするべく渾身のパフォーマンスを披露した。8日(日)は、長崎を拠点に活動するアイドルグループMilkShake、KUWAGATA☆KIDS&RabiRin、poppoがキュートなパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 KUWAGATA☆KIDS&RabiRin

KUWAGATA☆KIDS&RabiRin

サプライズであの人気芸人が急遽来場! しんいちとコラボステージが実現

お見送り芸人しんいち

お見送り芸人しんいち

そして連日開催されたお笑いステージ「笑龍門」では、キングオブコント2015王者のコロコロチキチキペッパーズ、第5回女芸人No.1決定戦 THE W王者のオダウエダなど今話題の人気芸人全7組が日替わりで爆笑ライブを繰り広げた。最終日の8日は2022年のR-1グランプリで見事栄冠を勝ち取ったお見送り芸人しんいちが2ステージにわたって登場!

お見送り芸人しんいち

お見送り芸人しんいち

1ステージ目では、NIBアナウンサーから紹介されるとR-1トロフィーを悠々と掲げながら現れたしんいち。ステージ前に集まったたくさんのお客さんが拍手で迎えると「やったー! 最高! 呼んでくれてありがとうございます」と喜びの表情を見せた。R-1でお馴染みの歌ネタはもちろん、パワフルなギター演奏と歌でも盛り上げ、子どもをステージ上に招いて一緒に歌う場面も。

トム・ブラウン

トム・ブラウン

2ステージ目の直前には、M-1グランプリ2018ファイナリストのトム・ブラウンの来場が急遽発表に! この日、長崎市市民生活プラザホール(長崎市築町)にて開催されていた単独ライブの昼公演と夜公演の合間に来たというふたり。ネタ終わりには「喉がとびそう」(布川ひろき)、「意識が飛びそう」(みちお)ともらすほどの全力のパフォーマンスで、急遽駆け付けたファンや会場の老若男女を爆笑の渦に巻き込んでいた。

お見送り芸人しんいちとトム・ブラウンがコラボ

お見送り芸人しんいちとトム・ブラウンがコラボ

そしてしんいちの出番時に再度トム・ブラウンのふたりを呼び込み、「みんなで盛り上がりましょう!」と音楽フェスさながらに盛り上げ、最終日を締めくくった。

最後は全員スタンディングで大盛り上がり

最後は全員スタンディングで大盛り上がり

長崎駅前に巨大なこどもの遊び場『こどもでじまはく』が出現

出島メッセ長崎

出島メッセ長崎

昨年『DEJIMA博』が行われた場所でもある屋内施設の出島メッセ長崎(長崎市尾上町)では、子どものためのエンターテインメントを集めた『こどもでじまはく』が4月29日(金・祝)~5月8日(日)に開催された。同イベントの収益金の一部は、長崎県内におけるこども食堂の活動支援のために使用されるとのこと。

ジャンボスライダー(1F)

ジャンボスライダー(1F)

ナインボットゴーカート(1F)

ナインボットゴーカート(1F)

アニマルレース(2F)

アニマルレース(2F)

『こどもでじまはく』は、全長40m越えのアスレチックやジャンボスライダーなど全6種のエア遊具やゴーカートで安全に遊ぶことができる1階、大画面スクリーンに映し出される映像を駆使した最新のデジタルコンテンツを体験できる2階にわかれていて、たくさんの子どもたちに笑顔を与えていた。

西九州新幹線も開業間近

西九州新幹線も開業間近

盛りだくさんの内容で盛り上がった6日間。長崎県内はもちろん、県外からも多くのお客さんが来場した。2022年9月には、長崎と佐賀〜武雄温泉間を結ぶ西九州新幹線が開業するとあって、今後は他県からの移動もますます便利になる。長崎駅西口からは『DEJIMA博』、『こどもでじまはく』会場を結ぶシャトルバスも特別運行されたので、マイカーがなくてもアクセスしやすい。

取材翌日に訪れた「グラバー園」からは会場周辺を見渡すことができた

取材翌日に訪れた「グラバー園」からは会場周辺を見渡すことができた

山と海が美しく、異国情緒あふれる長崎の町並みにすっかり魅了された1日。スペシャルな食やエンタメに触れ、おとなも子どもも長崎の街ごと楽しむことができる『DEJIMA博』、『こどもでじまはく』にぜひ訪れてみては。

取材・文=岡田あさみ 撮影=岡田あさみ、長崎国際テレビ、SPICE編集部

イベント情報

『DEJIMA博』
■期間:
2022年5月3日(火・祝)~8日(日)
1区分 9:00~12:00 2区分 12:30~15:00 3区分 15:30~18:00
■場所:
長崎水辺の森公園
■DEJIMA博公式HP:
https://www.nib.jp/nib_nagasaki/dejimahaku/
■こどもでじまはく公式HP:
https://www.nib.jp/nib_nagasaki/dejimahaku/kodomo.html
■入場料金:
前売 大人:500円(税込)、子ども(3歳~12歳):100円(税込)
当日 大人:700円(税込)、子ども(3歳~12歳):200円(税込)
※2歳以下は無料
■特別協賛:
メットライフ生命保険
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