Ryu Matsuyama×LIVE HOUSE FEVER“hands”、NakamuraEmiを迎えての第一夜は喜びと幸せに包まれた空間に

レポート
音楽
2022.6.8
Ryu Matsuyama

Ryu Matsuyama

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Ryu Matsuyama×LIVE HOUSE FEVER“hands” 2022.5.22 新代田FEVER

Ryu Matsuyamaと新代田FEVERの共催で実施される、3ヵ月連続のツーマンライブイベント『hands』。その第1回となる公演が、以前から親交の深いNakamuraEmiを迎えて5月22日(日)に行なわれた。

NakamuraEmi

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いっぱいの植物で彩られたフォトジェニックなステージにまず現れたのは、NakamuraEmi。「フェスで大雨の中、観てくれていたお客さんを見てできた曲です」と、今の季節にちなんだ「雨のように泣いてやれ」からライブの幕が開けた。プロデューサーを務めるおなじみのカワムラヒロシ(Gt&Cho)とのデュオ編成で、そのアコギ伴奏に乗せて身振り手振りを交えながら、時にウィンドチャイムを揺らしながら、あっという間にグルーヴを生み出すダイナミックな歌唱には、相変わらず胸のつかえが下りる清々しさがある。

「昨日、母親が誕生日を迎えました。私は40歳で、大人だけど子供です」と前置きした「大人の言うことを聞け」は、カワムラの軽快なストロークが映え、NakamuraEmiもシェイカーを振って歌い、マイクにエフェクトをかけたりと、すこぶる躍動。「かかってこいよ」では、タンバリンを手に、キレのいいラップも聴かせ、Ryu Matsuyamaのファンを含めて新代田FEVERに集まった観客たちをどんどん虜にしていく。主体性の大切さを思い出させるような、“自分は自分だ!”と立ち上がる力をもらえるような、曲の持つメッセージも素晴らしい。

NakamuraEmi

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「Ryu Matsuyamaとは5~6年前に渋谷duoで共演して、Ryuくんはコロナ禍で活動が難しかったときに私たちのチームを支えてくれた1人だったりもします。会うたびにすごくパワーをもらえる人で、そこから改めて曲が大好きになりました。静かな中に深い愛情があるというか、自然界に繋がっている感じがする音楽で。このあときっといい時間になると思うので、いっしょに楽しみましょう!」

お互いの関係性をそう伝えたMCでは、「会場の入口には私たちやRyuくんたちそれぞれをイメージした木も用意してくださってます」と、この日の装飾を手がけたMOND And PLANTSのことまでしっかりと紹介。

「スケボーマン」においては、珍しく途中でリリックが飛んでしまうシーンがあったものの、そこに至るまでの凛としたボーカルがあまりに圧倒的だったおかげで、ハプニングさえもいいムードになる。ライブハウスならではの温かみが漂う場内。自らオーシャンドラムを鳴らしてしっとり歌った「波を待つのさ」も、素敵なステージセットの雰囲気に合っていてなんだか心が落ち着く。そういえば、真っ黒に日焼けしていたカワムラはこの日の朝もサーフィンに行ってきたのだとか。

NakamuraEmi

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その後も、コロナ禍の閉塞感を脱するヒントになりそうな「一服」、先日YouTubeでのMV再生が300万回を超えた何度でも気持ちを奮い立たせてくれる「YAMABIKO」と、己の信念の強さが滲む美しい楽曲を届け、ラストの「投げキッス」はなんとRyu Matsuyamaの「Snail」の一節を織り交ぜたスペシャルバージョンで披露。粋なアレンジでフロアを賑わせ、2人は笑顔でステージを降りた。

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