櫻井圭登、山﨑晶吾、大薮丘らの出演が決定　アナタを幸せにする世界の伝説シリーズ第三弾は「狼男伝説」

2022年10月20日（木）～23日（日）こくみん共済 coop ホール／スペース・ゼロにて、アナタを幸せにする世界の伝説シリーズ・アナ伝vol3『ジェヴォーダンの怪物〜狼男伝説〜』が上演されることが決定した。

本公演は、古今東西、語り継がれてきた伝説に光を当てる「アナタを幸せにする世界の伝説シリーズ」で、『ウェールズの赤竜〜アーサー王伝説〜』（2020年）、『霧の中のノスフェラトゥ〜ドラキュラ伝説〜』（2021年）に続く、第3弾。

今回は、感動的な「狼男伝説」の物語。第1部は重厚なストレートプレイ。18世紀、フランスの山岳地帯ジェヴォ―ダン地方で実際に起こった怪事件を軸に繰り広げられる人間模様。「狼男」としての呪われた宿命を背負った登場人物たちは、自分たちの街に隠された秘密を巡る虚々実々の駆け引きの中で何を失い、何を手にするのか？　古今東西の「狼男伝説」をベースにクション・シーンに恋愛劇、また歴史ロマン・地政学などのアカデミックな要素も物語を彩る。
第2部は歌とダンスに溢れたキラキラのショウ・タイム。とびきりの幸せな時間をアナタにお届けいたします。脚本は大舞台ミュージカルやアクション、歴史物の劇作に定評のある鈴木哲也。重厚かつ娯楽性に富んだ演出を得意とし、大舞台のエンターテイメント作品にも強い松森望宏が演出を担当。また、今作品はさらに人間ドラマを昇華させるため、本年度の「芸術選奨文部科学大臣賞」など、過去にも数々の賞を受賞しているマキノノゾミを監修に迎え、より見応えのある作品を目指す。

注目のキャストも発表された。野心と欲望に溢れる魅力的なダークヒーローのシンに櫻井圭登。厳格でスタイリッシュな孤高の人狼レッドフード・グリムに山﨑晶吾。レッドフードの弟で広い世界に憧れるリトルゴーツ・グリムに大薮丘。美しいものを愛する泥棒貴族ダーウィンに田淵累生。理想の世界を夢見る少年人狼イソップに大崎捺希。冷たい表情の奥に情熱を秘めた紅一点・ツンドラに星元裕月。ストイックな悲劇の男ニホンに三好大貴。冷徹な物語の敵役ジャン・シャストルに前田隆太朗。気は優しくて力持ち、シンの相棒メキシコに辻 凌志朗。少しマヌケで愛嬌たっぷりのミステリー・ハンター、レオ・ヘルシングに小坂涼太郎。ジェヴォーダンの領主として事件解決に心を砕くルー＝ガルーに寿里。 

以上11名の実力と人気を兼ね備えた個性豊かな俳優陣が、フランスの一地方で実際に起こった怪事件の裏に隠された驚くべきドラマの世界へと観客を案内する。

ジェヴォーダンの獣（ベート）とは  

※ジェヴォーダンのけもの、仏: La bête du Gévaudan
18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方（現在はロゼール県の一部）に出現した、オオカミに似た生物。1764年から1767年にかけマルジュリド山地周辺に現れ、60人から100人の人間を襲った。獣が何であったかは、神罰説、狼男説、陰謀説、邪悪な魔物説……など、現在も論議され続けており、実際に起こった未解決事件として世界的に注目される怪事件。

■脚本 鈴木哲也　コメント

アナ伝3は「狼男伝説」。今回は、邪悪な敵に立ち向かう勇敢な人間たちが主人公……ではなく、人間に忌み嫌われ、ひっそりと生きる宿命を背負った「人狼」たちの群像劇です。18世紀フランスで実際に起こった怪事件の陰で、世界各地から集まった人狼たちが繰り広げるミステリアスで壮大なドラマ……どうかご期待ください。

■演出 松森望宏　コメント

月の女神ルナから派生した言葉「ルナティック」には狂気という意味があります。満月の夜、狼たちは渾身の力で、報われない想いを狂気にも似た悲痛な叫びで遠吠えます。フランスで語られた狼男伝説。
僕たちは今回伝説の裏側に耳をすませてみます。秋の夜長の満月の下、狼たちの人生を賭けた物語をぜひ劇場でご堪能ください。