白服(MeseMoa.)インタビュー リーダーとして10年グループを牽引してきた白服が、卒業発表を経て今思うこと

2022.8.16
インタビュー
音楽

白服(MeseMoa.)

――先ほど触れられたリーダーとしての意識変化とは別に、白服さんがご自身に対して感じる変化もあるのでしょうか。

最初のころは、これはしなきゃダメ、これはしちゃダメっていうルールを自分の中で決めてしまっていたんですけど、“純粋に楽しもう”という気持ちを持てるようになったのは大きな変化ですね。

――エンターテインメントは発する側がまず楽しんでこそ、受け手も心から楽しめるものなのかもしれません。

そう思います。アイドルって正解がないというか……歌やダンスが上手でルックスがよければ必ず人気になるわけじゃないし、こうあるべきっていう自分の中の固定概念を一度捨てなきゃいけないと思ったタイミングがあって。自分が全力で楽しめば、観ている方にも必ず伝わる。それは今も肌で感じていることです。

――グループとしても個人としても活動に真摯に向き合い、試行錯誤や挑戦を重ねてきたこの10年。なにが支えになってきたのでしょうか。

それはやっぱり、ファンの方たちの存在ですね。自分のメンバーカラーが黄色なので、ファンの方たちのことを“黄推し”と呼んでいるんですけど、黄推しは自分のクソ真面目で不器用なところ、抜けているところも含めて応援してくれていて、「リーダーって大変だよね」「あのとき大丈夫だった?」って察してくれるし、寄り添ってくれるんですよ。あと、黄推しじゃない他推しの方も、わざわざお手紙やメッセージ、対面イベントでお会いしたときに「白服さんがリーダーでよかった」とか、すごく嬉しい言葉をかけてくれることがあって。わかってくれる人がいる、それだけで幸せだし報われるんですよね。ファンのみなさんがいるからここまで歩いてこられた、本当にそう思います。

――メンバー同士はもちろん、グループとファンの方たちも本当に想い合って、強い絆で結ばれているのですね。2023年3月14日には、ついに日本武道館のステージに立つMeseMoa.。まだ先のことではありますが、どんな公演にしたいか、どんな自分を見せたいか、その決意をお聞かせください。

今はまだ実感が湧かないんですけど……武道館は、自分の好きなアイドルの公演を観に何度も足を運んだ場所。イベントで立ったことはあるものの、単独で立てば、見える景色は全然違うと思うんですよね。自分の人生できっと最初で最後の武道館になるでしょうから、やっぱり特別な公演にしたい気持ちはありつつ、でも普段通りのライブがしたいなという気持ちもあるので、MeseMoa.らしく、なおかつこれまでにない演出も取り入れた公演にしたいです。そして、この世のかっこいいとかわいいを凝縮して煮詰めたような自分を見せたいなとも思っています。

――楽しみにしております。ちなみに、日本武道館公演をもって卒業、という選択肢もあったかとは思うのですが、そうしなかった理由をお聞きしてもよろしいでしょうか。

武道館で卒業がきれいなのかなということは自分自身考えたし、ファンの方たちの中でもいろいろな意見はあると思います。でも、夢だったステージを卒業公演にしてしまっていいんだろうかという想いもあったし、そこまで急いで卒業したい!というわけではなかったので。MeseMoa.に関わるいろいろな方になるべく迷惑をかけないように早めに相談した結果、少し先に卒業することになったというのが正直なところです。

――自分のことだけではなく、グループのこと、会社のこと、周りのことも考えての決断だったのですね。

どうしても後ろめたさはあるんですけど、せめて自分にできることはして旅立ちたいなと。わがままなお願いかもしれませんが、体制は変わっても“続ける”という道を選んだMeseMoa.を今後も応援していただけたらと心から願っています。

白服(MeseMoa.)

――白服さんの誠意、きっとメンバーや会社スタッフ、ファンの方たちに届いているはずです。2023年の年末を目処にMeseMoa.を卒業するまで、挑戦してみたいことはありますか?

挑戦したいこと……すみません、パっと出てこなくて(苦笑)。たぶん、この10年でいろいろチャレンジしてきて、思い残すことがないというか。あれもやってみたい、これもやってみたい、という願望が明確だったら、それを全部クリアしてから卒業しているだろうし、それがないから卒業できるんだろうなと今思いました。

――その言葉、腑に落ちました。

あ! でも、冗談みたいなことだったらひとつだけあります。これまでYouTubeに面白ネタもたくさん投稿してきた中で、壮大すぎてボツになった案があって。昔のバラエティ番組でよくやっていた、クイズに不正解するたび傾斜がきつくなるすべり台にはりついてなんとか耐える、あれに憧れがあるんですよ(笑)。制作費がとんでもなくかかるみたいで、実現は難しいでしょうけど……。

――言っておくと、なにかの弾みで実現できてしまうかもしれません(笑)。

じゃあ、それを願って(笑)。

――それから、後輩グループへ、今の白服さんが贈りたい言葉もお聞きしたいです。

この夏、株式会社DDの全グループが集まるイベント『DD Party 2022』を行なっているんですけど、グループそれぞれにカラーがあるし、歌もダンスもどんどん伸びているし、本当に頼もしいなと思うんですよね。DD創設のきっかけとなったMeseMoa.の体制が変わるにあたって、後輩グループたちも会社全体を支えられるような存在になってほしいし、コロナ禍のような想像もしなかったことが起こったり、時代や社会が大きく変わっていったりする中でも、今ある時間、自分たちを支えてくれている会社の力やファンの方たちの応援を無駄にしないように、全力で向かってほしい。みんなならそれができると僕は信じています。DDを選んでくれてありがとう、これからもDDをよろしくね、ということをなにより伝えたいです。


取材・文=杉江優花 撮影=菊池貴裕

おまけコーナー

【白服の最近のマイブーム】
映画鑑賞とか筋トレとかひとりで楽しむ時間が好きですね。
映画で好きなジャンルは、ホラー。夜中に部屋を真っ暗にしてひとりっきりでホラー映画を観る時間は、至福です。
筋トレはもともとあまり好きじゃなかったんですけど、ちゃんと向き合ってやってみたら奥が深くて、はまってしまったんですよね。「いくらお金持ちでも、どんな人であっても、筋肉は努力しないとつけられない」という言葉を胸にしっかりと刻んで、もう4~5年続いています。今では遠征先でもジムに通ったりしています。

ライブ情報

『~全国ライブハウスへ行こうよ~』
・水戸ライトハウス 2022/9/7(水)
・ペニーレーン24 2022/9/9(金)
・SOUND SHOWER ark 2022/9/21(水)
・大分DRUM Be-0 2022/9/26(月)・27(火)
・新潟LOTS 2022/10/13(木)
・沖縄ミュージックタウン音市場 2022/10/22(土)
発売中
 
『MeseMoa.10周年ツアー冬 ~シングルコレクション~』
・Zepp Fukuoka 2022/11/9(水)
・Zepp DiverCity 2022/11/14(月)
・COOL JAPAN PARK OSAKA 2022/11/20(日)
・Zepp Sapporo 2022/12/6(火)
・トークネットホール仙台 2022/12/10(土)
・一宮市市民会館 2022/12/18(日)
発売日未定
 
『日本武道館単独公演』
2023/3/14(火)17:00
発売中

イベント情報

白服聖誕祭2022(FC会員限定)
横浜YTJホール
2022/10/16(日)

グッズ情報

「e+Shop」にて【MeseMoa.】オフィシャルグッズがお買い求めいただけます。

▼「e+Shop」オフィシャルグッズサイト
https://goods.eplus.jp/MeseMoa
  • イープラス
  • 白服
  • 白服(MeseMoa.)インタビュー リーダーとして10年グループを牽引してきた白服が、卒業発表を経て今思うこと