年間100本観劇「演劇愛を注ぎたい」元フジテレビアナ笠井信輔が『関西演劇祭2022』実行委員長に就任

レポート
舞台
2022.10.11

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2022年11月12日(土)~11月20日(日)にCOOL JAPAN PARK OSAKA  SSホールで開催される『関西演劇祭2022』の実行委員長発表会見が、東京の神保町よしもと漫才劇場で行われた。当演劇祭は関西発信でスターを発掘する目的で設立され、今年で4回目。

この会見では、元フジテレビで現在はフリーアナウンサーの笠井信輔が今年の実行委員長に就任することが発表された。また初回よりフェスティバル・ディレクターを務める板尾創路、スペシャルサポーターの野上祥子、三島有紀子、山本敏彦、そしてスーパーバイザーの西田シャトナーも登壇し、会見を盛り上げた。

(左から)西田シャトナー、三島有紀子、板尾創路、笠井信輔、野上祥子、山本敏彦

(左から)西田シャトナー、三島有紀子、板尾創路、笠井信輔、野上祥子、山本敏彦

「演劇を愛した天国の祖父や伯父も喜んでいるはず」

6名の登壇者の中でも最後に呼び込まれた笠井アナは駆け足で登場。

「やっと演劇のど真ん中のお仕事をいただけて、本当にうれしく思っております。いつもは司会の位置にいるので、記者会見で真ん中に立つのは生まれて初めて。こういう形で私がセンターに立つのは、結婚式以来です」と挨拶して会場を沸かせた。

笠井信輔

笠井信輔

祖父に劇作家の阿木翁助、伯父に東宝の演劇プロデューサーを持つ笠井アナは幼い頃より演劇に親しみ、一時期は年間約100本観劇していたことも。今年も現時点で67本の演劇を観ているというから驚きだ。「実行委員長という責任ある立場にいきなり立たせてもらえたからには、演劇愛を注いでいけたら」と意気込む。

司会からどんな劇団に期待したいかと尋ねられ、「関西と名がついているだけあって、東京の人間としては西の爆発力に期待したい。『やっぱり関西の発想力は違うな』と言われることを本人たちは嫌がるかもしれないけど、どうしても期待してしまう」と答えた。

演劇やドラマに携わる現役クリエイターたちが新たに参加

「今回ガラッとメンバーが変わったので、新たな気持ちで臨みたい」と語るのは、初回より当演劇祭のフェスティバル・ディレクターを務める板尾創路。

笠井アナの実行委員長就任について「お芝居も映画もプライベートでしっかり観ている方。実行委員長としてふさわしい」と太鼓判を押し、「過去3回の開催で、今回のテーマでもある“つながり”が生まれてきた。今回一層素晴らしい演劇祭にできるよう、笠井さんをお迎えしてさらに広くつよい“つながり”を作っていきたい」と続けた。

板尾創路

板尾創路

今年から新たにスペシャルサポーターとして参加する3名もバラエティ豊かな面々だ。

野上祥子

野上祥子

「ずっと演劇少女で、演劇にかかわりたくて今の仕事をしている」と言う野上祥子は、2.5次元ミュージカルを中心にさまざまなジャンルで作品を生み出す株式会社ネルケプランニング代表取締役社長。劇団イロモンスターや劇団なんば千日前など、現役の芸人たちが登場する劇団に期待していると語った。

三島有紀子

三島有紀子

映画監督の三島有紀子は、「大阪出身で、関西の演劇を観て育った。もっともっと関西の演劇シーンから新しい人たちが出て来ればいいなと思っていた」と演劇祭初参加への喜びを表した。「演劇については“素人”だけど、たくさん観劇はしている。よく演劇を観る“素人”の観客代表として“素人”の意見を伝えたい」と“素人“を強調して笑わせた。

山本敏彦

山本敏彦

NHKでドラマプロデューサーを務める山本敏彦は、俳優との新たな出会いを求めて日頃より小劇場に足を運ぶという。今回の演劇祭でも「新たな才能との素敵な出会いを非常に楽しみにしている」とし、賞の審査については「減点方式ではなく加点方式で」と方針を明らかにした。

西田シャトナー

西田シャトナー

そして、第2回よりスペシャルサポーターとして参加している劇作家・演出家の西田シャトナーは、今回新たにスーパーバイザーに就任。参加劇団や演劇祭のサポートを務める。自身も大阪出身、さらに若い頃から「死に物狂いで演劇を作ってきた」と語る西田は、過去2回の開催で劇団側に寄りすぎた意見をしてきたのでは、と振り返る。そして「それならば正式に劇団側をサポートする立場に回るのが良いのでは」と、スーパーバイザー就任の経緯を語った。

各演目が45分とコンパクトに設定され、終演後には観客と審査員が感想や質問を劇団側に直接伝える「ティーチイン」の時間が設けられることもユニークな『関西演劇祭』。会見の締めくくりに、「今日始まった旅割(全国旅行支援)で安く来れると思うので、関西以外の人もぜひ」と板尾がアピールしたように、関西の新しい才能が見出される瞬間に全国から注目してほしい。

公演情報

『関西演劇祭2022』
 
日程:2022年11月12日(土)~20日(日)
場所:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(大阪市中央区大阪城3-6)
参加劇団:かのうとおっさん(大阪) / 劇団イロモンスター(大阪) / 劇団なんば千日前(大阪) / 激団リジョロ(東京)
幻灯劇場(京都) / 芝居処 華ヨタ(大阪) / TAAC(東京) / Micro To Macro(大阪)
ラビット番長(東京) / RE:MAKE(大阪)
実行委員長:笠井信輔(フリーアナウンサー)
フェスティバル・ディレクター:板尾創路(お笑いコンビ130R・俳優・映画監督)
スペシャルサポーター:野上祥子氏(ネルケプランニング代表取締役社長)/三島有紀子氏(映画監督)
山本敏彦氏(NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー)
スーパーバイザー:西田シャトナー氏(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)

HP : https://kansai-engekisai.com/
Twitter : @kansaiengekisai
Instagram : kansai_engekisai
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCvrUBYXYr8pjFATY2xk_4NA
 
料金
<一般>前売4,000円 当日4,500円 <学生>前売3,000円 当日3,500円
<一日券>2公演 7,000円 ※11/12,11/17,11/18 2公演開催日
3公演 10,000円 ※11/12,11/17,11/18 2公演開催日
※お席は各回記載席番での共通席となります。各回入替制。
<特典付スペシャル>6,000円
※FANY一般発売のみ。先着順での販売となりますので、予定枚数に達し次第、受付期間内であっても販売を終了いたします。
※審査員席の前一列となります。
※審査員メッセージ入りパンフレット付き。
※関西演劇祭2022ポスター付き。
※(希望者のみ)公演終了後バックステージツアー開催。

 
◇『つながるファンディング』実施中
【プラットフォーム】
FANY Crowdfunding(https://cf.fany.lol/users/103122/profile)
CAMPFIRE (https://camp-fire.jp/profile/kansaiengekisai2022/projects)
期間:2022年10月20日(木)~2022年11月30日(水)
【リターン内容】(一部抜粋)
・1,000円 関西演劇祭を応援!!
関西演劇祭を応援したい!というお気持ちで手軽に購入できるリターン。事務局よりお礼のメッセージをお送りします。
・3,000円【クラウドファンディング限定】 「関西演劇祭2022」集合写真をご支援をしてくださった方への感謝のメッセージと共に送付
・5,000円 【緊張の瞬間を一緒に体験!】 関西演劇祭2022表彰式に参加!
・1万円 【クラウドファンディング限定】 劇団サイン入りパンフレットご送付
その他、豪華リターンも多数ご用意!詳細はTwitter掲載 @kansaiengekisai
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