劇場を丸ごと使った謎解きイベントを開催、大熊隆太郎(壱劇屋)演出✕山本正典(コトリ会議)台本で
神戸文化ホールチャレンジジャンボリー2022『ああオルタンシア! ナゾトキぐるぐるびゅんびゅん大劇場!!(でも中ホール)』公演チラシ。
神戸市の公立ホール[神戸文化ホール]が主催する、劇場を丸ごと楽しむお祭り『神戸文化ホールジャンボリー』。ホール自体を「アートのテーマパーク」に見立てて、音楽から美術まで様々なイベントを行う企画だが、今年は大阪の劇団「壱劇屋」を始めとする関西小劇場の精鋭たちと、謎解きの仕掛け人がタッグを組んだ『ああオルタンシア! ナゾトキぐるぐるびゅんびゅん大劇場!!(でも中ホール)』を開催する。
音楽祭を控えた神戸文化ホールの地下倉庫で、職員たちが謎めいた人形を発見。その背中にあったボタンを押すと、轟音とともに世界にひび割れができててしまう。突然現れた神戸(かんべ)と名乗る老人が言うには、それは彼が恋人と別れた悲しみを籠めた人形で、音楽を演奏した途端、恋心が爆発して世界が真っ二つに割れてしまう! この危機を救うために必要な「思い出」を探すために、みんなで謎解きに挑戦する……という趣向だ。
壱劇屋イマーシブシアター ルミエールの冒険シリーズ『クリスマス・アンダーグラウンド』(2021年)より。
壱劇屋はもともと、劇場を丸ごとダンジョンに見立て、俳優と観客が劇場内をめぐりながら芝居を見せていく「イマーシブシアター」というレパートリーを持っていた。今回はそこに、ヘンテコなSFワールド作りに定評のある「OMS戯曲賞」作家の山本正典(コトリ会議)の台本と、『音楽探偵バッハの事件録』など、謎解きとクラシック音楽を融合した企画を手掛ける宮地泰史(七国プランニング)の謎ときゲームをプラスした。
芝居と謎解きと生のクラシック音楽をいっぺんに楽しめる、回遊型の謎解きイベント。山本と大熊からは、それぞれ以下のようなメッセージが届いた。
プロの脚本・演出・俳優たちがしっかりと作り上げる、奇妙だけど何だかリアルな世界で、ほかの謎解きイベントとはちょっと違う臨場感を感じながら、ゲームを楽しめるはず。また公式サイトには、動画ワークショップ「手づくり楽器のリズムで遊ぼう!」の動画が掲載されているが、作った楽器を当日会場に持っていくと、面白いことが起きるかも? 大人も子ども(未就学児も入場可能!)も楽しめる、世界を救う冒険にでかけてみよう。
「手づくり楽器のリズムで遊ぼう!」紙皿タンバリン ※ほか、2つの楽器の動画あり。
イベント情報
『ああオルタンシア! ナゾトキぐるぐるびゅんびゅん大劇場!!(でも中ホール)』
■演出・構成:大熊隆太郎(壱劇屋)
■台本:山本正典(コトリ会議)
■謎制作:宮地泰史(七国プランニング)
■出演:
館長:ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)
職員1:河原岳史(壱劇屋)
職員2:佐々木ヤス子(サファリ・P)
職員3:北脇勇人(壱劇屋)
神戸神戸郎:平林之英(sunday)
オルタンシア1:谷美幸(壱劇屋)
オルタンシア2:吉迫綺音(壱劇屋)
オルタンシア3:古賀柚奈(ABP)
オルタンシア4:松下美波
オルタンシア5:湯浅春枝(壱劇屋)
思い出1:大熊隆太郎(壱劇屋)
思い出2:佐倉仁(壱劇屋)
思い出3:池治徹也(ステージタイガー)
思い出4:半田慈登(壱劇屋)
■演奏:神戸市室内管弦楽団
井上隆平[ヴァイオリン]
幸田聡子[ヴァイオリン]
横井和美[ヴィオラ]
田中次郎[チェロ]
田中寿代[コントラバス]
■日程:2022年11月26日(土) 14:00~
■会場:神戸文化ホール・中ホール
※中央体育館前広場、大倉山公園などもめぐります。雨天の場合は神戸文化ホール中ホール内で開催。
■料金:一般3,000円、一般ペア5,000円、18歳以下1,500円
※未就学児は保護者1名につき膝上鑑賞1名無料。
※神戸文化ホール友の会会員は一割引(一般のみ)。
■問い合わせ:078-351-3349(神戸文化ホールプレイガイド)
■公演専用サイト:https://www.kobe-bunka.jp/hall/schedule/event/theater/10911/