新進気鋭の奏者による若さ弾けるステージ エリアス・ダビッド・モンカド&北端祥人デュオ・リサイタルまもなく開催
『エリアス・ダビッド・モンカド&北端祥人 デュオ・リサイタル』
2022年11月25日(金)めぐろパーシモンホール(小ホール)にて『エリアス・ダビッド・モンカド&北端祥人 デュオ・リサイタル』が開催される。
10代から数々の国際コンクールで上位入賞を飾るヴァイオリニスト、エリアス・ダビッド・モンカドは、スペイン、ドイツ、マレーシアをバックグラウンドに持つ2000年生まれの新星。北端祥人(きたばた・よしと)もドイツ・ベルリンで学んだ後、2019年に帰国し、ソロ、室内楽と幅広く活躍している。仙台国際音楽コンクールが縁となって実現したリサイタルで、若手コンビによる清涼感溢れる演奏が期待される。
エリアス・ダビッド・モンカド
エリアス・ダビッド・モンカドは、2019 年の仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門で第5位入賞、その後も2021 年にはヴァルセシア国際音楽コンクール、ウラジーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクールで相次いで優勝を飾るなど、今後ますますの活躍が期待される若手のホープ。
現在、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でピエール・アモイヤルに師事しており、2022 年夏にはスイスのグシュタートで開かれたメニューイン音楽祭で名教師、アナ・チュマチェンコの室内楽レッスンを受け、最終日にはシェーンベルクの「浄夜」でファースト・ヴァイオリンを担当、これまでにもマキシム・ヴェンゲーロフのマスタークラスを受講するなど、演奏活動と並行して日々、学業にも邁進している。
仙台国際音楽コンクールでは、ファイナルのチャイコフスキーの協奏曲、第1楽章のカデンツァ直前で肩当てを落とすアクシデントをものともせず、最後まで圧倒的な集中力と気迫で弾き切るなど印象的なシーンも多く、今後もシンガポール国際ヴァイオリン・コンクールをはじめ、各地で国際コンクールに挑戦していく予定だ。
北端祥人
モンカドを支えるピアニストは、同じく仙台国際音楽コンクール入賞者の北端。京都市立芸術大学大学院を首席で修了後ドイツに渡り、ベルリン芸術大学でマルクス・グローに師事した。帰国後はソリストとして東京、大阪でリサイタルを開催、オーケストラとも共演するなど着実にキャリアを築いている。また、室内楽奏者としてのサポート力にも定評があり、共演者からも厚い信頼を得ている逸材だ。
2021年、東京オペラシティ・リサイタルホールでのリサイタルでは、日本初の全曲演奏となったヴィトマンの「11のフモレスケ」を披露し、クラスター奏法などが盛り込まれた同作品を完成度高く聴かせた。また、オーケストラ・プロジェクト2021では初演となる小山和彦作曲のピアノ協奏曲第4 番で東京フィルハーモニー交響楽団と共演。
これから世界の舞台に大きく羽ばたく若い才能の熱演に期待が高まる。