柚希礼音、美弥るりから女性キャストが美しく力強いショーを繰り広げる SHOW-ism Ⅺ『BERBER RENDEZVOUS』会見&ゲネプロレポート

レポート
舞台
2022.11.20

<あらすじ>
「あんたとだけは会いたくなかった!!なのに、砂漠でランデヴー。」
パリで映画撮影のはずが、サハラ砂漠にポツンと建つスタジオに連れてこられた曰くありげな女たち。謎のクライアントからのオーダーは、ここにしばらく滞在して映画を一本撮影せよ、テーマはかくかくしかじか、タイトルは「ベルベル・ランデヴー」とのこと。
ここは電波圏外、交通手段なし、あるのは見渡す限りの砂と空。しょうがない、やるっきゃない。しかも報酬は聞いていたよりもなぜか高い。
世界中から集まった女たちは、急ごしらえの凸凹チームでドタバタと撮影を進めていく……。

謎のクライアントから依頼を受けた彼女たちは、国籍も抱える事情も様々。だが、会話の内容からそれぞれの生い立ちや個性が見えてきて一人ひとりの魅力に惹きつけられる。

男性がいない中で「人間とは」というテーマを表現するために、柚希を男役に据えたサイレント映画、個性的なヒロインたちにスポットライトを当てた映画、彼女たちのありのままを見せるドキュメンタリー、カラフルで幻想的なファンタジー、家族の歴史を描いた映画と、様々な手法で挑んでいくのが面白い。柚希と美弥のディエットダンスを始めとするしなやかで艶のあるダンスや歌唱力を活かしたパワフルで美しい楽曲たち、舞台美術や照明が化学反応を起こし、見応え十分なショーが繰り広げられる。

それぞれの短編から受ける印象、伝わるメッセージが違うのに加え、撮影する映画とは別に、柚希と美弥が演じるバディの過去に関するストーリー、映画制作を依頼したクライアントに関する謎といったストーリーもあるため、会見で出た通り、どんな人にも刺さるシーンや歌詞、セリフがあるだろうと感じた。

また、撮影が進み、彼女たちの関係性が深まっていくのに並行して、短編映画の内容もダークなものや個々の強さを描くものから、人との繋がりを描いたあたたかい印象へと変わっていく。最初は険悪だったバディが映画制作を通してそれぞれの想いや立場を理解し、距離を近付けていく姿に引き込まれる。

そして、日替わりのスペシャルゲストの見せ場も十分。出番は少なめながら強烈な印象を残すキャラクターであり、アドリブではないかと思われるやり取りも。それぞれのゲストがどう演じるのか楽しみになった。

小林が「シンプルにかっこいい、美しいといった感情を楽しんでほしい」と語っていたように、彼女たちのパフォーマンスを素直に受け止めるだけでも楽しめる本作だが、コミカルなシーンが伏線になっていたり、キャラクターたちの心情の揺れや変化が繊細に描かれていたりと、発見も多い。ぜひ劇場に足を運び、自分なりの楽しみ方を見つけてほしい。

本作は11月20日(日)〜12月5日(月)まで、シアタークリエで上演される。

取材・文・撮影=吉田沙奈

公演情報

SHOW-ism Ⅺ ショー・プレイ『BERBER RENDEZVOUS』(ベルベル・ランデヴー)
 
日程:2022年11月20日(日)~12月5日(月)
会場:日比谷 シアタークリエ 
 
作・演出:小林 香 
出演者:
柚希礼音 美弥るりか
JKim 佐竹莉奈 鈴木瑛美子 宮本美季 原田薫
菅谷真理恵  中嶋紗希  RISA  宮城ユリカ
 
【ゲスト(日替出演)/出演日順】
花乃まりあ <出演回>
11月20日(日)18時公演
11月23日(水・祝)13時公演
11月23日(水・祝)18時公演
 
愛月ひかる <出演回>
11月21日(月)13時公演
11月21日(月)18時公演
11月22日(火)18時公演
 
昆 夏美 <出演回>
11月25日(金)13時公演
12月3日(土)13時公演
12月3日(土)18時公演
 
新妻聖子 <出演回>
11月26日(土)13時公演
11月26日(土)18時公演
11月27日(日)13時公演
 
涼風真世 <出演回>
11月28日(月)13時公演
11月28日(月)18時公演
11月29日(火)13時公演
 
瀬戸かずや <出演回>
12月1日(木)13時公演
12月1日(木)18時公演
12月2日(金)13時公演
 
ソニン <出演回>
12月4日(日)13時公演
12月5日(月)13時公演
 
好評発売中
料金:11,000円(全席指定・税込)
 
製作:東宝
 
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