【独占】自身最大規模のツアーファイナル代官山UNIT公演を最高の結果で乗り越えたNightOwl、熱冷めやらぬその想いを訊く

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2022.11.23
NightOwl

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――ツアーを終えて、自分たちで成長を感じた部分はどこですか?

長谷川:私は歌や踊りの面だけでなく、内面的なところで鍛えられた部分が大きくて。不安なことが強くなったりすると、それが歌や踊りに出てしまうことが多かったんですけど。今回、みんなと一緒にいることを改めて感じられた時、少しずつ色んな表現が出せるようになって、自分にだんだんと自信が付いていくのを感じました。

雨夜:私も今までだったら不安とか何かがあった時、それをステージで出しすぎちゃうところがあったと思うんですが。内面的にちょっと強くなれて、それも良い意味でエンターテイメントに出来るようになったんじゃないかと思います。

百城:私は「ファイナルをソールドする」って公言したことによって、配信とかいままでなかった動きをグループでするようになったのが、成長というか良い変化だったなと思って。来てくれた一人ひとりの人に喜んでもらうことが一番大事という気持ちは変わらないんですけど、その一人ひとりを増やしていかないともっと良い景色を見せることも出来ないから、お客さんを増やすことも大事やなと改めて思ったし。それを意識することで、SNSの発信の仕方も変わったし、ライブとか言葉ひとつも変わったし、視野が広がってるのも感じていて。今後もそれがきっと良い結果に繋がっていくと思っています。

――折原さんは自身に感じる成長いかがですか?

折原:さっきの「頑張ってることは当たり前」って話にも繋がるんですけど、これまではちゃんと綺麗なものを見せたいというか、完成させたものを見せたいという気持ちがあったんです。それが今回は「カッコ悪いところを見せてでも本音を伝えて、みんなにもっと良い景色を見せたい」と思えるようになって。例えば、いままではワンマンとか節目のライブのMCって、しっかり考えてから出るようにしていて。ファイナルの時も前日に数時間かけて、MCの内容を考えていったんですけど、当日になってプロデューサーさんに「全部白紙で!」と言われて、全部白紙にしてMCをやったんです。私はみんなのことを信じ切ってたので、白紙で出るのは怖く無かったんですけど。あの場でしか出て来なかった言葉でMCをした結果、あの場に素直な気持ちだけが残った気がして。それはいままでの自分では出来なかったし、見せたくなかったところやと思うんですけど。それを見て「これからも応援するよ」とか「支えるよ」って言ってくれる人もいて、素直に伝えるって大事やなと思いました。

――感極まりながら正直な言葉で語ったあのMCはグッときたし、人間味があってすごく良かったし。ウンウンうなずいてるメンバーに、それが4人の想いだってことも伝わったし。考えてきた言葉より、全然良かったと思いますよ。……そういえばあの時、雨夜さんも長谷川さんも涙を浮かべてましたけど、百城さんは意外とケロッとしてましたよね?(笑)

百城:私、いつもすぐ泣くんですよ。嬉しい時も悔しい時もすぐ泣いちゃうから、今回もファンの人は「絶対泣くだろうな」と言ってたし、感情に素直すぎるところがあるので。気持ちは大洪水だったんですけど、安心感を届けられたらなと思ったし。強くなった自分を見せて、みんなを安心させようと思って、笑顔にしてました。

雨夜:ステージ上ですれ違う時にメンバーの顔をすごい見ちゃうんですけど。凛音の表情を見て、頼もしく感じましたよ。

雨夜憧

雨夜憧

長谷川嘉那

長谷川嘉那

――メンバーには、ちゃんと伝わってたんですね(笑)。あと、これはあくまでも僕の想像なんですけど。みんながすごくたくましくなったことで、折原さんは少し気持ちが楽になったところがあるんじゃないか?と思って。「私がリードしなきゃ」という責任感から、少し解放されたんじゃないかと思うのですが、いかがですか?

折原:実はそこにも私の裏テーマみたいなのがありまして。4人になってしばらくして、「丸くなった」と言われることが多くて、それが私的には「ダメだな」と思ったんです。もちろんグループでやってる以上、「4人ともいいね」って言われるのって、すごい褒め言葉だと思うんですけど。私はそこで納得してちゃいかんし、5人の時の方が自分らしかったと思って。今回は「あの頃の気持ちを思い返して、私は王になろう!」いう意識があったんです。

――「主役は私だ!」くらいの気持ちじゃなきゃいけないと。

折原:そう。それはきっと私だけじゃなくて、みんなが持っていなきゃいけない気持ちだと思うし。それでみんなが強くなったからって、安心してはいけないと思ってるし。みんなが強くなればなるほど、もっと前に出てドンと構えなきゃいけないと思ってます。

雨夜:たぶん、「4人でのグループの形を形成しよう」って期間が長かったんですよね。『不完全な夜でも』の頃から、4人でどうやっていくか?を考える時間が多かったんですが。今回のツアーから、ようやくそれぞれが自分に目を向けられるようになったんです。

――なるほど。ファイナルを見て、グループとしても魅せられるし、個としても魅せられるし。4人の棲み分けやバランスもすごく良いなと思ったのは、そこに理由があったのかも知れないですね。では、それぞれファイナルで特に印象に残ってるシーンを教えて下さい。

長谷川:私は特に緊張したのが新曲で。初めて見てくださる方もたくさんいて、これまでNightOwlを応援してくださってる方もたくさんいる中で、どう見せるか決まりきってない新曲をどう見せようか?と考えた時、「このツアーを通して得たことをしっかり入れ込みたい」って気持ちを乗せてやることが出来て。自分的には、すごく印象に残っています。実際やってみたら、「え、なんで踊れるの!?」ってくらい踊って下さってる人もたくさんいて、驚きとか嬉しさとか色んな感情があって。もっとみんなで盛り上がれる曲になるように、頑張ってやっていきたいなと思いました。

雨夜:私は「Feel Alive」がすごく印象的で。今回、楽しい感じのセットリストでやっていたんですが、「ここでくたばってもいいや」くらいの気持ちで、後先のことを考えずに全力でやれたのがこの曲でした。すごく抽象的なんですけど、「いまあるものを全部投げちゃえ!」と思って全てをぶつけた先にあったみんながいる景色や、全身がしびれたような感覚がすごく脳裏に焼き付いてます。

百城:私も終盤の「Beyond the Night」なんですけど。伊桜の最後のMCがあってこの曲が始まった時、新たなスタートを切ったような、自分の中で切り替わった感覚があったんです。歌詞の“超える”って言葉も相まって、新しいスイッチが入った感覚があったし、その瞬間に景色がすごくクリアになった感じがして。ここから先の未来を見たって感じになったんです。

――ファイナルのライブ中に次の一歩を踏み出した感覚があったって、それはちょっとすごい話ですね。では折原さん、印象的なシーンを教えて下さい。

折原:私は中盤の「夜明け前」です。この曲はほぼ1年やってなかったんですけど、その理由というのが4人になって2回くらいやった時に全然しっくりこなかったからだったんです。NightOwlの曲全体で見た時、この曲は底抜けに明るい曲で。「これは5人だったから出来た曲だったのでは?」と思ったし、4人では出来ないと思ってたんですけど。このまま封印してたら、そこで立ち止まってる気がして。「いまの自分たちだったら、出来るかも知れない」と思ってセットリストに入れたんですが。久々にやって、あの日この4人やから出来たと思ったし、またこれで一歩前に勧めた気がして、やって良かったと思いました。

――そんなところでも変化や進化を実感しながら、ここからさらに前へ進んでいくNightOwlですが。次の目標や課題は見えてますか?

折原:ほんまはツアー中に言おうと思ってた、明確な目標があって。NightOwlで行きたい場所があるんですけど、「それをいま言えるのか?」という葛藤もあって、言わなかったんです。だから、次のツアーまでにたくさんライブを重ねて、それを公言出来るまで自分たちを高めていって、必ず言いたいと思ってます。現在って、ほんまに新しいスタートラインに立ったくらいだと思っているし、口に出すことってこんなに人や状況が動くことなんだってことに今回、気付けたので。またさらなる目標を公言して、それを実現していく力を付けていきたいと思っています。いまの私たちって、一人ひとりのファンに相当支えられてるんですよ。でも、支えられるばかりじゃなくて、自分たちでやっていかなあかんことがたくさんあるので。次のツアーまでに自分たちをさらに高めて、目標とする場所を堂々と言えるようになりたいです。



取材・文=フジジュン 撮影=真島洸

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イベント情報

NightOwl 嘉那 presents Turn the Night 
2022年12月10日(土)ESAKA MUSE
開場12:00 開演12:30
 
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[Guest] SO.ON project
 
世界中!ぞっこん?りのちゃぴーす!
2022年12月10日(土)ESAKA MUSE
開場17:30 開演18:00
 
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[Guest] Malcolm Mask McLaren
 
各公演前売:3,000円(税込/D代別)
通し券前売:5,000円(税込/D代別)
11月27日20時一般発売開始
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