世界を代表するプリンシパルたちがゲスト出演し、華やかなプログラムをおくる 新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』上演
2023年1月13日(金)~1月15日(日)新国立劇場 オペラパレスにて、2022/2023シーズン 新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』が上演される。
2023年の新春は2021年から上演延期となった『A Million Kisses to my Skin』、バランシンの名作『シンフォニー・イン・C』、そして『眠れる森の美女』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ、『ドン・ジュアン』(抜粋)を上演。世界を代表するプリンシパルたちのゲスト出演によるパ・ド・ドゥと華やかなプログラムでおくる。
『A Million Kisses to my Skin』 Photo by Ian Whalen
『A Million Kisses to my Skin』は英国の振付家デヴィッド・ドウソンによる作品で、2000年にオランダ国立バレエで初演。ドウソンはプログラムノートで、この作品でクラシックバレエダンサーとしてのキャリアに別れを告げ、新たな表現を目指したと語っている。バッハのピアノコンチェルトにのせて踊られる、バランシンを思わせるネオ・クラシック・スタイルのバレエは見るものを魅了する。
『シンフォニー・イン・C』 Symphony in C, Choreography by George Balanchine (C)School of American Ballet 撮影:鹿摩隆司
『シンフォニー・イン・C』は、1947年パリ・オペラ座に客員振付家として招かれたバランシンが、フランス人作曲家ビゼー作曲「交響曲第1番ハ長調(in C)」に振り付けた、筋のない1幕バレエ作品。パリ・オペラ座バレエ団では『水晶宮』というタイトルで初演され、翌年ニューヨーク・シティ・バレエが上演した際、女性ダンサーが全員白いクラシック・チュチュを着て踊り、『シンフォニー・イン・C』と改題された。変化する曲想にあわせて、4つの楽章ごとにプリンシパル一組、ドゥミ・ソリスト二組、コール・ド・バレエが登場する。軽快な第1楽章、叙情的な第2楽章、躍動的な第3楽章、そして第4楽章から出演者全員が勢揃いする華やかなフィナーレへと続kく。バランシン特有の素早く美しい動きを駆使し、最後は独特な高揚感に包まれる名作だ。
ヤスミン・ナグディ (C)Andrej Uspenski
マシュー・ボール (C)Andrej Uspenski
そして、『眠れる森の美女』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥにはヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール(英国ロイヤルバレエ)が出演。『ドン・ジュアン』(抜粋)には、アリーナ・コジョカル(ハンブルク・バレエ ゲストダンサー)、アレクサンドル・トルーシュ(ハンブルク・バレエ )が出演する。
アリーナ・コジョカル (C)Morgan Norman
アレクサンドル・トルーシュ (C)Holger Badekow
新年を祝うのに相応しい、個性豊かな珠玉の作品となっている。
公演情報
新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』
A Million Kisses to my Skin/シンフォニー・イン・C/
『眠れる森の美女』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ/『ドン・ジュアン』(抜粋)
New Year Ballet
A Million Kisses to my Skin / Symphony in C /"The Sleeping Beauty", Grand Pas de Deux /"Don Juan"(Excerpt)
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【振付】デヴィッド・ドウソン
【音楽】ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【美術】デヴィッド・ドウソン
【衣裳】竹島由美子
【照明】バート・ダルハイゼン
【振付】マリウス・プティパ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【衣裳】ルイザ・スピナテッリ
【振付】ジョン・ノイマイヤー
【音楽】
トマス・ルイス・デ・ビクトリア
【衣裳】フィリッポ・サンジュスト
アリーナ・コジョカル(ハンブルク・バレエ ゲストダンサー)
アレクサンドル・トルーシュ(ハンブルク・バレエ )
【振付】ジョージ・バランシン
【音楽】ジョルジュ・ビゼー
【衣裳】大井昌子
【照明】磯野 睦
第1楽章
米沢 唯、福岡雄大(13日、14日 18:00)
柴山紗帆、福岡雄大(14日 13:00、15日)
第2楽章
小野絢子、井澤駿(全日)
第3楽章
池田理沙子、木下嘉人(13日、14日 18:00)
廣川みくり、木下嘉人(14日 13:00、15日)
第4楽章 木
村優里、中家正博(全日)
【管弦楽】東京交響楽団