歴史的建造物を生かし「北菓楼 札幌本館」3月開業

2016.1.2
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お菓子の町、北海道砂川市に本店を持つ菓子店「北菓楼(きたかろう)」が2016年3月18日(金)、札幌で初めての路面店となる「北菓楼 札幌本館」を、旧文書館(もんじょかん)別館跡地(札幌市中央区北1西5)にオープンする。

■ 北海道のお菓子と共に芸術・文化を発信

「北海道開拓おかき」やバウムクーヘン「妖精の森」などの銘菓で知られる「北菓楼」。

同社が目指しているのは「優れた北海道素材をおいしいお菓子にして全国に発信すること」。路面店である砂川本店や小樽本館では、北海道のお菓子文化を発信する取り組みの1つとして定期的にイベントなどを実施。さらに、より多くの人たちに食や芸術、文化などを発信すると共に、おいしいお菓子を介して人々が交流できる“サロン”を作りたいという思いを込め、旗艦店となる札幌本館を開店することとなった。

■ 安藤忠雄氏が手がける知的モダンなデザイン

札幌本館が誕生するのは、札幌の都心部、北海道庁赤レンガ庁舎からすぐの交差点に位置する旧文書館別館跡地。大正15年(1926年)に北海道庁立図書館として建てられ、その後、北海道立美術館(後に道立三岸好太郎美術館)となり、2014年までは道立文書館別館として北海道の文化と歴史を集積してきた。

そんな建造物が、世界的な建築家・安藤忠雄氏による知的でモダンなデザインを取り入れ、新旧の素材が融合した空間へとリノベーション。明るく開放的な1階のショップでは、北菓楼の和菓子、洋菓子ほぼ全てを揃えるほか、札幌本館限定商品も用意する。

2階は吹き抜けの多目的スペースに。カフェスペースとともに、札幌市民に愛されるサロンを目指して様々なイベントやコンサートなどを開催するだけでなく、建物の歴史を展示するメモリアルギャラリーの設置も予定している。【北海道ウォーカー】