ミュージカル『マチルダ』 主人公マチルダ役の4人(嘉村咲良・熊野みのり・寺田美蘭・三上野乃花)に聞いた!

インタビュー
舞台
2023.3.27
マチルダ役の4人、嘉村咲良/熊野みのり/寺田美蘭/三上野乃花

マチルダ役の4人、嘉村咲良/熊野みのり/寺田美蘭/三上野乃花

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イギリスで生まれた大ヒットミュージカル『マチルダ』日本初演の東京公演が2023年3月25日より、東京・東急シアターオーブでスタートした(東京公演:3月25日~5月6日。その後、梅田芸術劇場メインホールにて大阪公演:5月28日~6月4日)。ロアルド・ダールの小説「マチルダは小さな大天才」を原作に、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによって2010年に製作された本作は、天才少女マチルダと彼女を取り巻く大人たちの物語が、色鮮やかな演出とキャッチーな音楽で描かれる。ウエストエンドやブロードウェイをはじめ世界各国で上演され、米トニー賞や英ローレンス・オリヴィエ賞など約100の国際的な演劇賞を受賞した。

今回の公演でも、魅力溢れる日本オリジナル・キャスト陣が勢揃い。元オリンピックのハンマー投げ選手で、暴力で学校を支配する小学校校長のミス・トランチブル役を 大貫勇輔/小野田龍之介/木村達成(トリプルキャスト)。マチルダのクラスの担任で彼女の良き理解者となるミス・ハニー役を 咲妃みゆ/昆夏美(Wキャスト)。ダンスの事ばかり考えているマチルダの母親、ミセス・ワームウッド役を 霧矢大夢/大塚千弘(Wキャスト)。娘に無関心なマチルダの父親、ミスター・ワームウッド役を 田代万里生/斎藤司(Wキャスト)がそれぞれ務める。

そして何といっても注目なのが、主人公のマチルダ役に選ばれた 嘉村咲良熊野みのり寺田美蘭三上野乃花(クワトロキャスト)である。理不尽な仕打ちをする両親や校長先生たちに、持ち前の頭脳と不思議な力で懲らしめるべく立ち向かう、本好きの天才少女、という大役を演じる彼女らは、海外クリエイティブスタッフによる厳しいオーディションを勝ち抜いた精鋭なのだ。そんな彼女たち4人にSPICEから質問を投げかけた。

ミュージカル『マチルダ』製作発表会より (写真撮影:松村 蘭)

ミュージカル『マチルダ』製作発表会より (写真撮影:松村 蘭)


 

■嘉村咲良さん

嘉村咲良さん

嘉村咲良さん

ーー 『マチルダ』のオーディションを受けた理由は?

いとこからオーディションの話を教えてもらい、すぐに原作を読んだところ、面白かったので、受けてみようと思いました。

ーー オーディションでは、どんなことをしましたか。そして、マチルダに選ばれた理由は何だったと思いますか。

オーディションでは歌と芝居とダンスをしました。選ばれた理由は、背が小さいことと、お芝居のセリフの時に眉毛を動かしたことだと思います。

ーー 稽古中に印象深い出来事はありましたか。
 
大人キャストの方がセリフを忘れた時でも、アドリブでうまく切り抜けるのを見て、凄いなあと思いました。

ーー マチルダ役を演じる経験を経て、自分の中で変化したと思うことはありますか。
 
ご飯を沢山食べられるようになりました。それから、毎日、お風呂でマッサージをして、腹筋、ストレッチも欠かさないようになりました。
 
ーー 劇中の曲「いつか/原題 When I Grow Up」にちなんで……、「大きくなったら(When I Grow Up)」したいことは?

姉や兄と一緒に、ミュージカル映画を作りたいです。

ーー 劇中の曲「ちょっと悪い子/原題 Naughty」にちなんで……、「正しくない(that's not right)」と思っていることは?

ゴミのポイ捨てと、犬の飼い主が糞を片付けないで残していくことです。


■熊野みのりさん

熊野みのりさん

熊野みのりさん

ーー 『マチルダ』のオーディションを受けた理由は?

イギリスで有名な『マチルダ』がついに日本で上演されると聞いて、とても興奮しました。「マチルダ」の本を読んで、小さい女の子のマチルダが、たくましく大人に立ち向かうのがかっこよくて、自分も演じてみたいと思いました。また、「Naughty」や「When I grow up」等、いい曲がたくさんあるので、歌ってみたいとも思いました。

ーー オーディションでは、どんなことをしましたか。そして、マチルダに選ばれた理由は何だったと思いますか。

事前に与えられた課題の歌と台詞をやりました。審査が進んでいく段階で、課題が追加されていくので、限られた時間の中で準備するのが大変でしたが、いい経験になりました。(選ばれた理由は)あまり緊張せず、のびのびできたところが良かったのかもしれません。

ーー 稽古中に印象深い出来事はありましたか。

初めて大人キャストの方々と稽古をして、みなさん個性的で、おもしろくて、歌や演技が上手だったので、自分も負けないようにがんばろうと思いました。毎日、稽古場で『マチルダ』の歌を聞くことができ、楽しいです。

ーー マチルダ役を演じる経験を経て、自分の中で変化したと思うことはありますか。

時間の大切さを教えてもらいました。『マチルダ』の稽古ではやることがたくさんあるため、空き時間の使い方やほかの人に迷惑をかけない(他の人の時間を使わない)ことを学びました。

ーー 劇中の曲「いつか/原題 When I Grow Up」にちなんで……、「大きくなったら(When I Grow Up)」したいことは?

毎日が大晦日のように、好きなことをして、夜更かしして、年越しそばをたくさん食べたいです。

ーー 劇中の曲「ちょっと悪い子/原題 Naughty」にちなんで……、「正しくない(that's not right)」と思っていることは?

学校でSDGsを勉強していますが、世界で生産されている食料の1/3が捨てられてしまうと知り、「そんなの正しくない」と思いました。食べ残しをしないようにがんばっています。


■寺田美蘭さん

寺田美蘭さん

寺田美蘭さん

ーー 『マチルダ』のオーディションを受けた理由は?

オーディションを受ける前から「マチルダは小さな大天才」(ロアルド・ダール著)を読んでいて、とても大好きな本でした。その「マチルダ」がミュージカルになると知って絶対受けたい!と思ってオーディションを受けました。

ーー オーディションでは、どんなことをしましたか。そして、マチルダに選ばれた理由は何だったと思いますか。

課題曲は難しく、セリフはとても長くて覚えるのが大変でしたが、オーディション自体は審査されるというよりもお稽古のようで、マチルダについてたくさんのことを教えていただき勉強になりました。どうして選ばれたのかは……よくわかりませんが目力(めぢから)かな?

ーー 稽古中に印象深い出来事はありましたか。

ミセス・ワームウッドが歌い踊る迫力のあるシーンがあり、そのナンバーが終わった時にミセス・ワームウッドが端にはけて、立てないでいる様子を見た時はとても驚きました。大人キャストの方々の本気度がすごくて、圧倒されています。次はマチルダが出るシーンだったので、私も負けないように頑張らなければと思いました。

ーー マチルダ役を演じる経験を経て、自分の中で変化したと思うことはありますか。

マチルダは、眉毛すら動かしてはいけないという、無表情の演技をしなければいけません。表情がないからただ緊張しているようにも見えてしまい、どのように表現すべきなのかとても悩みました。本当に苦労しましたが、そのおかげで演出補のジョーさんや演出助手ナタリーさんと役作りについて話し合い、自分自身でも深く考えることができるようになったと思います。

ーー 劇中の曲「いつか/原題 When I Grow Up」にちなんで……、「大きくなったら(When I Grow Up)」したいことは?

演じることがとても好きでこれからも頑張りたいですし、演出のお仕事もしてみたいです。私はマチルダのように本を読むことが好きなので、もっと本を読んで知識を増やして、お話も書いてみたいです。

ーー 劇中の曲「ちょっと悪い子/原題 Naughty」にちなんで……、「正しくない(that's not right)」と思っていることは?

電車の優先席では携帯電話は禁止なのに使っている人が多いし、右側通行の場所で堂々と反対側を歩いて人にぶつかる人がいたりと、正しくないなと思うことはたくさんあります。理由があって禁止されていることは守るべきだと思います。


■三上野乃花さん

三上野乃花さん

三上野乃花さん

ーー 『マチルダ』のオーディションを受けた理由は?

6歳の時に幼稚園の遠足で観に行ったミュージカルに心を打たれ、「私も舞台に立って、お客様を感動させたい」と思ったので、今回のオーディションを受けました。

ーー オーディションでは、どんなことをしましたか。そして、マチルダに選ばれた理由は何だったと思いますか。

台詞課題では、短い期間で覚えなくてはならずとても大変でしたが、その時にマチルダの力強さを出すことができたのかなと思います。

ーー 稽古中に印象深い出来事はありましたか。

シーンを分けてお稽古している時には『マチルダ』の世界に入りこむ事が簡単ではなかったけれど、通し稽古になった途端、いつもより深く『マチルダ』の世界に入りこめたことが、印象深い出来事でした。

ーー マチルダ役を演じる経験を経て、自分の中で変化したと思うことはありますか。

お稽古では、何度も練習してやっとできるようになった事がたくさんありました。でも、難しくてできなかった事が一つありました。それは、『マチルダ』の世界に深く入りこむ事です。たくさんお稽古をして通し稽古の日を迎え、なんと『マチルダ』の世界に深く入りこむ事ができました。それからもどんどんお稽古を重ね、今ではいつでも入りこめるようになって、難しい気持ちから楽しい気持ちになりました。

ーー 劇中の曲「いつか/原題 When I Grow Up」にちなんで……、「大きくなったら(When I Grow Up)」したいことは?

優しい優しいミュージカル俳優になって、たくさん活躍したいです。

ーー 劇中の曲「ちょっと悪い子/原題 Naughty」にちなんで……、「正しくない(that's not right)」と思っていることは?

大人の人が子どもに「してはいけない」と言ってることを自らしている時、それは正しくないと思います。

ミュージカル『マチルダ』製作発表会より (写真撮影:松村 蘭)

ミュージカル『マチルダ』製作発表会より (写真撮影:松村 蘭)

取材・文=安藤光夫(SPICE編集部)

公演情報

Daiwa House presents ミュージカル『マチルダ』


<東京公演>
■期間:
【プレビュー公演】2023年3月22日(水)~3月24日(金)
【東京公演】2023年3月25日(土)~5月6日(土)
■会場:東急シアターオーブ

■主催:ホリプロ/日本テレビ/博報堂DYメディアパートナーズ/WOWOW
■協力:GWB Entertainment
■企画制作:ホリプロ
■特別協賛:大和ハウス工業
■後援:ブリティッシュ・カウンシル

 
<e+貸切公演>【独自席種・独自価格】

■日時:2023年4月29日(土・祝)
17:30~(開場 16:45~)
■会場:東急シアターオーブ
■【手数料0円・座席選択】
受付期間:2022/11/30(水)11:00~2023/4/29(土・祝)17:30
e+貸切公演は一部を独自席種で、全席を独自価格で販売いたします。
プラチナ席=1階10列までのセンターブロック
S席(e+貸切特別価格)13,000円
A席(e+貸切特別価格)9,000円
■申込み:https://eplus.jp/sf/detail/3736590002

<大阪公演>
■期間:2023年5月28日(日)~6月4日(日)
■会場:梅田芸術劇場メインホール


■主催:梅田芸術劇場/読売テレビ
■協力:GWB Entertainment
■企画制作:ホリプロ
■特別協賛:大和ハウス工業
■後援:ブリティッシュ・カウンシル

<上演時間>
1幕:75分/休憩:20分/2幕:65分(計2時間40分)予定
ロビー開場は60分前、本開場は45分前となります。
休憩の後半で、ミスター・ワームウッドによるお楽しみタイムがあります。ベルが鳴りましたら、お早目にお席にお戻りください。

 
<あらすじ>
5歳のマチルダは、図書館にある難解な本も全部読みつくしてしまうほど、高い知能と豊かな想像力を持った少女。しかし両親はそんなマチルダに関心を全く示さず、家庭は辛い場所だった。図書館に居場所を求めたマチルダは、そこで教師のハニー先生に出会う。
翌日、マチルダとハニー先生は学校で再会する。ハニー先生はすぐにマチルダが「天才」である事に気づき、その才能を伸ばしたいと願う。しかし学校は、ミス・トランチブルが恐怖で子どもたちを支配する「監獄」のような場所だった。マチルダは自らが持つ不思議な力を駆使して、子どもたちを苦しめる大人たちに仕返しを試みる。自身も苦しい子ども時代を過ごしたハニー先生は、マチルダの良き理解者となり、いつしか二人の絆は固いものになっていく――。

<キャスト>
マチルダ:嘉村咲良/熊野みのり/寺田美蘭/三上野乃花(クワトロキャスト)
ミス・トランチブル:大貫勇輔/小野田龍之介/木村達成(トリプルキャスト)
ミス・ハニー:咲妃みゆ/昆 夏美(Wキャスト)
ミセス・ワームウッド:霧矢大夢/大塚千弘(Wキャスト)
ミスター・ワームウッド:田代万里生/斎藤 司(トレンディエンジェル)(Wキャスト)
 
ミセス・フェルプス:岡 まゆみ/ 池田有希子(Wキャスト)
 
原 慎一郎
寺井竜哉* 仲本詩菜* 春口凌芽* 山花玲美* 
石井亜早実  大久保徹哉  小島亜莉沙  斎藤准一郎  酒井 大  坂口杏奈  白山博基  
髙原華乃  出口稚子 深沢萌華 本田大河  森 莉那  森内翔大 大場啓博

片岡蒼哉 後藤レイサ 堀 蒼寿 松浦歩夢 / 髙橋維束 髙橋 輝 廣門来輝 渡邉隼人
*スイング


<スタッフ>
脚本:デニス・ケリー
音楽・歌詞:ティム・ミンチン
脚色・演出:マシュー・ウォーチャス
振付:ピーター・ダーリング
デザイン:ロブ・ハウウェル
オーケストレーション・追加音楽:
クリストファー・ナイチンゲール
照明:ヒュー・ヴァンストーン
音響:サイモン・ベーカー
イリュージョン:ポール・キーヴ

 
<日本公演スタッフ>
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
演出補:西 祐子 藤倉 梓
振付補:前田清実
音楽監督補:竹内 聡
照明補:大島祐夫 岡崎 亘
音響補:佐藤日出夫
衣裳補:阿部朱美
ヘアメイク補:鎌田直樹
舞台監督:北條 孝 田中直明
プロダクション・マネージャー:田中孝昭
宣伝美術:服部浩臣
撮影(日本公演キャスト):HIRO KIMURA

販売】

<一般販売中>
■プレビュー料金(全席指定・消費税込)
S席:12,500円/A席:10,000円/B席:5,000円
■東京公演料金(全席指定・消費税込)
S席:14,000円/A席10,000円/B席5,000円

<一般販売:3月26日(日)~>
■大阪公演料金(全席指定・消費税込)

S席:14,000円/A席9,500円/B席5,500円
 
【イベント】
 
<アフタートーク>
ミスター・ワームウッドを演じる田代万里生、斎藤司がホストとなって、共演者をお迎えするアフタートークイベント ”ミスター・ワームウッドの部屋” が決定いたしました!
 
【東京公演・対象日】
―3月28日(火)13:00
ホスト:田代万里生
ゲスト:大貫勇輔、霧矢大夢
―3月29日(水)18:00
ホスト:斎藤 司(トレンディエンジェル)
ゲスト:木村達成、咲妃みゆ
―3月31日(金)18:00
ホスト:田代万里生
ゲスト:小野田龍之介、昆 夏美
―4月5日(水)18:00
ホスト:斎藤 司(トレンディエンジェル)
ゲスト:大貫勇輔、昆 夏美、大塚千弘
―4月6日(木)13:00
ホスト:田代万里生
ゲスト:小野田龍之介、咲妃みゆ、霧矢大夢
―4月8日(土)17:30
ホスト:斎藤 司(トレンディエンジェル)
ゲスト:木村達成、大塚千弘

 
※対象公演回のをお持ちの皆様ご参加いただけます。
※登壇者は急遽変更になる場合もございます。

【大阪公演・対象日】
ー5月30日(火)18:00
ホスト:斎藤 司(トレンディエンジェル)
ゲスト:大貫勇輔、昆 夏美、大塚千弘
ー5月31日(水)18:00
ホスト:田代万里生
ゲスト:木村達成、霧矢大夢
ー6月2日(金)13:00
ホスト:斎藤 司(トレンディエンジェル)
ゲスト:小野田龍之介、咲妃みゆ

 
※対象公演回のをお持ちの皆様ご参加いただけます。
※登壇者は急遽変更になる場合もございます。
 
<カーテンコール一部撮影OK!>
下記13公演にて、カーテンコールの一部をお手持ちのスマートフォン等で撮影して頂けます!

 
【対象日】
プレビュー公演
―3月22日(水)16:00
―3月23日(木)13:00 / 18:00
―3月24日(金)13:00
本公演
―3月25日(土)12:30
―3月26日(日)12:30 / 17:30
―3月28日(火)13:00
―3月29日(水)13:00 / 18:00
―3月30日(木)13:00
―3月31日(金)13:00 / 18:00
※撮影はスマートフォンもしくはそれに準じるサイズの撮影機器に限ります。フラッシュ使用はNGとなります。
※撮影可能なタイミングは、当日会場にてご案内いたします。
※撮影は、お客様ご自身のお席にてお願い申し上げます。お席を移動されての撮影はご遠慮ください。
 
■ミュージカル『マチルダ』公式HP https://matilda2023.jp/
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