圧倒的グルーヴでフロアを沸かす5人組アイドル・フィロソフィーのダンス、人気アニメエンディング主題歌となった新体制初のシングルリリースで勢いにのる今に迫る

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2023.6.10
フィロソフィーのダンス

フィロソフィーのダンス

――そして改めて、アニメ『マッシュル-MASHLE-』のエンディングテーマでもある、新曲「シュークリーム・ファンク」について。最初に聴いた時や歌ってみて時の感想はいかがでしたか?

奥津:歌ってみて、すごく楽しかったです。すごくカラフルな曲でノリも良いし、すごくファンクなんだけど、歌ってるのはシュークリームのことで、♪チョッコレイト!なんて、全力で歌うことが今まで無かったですし(笑)。「歌詞が可愛いのに、こんなカッコよく歌っちゃうんだ」っていう気持ちいい違和感も楽しくて。完成した5人の歌声を聴いたら、全く違った5つの味のシュークリームが集まったような。本当にカラフルで味わい深い曲に仕上がったと思うし、5人の良さが美味しく味わえる曲になったと思います。

――このテーマで、これだけグルーヴをしっかり掴めて歌えるグループって、フィロソフィーのダンス以外いないと思いますよ。

日向:レコーディングの時、「ハルちゃんはずっと黒人のおじさんでいて下さい」って言われて(笑)。私はどれだけおじさん度を出せるか? に挑戦したんですけど。一番印象的だったのは、「“カスタード”や“チョコレート”をこんなにカッコ良く言うことは、人生の中でなかなか無いな」ってことで。そもそも、♪シュークリーム!って叫ぶ機会が無いので。生きてて良かったなと思ったし、人生の中で印象的なことをいくつか上げるなら、きっと入るだろうなと思う良い思い出になりました。

――「あぁ、あの時、おじさんの気持ちで♪シュークリーム!って歌ったな」というね(笑)。

日向:あと、『マッシュル-MASHLE-』の主人公のマッシュって、お金が入ると全部シュークリームにつぎ込んじゃうくらい、シュークリームが大好きなので。アニメを見てるとシュークリーム愛がちゃんと伝わってくるし。私たちもこの曲にシュークリームへの愛を注ぎ込んで歌って、シュークリームを食べながらアニメを見るっていうのが幸福の着地点になってて。週末が楽しみになってるし、そのアニメを自分たちの歌で締めくくれるのがとっても幸せです。

奥津 マリリ

奥津 マリリ

日向 ハル

日向 ハル

――アニメのEDの映像もすごい可愛かったですね。

日向:そうなんです、自分たちの振り付けをエンディングの映像で踊ってくれてたり。エンディングに選んでいただけるだけで嬉しいのに、自分たちのダンスも取り入れて作ってもらえることがあるんだなって思って、すごく嬉しかったです。『マッシュル-MASHLE-』のキャラクターが5人で、私たちも5人になったばかりですし担当カラーも近かったりするので、「このキャラはメンバーでいうと誰だろう?」なんて自己投影したりして。「この荷物を持ってるのは、ウチだったら誰になるのかな?」なんて思いながら見る楽しみ方も出来たり、とっても楽しいです。

佐藤:毎週、メンバー全員リアルタイムで見て、“#マッシュル”で呟いたりしてるんですけど。アニメのファンの人たちも、エンディングを楽しみにして下さってる方々が多くて。Twitterで、「「シュークリーム・ファンク」来た!」とか呟いてくれてるのを見ると、すごく嬉しくて。毎週、エンディングまでしっかり見ていただけていることにも、嬉しい気持ちでいっぱいです。

――『マッシュル-MASHLE-』でフィロソフィーのダンスを知ってくれる人もいるでしょうしね。

佐藤:そうですね。「フィロソフィーのダンスまでがグループ名なんだね」みたいな呟きを見て、「初めて私たちを知って下さった方もいるんだ」と思いました。いつも“#マッシュル”を見ながら、アニメも楽しんでます。毎週、マッシュが何をしてくれるのか、どうやって解決するのか?が、すごく楽しみだし。『マッシュル-MASHLE-』があるから、曜日感覚があるのもあります(笑)。

――木葭さんは「シュークリーム・ファンク」いかがですか?

木葭:曲調はファンクだけど、テーマはシュークリームっていう甘いテーマで。私もそのギャップを歌い方に乗せられるように考えて。ファンクの勢いはあるけど、シュークリームって甘い感じもニュアンスとして入れられるような歌い方を意識しました。

――シュークリームは好きですか?

木葭:大好きです! もともと好きだったんですけど、マッシュの影響で余計に好きになっちゃって。毎回、マッシュがシュークリームを食べるのを見て、飯テロを食らって。最近はシュークリームを用意して見ることにして、一緒に食べながら見てます(笑)。

日向:私はののが食べてるのシュークリームが美味しそうすぎて、それにつられて食べちゃったりしてます(笑)。

――アイドル的には、あんまりシュークリームを食べていい時間ではないですけどね(笑)。

木葭:ま、週末くらいはいいかな?って。

日向:でも、ののはダンスレッスンの合間とか、普通の時もよく食べてるよね?

木葭:はい。本当はいま、週3くらいで食べてて……シュークリームのはしごをしちゃうくらい大好きです(笑)。

香山:シュークリーム・ファンクは、曲調はめっちゃファンクでカッコいいけど、シュークリーム愛に溢れたコミカルな歌詞で、大好きな曲です。アニメで知ってくれる人が多いのもすごく嬉しいですし、音源で聴くのとMVで見るのと、あとライブで見るので全然感じ方が変わってくると思うので。ぜひ、アニメで知った人もライブを見てもらったり、色んな楽しみ方をして欲しいなと思います。

佐藤 まりあ

佐藤 まりあ

――広い層にフィロソフィーのダンスを知ってもらえるキッカケになりそうですね。そして、カップリングにはバスケットボール女子日本リーグ“Wリーグ”の公式応援ソング第二弾となっている「It's show time」も収録されています。

奥津:スポーツ応援ソングって、ガッツやパワーがある感じがイメージとしてあると思うんですけど。この曲は内側の秘めた気持ちを歌うみたいな、沸々とするものをメロディラインからも感じますし。歌詞の「辛い瞬間を乗り越えて、絶対勝つぞ!」っていう強い想いを表現出来るように歌いました。

――応援歌だけど自分を奮起させる曲にもなっていて、フィロソフィーのダンスにも当てはめられる歌詞だったりしますよね?

奥津:そうですね。歌う時もバスケのことも思い浮かべつつ、メンバーのことを思い浮かべて歌ったりしていて。「これから5人でやっていくぞ!」みたいな気合いも込められました。

――この曲では、木葭さんがラップに初挑戦しています。

木葭:最初、プリプロの時は、ラップするパートが自分に合わないんじゃないか?と思って。カッコよく歌えるかな? 私じゃないんじゃないかな? って思っていたんですけど。歌ってみたら、周りの反応が思った以上に良くて。「自分は出来ないだろう」とか「それは無理だろう」って思い込みがあったんですが、「こういうことも出来るんだ」っていう可能性や自分に秘めたる何かに気付かせてくれる曲になりました。自分に自信を持たせてくれた曲になったので、すごく大切な曲だし、思いが深いです。

――出来上がった楽曲を自分で聴いてみて、どうでした?

木葭:カッコ良かったです(笑)。歌ってる時は気付けていなかったけど、出来上がってみたら、「わ、カッコいい!」と思えて、すごく嬉しかったです。

――香山さんはこの曲を歌っていかがでしたか?

香山:私は試合のシリアスさと心は熱く燃えているっていうのを表現出来るように、真剣に歌いました。歌詞の言葉一つひとつに意味が詰まってるから、一つひとつの言葉をしっかり解釈して、レコーディングに挑んで。すごく良い曲になったと思いますし、みんながそれぞれの表現をしているところにチーム感を感じて。すごくいいなと思いました。

――“Wリーグ”の公式応援ソング第一弾の「ロック★with you」の新体制ヴァージョンも収録されてますが。こうやって1曲1曲が形になるにつれ、いまのスタイルがしっかり見えてきてますよね?

日向:そうですね。こうやって積み重ねていくことで、5人の色が見えてきて。2人もレコーディングするたびに、「こんな声も出せるんだ」とか、「こんな表情も出来るんだ」っていうのがあるので。成長を見ている側としても、本当に楽しいし。「ファンの方がアイドルの成長を見守るって、こういうことだよな」っていうのを、内側から見れるのが嬉しくて。7~8年やってある程度グループが完成して、落ち着いてたところに2人が入ってくれて。その成長を一番美味しいところから見守れて、活動すべてが新鮮に感じられるのが本当に楽しいし。自分たちも完成した気でいたけど、もっと頑張らなきゃと刺激を受けて。ここからの選択肢が色々増えたなと思ってるので、すごく嬉しいです。

佐藤:いま、貫禄とフレッシュが入り乱れた不思議な状態で。新しいものを見てるのか? 見慣れたものを見てるのか? この不思議な混ざり方は、いまの瞬間しかないと思ってて。ここからきっとお互いが引っ張り合って、全く新しいフィロソフィーのダンスに、時間をかけて変わっていくと思うし。オリジナルメンバーの3人も、8年間レベル上げしてきたけど、いまだに失敗もミスもするんで。2人にはそんなところも見て、失敗を恐れずに挑戦していってほしいなと思ってて。フィロソフィーカラーに染まりつつ、のびのびと自分の色を出してもらって。4人で作り上げてきたものとはまた違う、新しいフィロソフィーのダンスの歴史を作っていけたらいいなと思ってるし。そうなっていく気配がさっそくし始めています。

木葭 のの

木葭 のの

香山 ななこ

香山 ななこ

――そうか。2人が成長してフィロソフィー色に染まっていくのもありつつ、オリジナルメンバーが2人に刺激を受けて、変わっていく可能性もあるわけですよね。

佐藤:私は二人が入ってから、「若返ったね!」って言われることが多くて。さっそくありがたい効果が表れてます(笑)。

――あはは。フレッシュな2人を見て、「あの頃、こんなだったな」とか、忘れかけてた気持ちを思い出すこともあるでしょうしね。

日向:あります、むちゃくちゃあります(笑)。

――では最後に、そんな状態の良い5人でいま叶えたい夢や目標を聞かせて下さい。ここはあえて、新メンバー2人に聞きましょうか?

香山:はい。やっぱり、大きいステージに立ちたいですね。私たちの音楽を愛してくれてる人をこれからもたくさん増やしていって、私たちのことが大好きな人たちで武道館を埋めて。私たちの音楽で踊らせたいなと思っています。

木葭:私はこの素晴らしいグループをもっとたくさんの人に知ってもらうために、テレビの露出がもっと増えたらいいなと思っていて。この多幸感溢れるグループを好きになったら、みんな絶対に幸せになるから。テレビに出て、もっとたくさんの人に知ってもらえる機会が増やせたらいいなと思います。

日向:いいですね。こうやって私たちだったら躊躇しちゃうようなことを純粋な気持ちで言えちゃうのも、この子たちの強さです(笑)。


取材・文=フジジュン 撮影=大塚秀美

フィロソフィーのダンス

フィロソフィーのダンス

リリース情報

「シュークリーム・ファンク」
5月31日(水)発売
期間生産限定盤(CD+BD)
SRCL-12534~12535 2,500円(税込)
<BD収録内容>
TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」ノンクレジットエンディング映像
※デジパック仕様
 
<全形態共通収録楽曲>
01.シュークリーム・ファンク
02.It’s show time
03.Brand New Dance
04.ロック★with you -2023-
05.シュークリーム・ファンク(TV ver.)
06.シュークリーム・ファンク(instrumental)
07.シュークリーム・ファンク (minus one)
08.It’s show time (instrumental)
 
完全生産限定盤(CD+BD+フォトブック+グッズ)
SRCL-12530~12532 9,500円(税込)
<BD収録内容>
01.フィロのス筋力5番勝負!
02.シュークリーム・ファンク Music Video
03.シュークリーム・ファンク Music Video -Dance ver.-
04.シュークリーム・ファンク Music Video -Moji Moji ver.-
05.ポジ子とネガ乃Music Video
※豪華フォトブック付き
※グッズ(2023年6月~12月カレンダー)付き
 
通常盤(CD)
SRCL-12533 2,000円(税込)

ライブ情報

「奥津マリリ生誕祭2023」
2023年7月29日(土)夢の島マリーナ MARINA&GRILL野外スペース
第1部OPEN 16:00/START 16:30 第2部OPEN 19:00/START 19:30
 
・詳細はこちらから
https://danceforphilosophy.com/schedule
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