タカイアキフミ（作・演出）「皆さまとともに豊かな劇空間を育み、本作が掛け替えのない時間になるよう最後まで対峙したい」～TAAC『かわりのない』が開幕

2024年2月7日（水）新宿シアタートップスにて、TAAC『かわりのない』が開幕した。舞台写真、コメントが届いたので紹介する。

『かわりのない』は、5年前に上演された2人芝居『を待ちながら。』（七味まゆ味・山崎彬 出演）をベースに、タカイアキフミが大胆に内容を刷新し新たな作品としてリブートする新作公演。幼い息子の心臓移植のために懸命な募金活動を行い、その息子が亡くなった後も募金活動を続けることで生きる希望を見出そうとする夫婦を中心とした物語。

作・演出：タカイアキフミ　コメント

『かわりのない』無事幕が上がりました。この公演におご尽力いただいた役者・スタッフに深く感謝します。観客の皆さまとともに豊かな劇空間を育み、『かわりのない』が掛け替えのない時間になるよう、僕も最後までこの芝居と対峙したいと思います。ご来場お待ちしております。

出演者コメント

■荒井敦史
何が起こるかわからない中、幕が上がる事を祈りながら、この物語と最大限向き合ってきました。『かわりのない』無事に幕を上げられた事嬉しく思います。ありがとうございます。皆さまにどう届くのか。これから重ねていく事でまたさらに変化していくのかなと思います。TAAC『かわりのない』を最後まで見届けてくださると幸いです。

■異儀田夏葉
今年は大変な幕開けとなり、“当事者”という言葉にいろんなことを思い巡らさざるをえません。各キャストが、役と向き合い、この物語と向き合い、作ってきました。どれだけ想像しても、どれだけ知ろうとしても、どれだけ近づこうとしても足らないでしょう。でも、どうか誰かに寄り添える作品になったらと祈っています。

■清水優
この物語に出てくる人間はみんな弱くて儚い人ばかり。しかし、演じている役者達は芯をしっかり持った強い意志がある人間達だと思う。だからこそ、この繊細な物語が上演できている気がする。最終日まで丁寧に紡いでいきます。

■納谷健
今日まで決して簡単じゃ無かった道のりが、いよいよ幕を開けてお客様の前に送り出されます。雪も降ったりと寒い中ですが、温度を伴った演劇が役者を通して伝わると嬉しいです。この演劇の凹みに、日々のささくれや言葉にできなくて溜まってるイガイガの突き出た部分が、絡め取られていってしまえばいいのに、と思います。

■北村まりこ
まず、無事に幕が開いてとても嬉しい気持ちです！TAAC は俳優もスタッフさんもみんなで意見を出し合いながら一丸となって作品を作っていく団体です。毎日たくさんの話し合いを重ねて『かわりのない』が誕生しました。
この作品が皆様にどんな感覚をお届け出来るのか、楽しみです。ご感想お待ちしております！

■廣川三憲
ストーリーも演じ方も単純ではないこの作品。信頼し合えるみんなと共にじっくり時間をかけて相談しながら、丁寧に大胆に創り上げてきました。ついに幕が開きました。千穐楽まであっという間です。ひとりでも多くのお客様にご覧いただき、その心にこの物語がしっかり届くことを願っています。