NakamuraEmi デビューを目前に控え、自らのルーツや活動のテーマを明かす

インタビュー
音楽
2016.1.15
NakamuraEmi

NakamuraEmi

画像を全て表示(4件)

オフィスオーガスタから女性シンガーとしては14年ぶりのデビューということで話題を呼んでいるNakamuraEmi。HIP-HOPをベースにフォーク、ポップ、ロックなど様々なジャンルの音楽を取り込んだサウンドと、日常の光景や心情を巧みに織り込んだ詞世界で「日本の女を歌う」ことをテーマに活動してきた彼女は、デビューを目前に控えたいま何を想うのか。初登場となる今回は、「NakamuraEmi」って何者?というルーツ、パーソナルからデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』について、今後に向けてまでじっくりと話を訊いた。

――デビューアルバムが、年明けにリリースされるということで、まずはおめでとうございます。SPICEには初めての登場となりますし、デビュー作ということにもなるので「NakamuraEmiとは何者なのか」というところを、今日は色々と掘り下げていきたいと思っております。

はい!よろしくお願いします!

――今に至る音楽活動を開始されたのは2007年ということですが……こんなこと言ったらアレなんですけど、結構始動が遅いですよね。

そうですねぇ(笑)。当時は弾き語りで、そろ~っとやり出したんですけど。

――それ以前に遡ると、何か音楽経験はあったんですか。

もともとはトップ10の曲を聴いて、カラオケで歌ってきた普通の人ですね。全然、洋楽をたくさん聴いたわけでもないし、普通にみんながよく聴くような音楽しか。そこから短大生のときに、ちょっとした初心者バンドを女の子同士で組もうよ、ということになって、ジャンケンだったと思うんですが、ボーカルをやることになりました。その時にちょっとボーカルスクールにも行ったりして「楽しいなぁ」って。本当に趣味だったんですけど、なんか楽しいし、なんとなく上手く歌えそうだし、出来るんじゃないか?みたいな軽い気持ちで。でも続かなかったんです。それで結局、普通に仕事やバイトをしながら過ごしていました。25歳くらいから「またちょっとやりたいなぁ」っていう気持ちが出てきたので、またボーカルスクールにも通い出しました。

――その時点で、デビューを目指してという気持ちはあったんですか?

その時は今のスタイルとまた全然違ってて、何か……人間自体も、性格もずいぶん違ったというか、ちょっと独りよがりで。「ここで頑張っていれば何とかなるんじゃないか?」みたいな気持ちもありながらやってた時期ですね。内容としては、結構バラードバラードした歌ものというか。「感動して!」みたいな(笑)。

――(笑)なるほど。

そんな状態でライブをしていて、そのまましばらくやってはいたんですけど。でも段々、人間自体をまず変えないと、なんだかおかしなことになっちゃうなと思って。それで、音楽はとりあえず置いておいて、一人暮らしを始めたりだとか、仕事を変えたりだとか、あとは付き合ってる人と別れたりだとか。

――環境から変えようと。

そう、環境をまず変えて、とにかく何かを変えたいなって思ったんです。音楽に対しても、それまでは「メジャーにもいつか行けたら」みたいな願望もあったんですけど、一切無くなって。そこから今の音楽性にガラっと変わるきっかけになったのは、HIP-HOPを初めて聴いて、すごい衝撃を受けたことですね。なんかもっとチャラくて……チャラいイメージが強かったんですけど(苦笑)、実際聴いたら、本当にもうすごいことを歌詞で言っているし、言葉遊びもすごく考えられている。いろんな言葉を知らないと、こんな表現は出てこないし、その上歌詞がちゃんと入ってくるし……「なんじゃ、この人たちは!」っていう。

――おまけにトラックはオシャレだし。

そう! それで、ビックリして。あとは、私は地元が厚木なんですけど、レゲエミュージシャンが多くて。音楽スタジオでもバイトしてたときにレゲエの人ともたくさん出会って、彼らのライブを見に行った時に、その場にいるバンドメンバーや、そこに集まった人たちがその場でフリースタイルで、セッションしたりとか、そういうのを見たんですね。「あぁ、これがライブなんだな」って思ったし……私が当時やっていた音楽は、そういう人たちから「なんかすごく綺麗な歌声だし、きれいなこと言ってるんだけど、なんか気持ち悪いんだよね」って言われてて。それが何故なのかわからなかったんですけど、そういう音楽の人たちを見てからは何が気持ち悪いのか分かった気がしました。そこからは、音楽は一旦置いて、まず自分を変えたいと思ったんです。この人たちはこんなに芯が通ったこと言ってるのに、私はなんだか人に合わせて生きちゃってるし、なんか格好悪いなぁと思って。

――魂がこもってないな、みたいなことですか?

そうですね。それに音楽どうこうじゃなくて、まずは人間的に格好良い人になりたいなぁっていう気持ちがあって。まず自分のことに専念するっていうことを、2009年くらいから2年間くらいやってたのかな。

――色々と整えて。

そうですね、整えて。しばらくは仕事をメインでやってましたね。

――ちなみに僕はNakamuraさんと同世代なんですが、その当時のトップ10を聴いていた人が今のスタイルに行き着くって、結構ガラッと変わってますよね。

同年代! 嬉しいですね(笑)。当時はGLAY、ミスチルとか……そうだ、小室ミュージックとかもよく聴いてました。

――そう、その時代で。そこから今に至る変遷、たとえば音楽活動のテーマになっている「NIPPONNO ONNAWO UTAU」というワードにしても、この内容を歌おうというのはどこから来てるのか、とか。

今ある曲は、自分が仕事したり恋愛したりとか家族と生活する中で、自分のダメなところとか、コンプレックス、そういう弱っちいところ、「あぁ~、なんであんなこと言っちゃったんだろう」とか、「なんでああいう風に答えられなかったんだろう」っていう思いが湧いてきて、それを人にうまく話せるタイプでもないので、家でずっと書いてたものが元になってるんです。……20代前半からずっといろんな仕事を経験していく中で、すごく財産だったのは、いろんな人に出会わせてもらって、とにかく素敵な人が周りにたくさんいたことなんですね。だから、ネガティヴな自分がいるんだけど、必ずいつかあの人みたいになりたいなぁっていう気持ちを、曲に落とし込めてたのが私にとって一つひとつ救いだったというか。いつか私の周りにいる人みたいな、素敵な女性になれたらいいなぁって思ってできた曲ばっかりだったので、まずは「日本の女を歌う」っていう、いつかこんな日本の女性になりたいっていう思いが最初です。

NakamuraEmi

NakamuraEmi

――なるほど、憧れなんですね。

そうです。なんか「日本人の女性を代表します」みたいにもとれちゃう言葉だとは思うんですけど、一切そんなことはなくて、「日本の素敵な人」になれてない、いつかなりたいっていう思いの詞が、いっぱい溜まっていたから。

――「NIPPONNO ONNA」っていう言い方、表記をしているのも面白いなって思っていて。たとえば単純に「日本人の女性」っていう、英語に訳したら「Japanese Woman」っていうだけの意味じゃないような、いろいろ入ってそうな気がするんですよ。

そういう私の憧れた人たちには共通点があって。なんかすごく日本人らいしい考え方を持っている人というか。海外って私もそんなにいろんなところに行ったことはないけれど、やっぱり全然考え方が違うし。日本人て気が弱かったり、でも気が弱くて小さいからこそすごい小さいところが見えたり、あとは「もったいない」っていう言葉があったりだとか……そういう現実が、なんだかすごく素敵だなぁと私は思うので。たとえば自分のおばあちゃんも、いつも家事をきちんとして、いつも笑ってて、それを見て育つと、やっぱりそういう女性になれたらいいなっていう想いがありましたね。海外の女性もすごく素敵でキラキラしているけど、私が本当に憧れる部分っていうのは、「日本人らしい」女性なのかなぁっていう。

――奥ゆかしさとかもそうだろうし。

奥ゆかしさ、そうですね! 日本のそういう言葉とかニュアンスってすごいなぁって。そういう「日本人らしさ」みたいな感覚も含まれてるんだと思います。

――僕は、「NIPPONNO ONNA」っていう言葉をパッと見たとき、情念みたいなものも感じたんですよ。八代亜紀さんとかのイメージというか。

あぁ、そういう「NIPPONNO ONNA」像も、かっこいいですよね。

――耳にも残るし、そうやって色々な意味で取れる素晴らしいタイトルだと思います。この「NIPPONNO ONNAWO UTAU」シリーズは、過去にインディーズで3枚リリースされて、今回がメジャーデビュー盤にして総集編的位置づけという認識で合ってますか。

そうですね。このまま「vol.4」で全部新曲入りっていう考えもあったんです。ナチュラルに考えると、それまではいつも新曲を入れてきていたし。って思っていたんですけど、やっぱりメジャーデビューっていうことで、たくさんの人に聴いてもらえる機会になるかもしれないし、そこにはコロムビア(日本コロムビア/レコード会社)とオーガスタ(オフィスオーガスタ/所属事務所)を出会わせてくれた「YAMABIKO」と「プレゼント~繋ぐ~」っていう大事な曲たちを収録して、まずみんなに聴いてもらいたいっていうことをスタッフさんもずっと言っていて。それまで自分ではメジャーの力っていうのをフワッと捉えていて、よく分かっていなかったというのもあったんですけど、「YAMABIKO」っていう曲を、一気に多くの人に知ってもらうことができるっていう機会だと思ったんです。だったら、古い曲が何曲かあって残りは新しくてっていう分かりづらい内容にするよりは、「はじめまして、NakamuraEmiです」「NakamuraEmiって、こういうこと歌ってるよな」っていう曲たちを全部きちんと集めた上で、今の想いで歌った新曲も入れようと。そうすれば本当に熱のこもったものになるっていうのが、みんなの意見を落とし込めたところだったので「ベスト」という形にしました。

――うん、ということは考え方的にも完全にベスト盤なんですよね。

あははは、そう。誰も知らないのにベスト盤(笑)。でも私たちが昔、それこそ小室ファミリーとか聴いていたとき、シングルがいっぱい出て、やっとアルバムが出た!みたいな頃、ベストって聞くと絶対買っちゃってたんですよ。やっぱりそういう「この人たちの全てが詰まってんのかな?」って思える印象が、ベスト盤にはあるので。そういう意味でも、今回の作品に嘘は無いなって思ったし、これはベストとして出そうと。

――そう考えると、今まで書き続けていた楽曲たちが、いざデビューというタイミングに、ベストとして世に出せるクオリティだったっていうことですよね。

……ね!(一同笑) 今は本当にそれにビックリしています(笑)。

NakamuraEmi

NakamuraEmi

――(笑)。既存曲は録り直したりもしてるんですか?

そうですね、本当は録り直すつもりがなかった曲も半分くらいあったんですけど。でも結局、レコーディングが始まったらレコード会社の人も「もう1回録りなおしてみよう」ってことになりまして。曲にはその時封じ込めた熱があるから、それを超えることって絶対難しいとは思ってたんですけど「今は今だから、まず1回録ってみて、それでやっぱり前回のほうが格好いいんだったら、前回のでやろう」って言ってくれたんです。そんな風に今の自分たちを録ってもらえる機会なんてなかなか無いことだから、お言葉に甘えて。みんなで「前回を超えられるもの、今だから歌えるもの、みんなが演奏できるものでやろう」ってもう1回全部録り直したんです。で、結局いいものが録れたなって、みんなで思えたので全部新録になりました。

――アップデートされてるんですね。

うーん、そうですね(笑)。難しかったですけどね。やっぱり、昔のものをもう1度録り直すっていうのは難しいんだなぁって、実感しましたね。ライブでもずっと歌ってた曲だから、「すぐ録れるのかなぁ」って思ってたんですけど。「YAMABIKO」なんかはもう、ライブでは毎回欠かさずに歌ってたのに……苦戦しましたねぇ。やっぱりレコーディングとなるとライブの強さとは違うものがあって、ライブでの強さをそのまま入れても、ただ強いだけの音源になっちゃって。すごいいろいろ考えさせられましたね。

――そんな「YAMABIKO」はもちろん、ほかに特に聴いてほしい曲はありますか?

9曲目の「使命」という曲が……まぁ、でも聞いてもらいたい曲はたくさんあるんですけど(笑)。

――それはもう当然(笑)。

あはははは! ……約1年くらい前までわりとガッツリ(一般の)仕事をしてたんですけど、すごい仕事も楽しくて。事務所の人が声をかけてくれた時、これから本当にそっち(プロ)にいくのか、仕事を続けるのか、いつかは結婚したいし……とか、色んな思いがうようよしてたんです。元々「プロになりたいっ!」っていう気持ちが強い人だったらすぐにそうしたとは思うんですけど、自分が元々そうではない考え方だったので。そんな仕事と音楽の完全な2重生活がずーっと続いている時に、結局は音楽が自分の中で段々と大きなものに変わってきていた、という気持ちが曲になったものが「使命」なんです。これはメジャーデビューの時のアルバムに絶対入れたいなって思って入れました。

――「使命」は歌詞もね……なんだかすごいですよね(一同笑)。僕は男子なんで理解しきれてないかもしれないけど、きっと女子はそうなんだろうな、みたいな。

あぁ、そうかもしれないですね。その頃の職場が日産のエンジン開発部ってところで、男の人ばっかりだったんですよ。だから女の子が最後は私一人になっちゃったくらいで。元々は、もう一人若い女の子が先に入ってたので、もう一人入れたいって会社が思っていたタイミングで、私がたまたま間違えて履歴書送っちゃたことがきっかけで働くことになりまして(笑)。

――え、間違えて送るってあるんですか?(笑)

いやぁ、事務だと思ってたらエンジニアの募集で(笑)。私がいろんな職種をやってきた履歴書だったので、「この子ならいけるんじゃないか?」ってなったらしく、連絡が来て、そこで働きだしたんです。本当にいい人たちばっかりで、ここで一生仕事しようって思ったし、車のこともめっちゃ勉強して本当に楽しくて。だからこそできた曲。仕事がつまらなかったらできなかった曲ですね。

――でも音楽もあるしっていう葛藤であるとか。

そうですね、音楽への思いがちょうど強くなってきた時期で。

――HIP-HOPを知ったとき歌詞に感銘を受けたっていう話もありましたけど、実際この「使命」を含め、アルバム全体としても言葉の力にハッとさせられるというか。噛みしめて聴いてみてほしいですね。サウンド面については、HIP-HOPといっても色々なサウンドがあるし、中にはフォーキーなものだったりとか、バリエーションも豊かで。曲を作るときはどんな風にアプローチしていたんですか?

まず基本は詞を書いた後に、どんな曲調が合うかなっていうのを想像して、3つくらいのコードをまずギターで並べて。それをずーっと繰り返し弾きながらメロディを載せていったり。そこから……私はすごいドラムが好きなんですけど、ドラムの音は表現できないので、プロデューサーでありギタリストでもあるカワムラヒロシさんに「こんな曲ができました。で、今こんな曲にめっちゃ興味あります」って昔のHIP-HOPの曲とかを聴いてもらって。「こんな感じのドラムがいいんですよね」とか、ニュアンスで伝えてました。それを面白いくらい表現してくれるのが、カワムラさんで。私が作り出したものってすごくちっぽけなんですけど、そこから完全に変えてくれるのはカワムラさん。

――3コードのデモを、多彩なアレンジにしているのは全て……

カワムラさん。あとはその兼重哲哉さんっていうエンジニアの方がいるんですけど、SUPER BEAVERのエンジニアをずっとやっている人で、たまたまいろんな出会いで一緒にやらせていただいて。兼重さんも音の作り方が、ただ音を重ねるんじゃないタイプで、とにかくその二人が軸になって「歌詞がどうやって伝わるか」っていうことをまずメインに考えながら、レコーディングとか曲作りが進んでいきました。なるべく音を少なく、でも歌詞の世界を必ず浮き立たせるために……例えばスケボーの曲があるんですけど、スケボーのタイヤが回っているイメージだとか、足で蹴っているイメージを、パーカッションとかドラムでどれだけ表せるのか。それをリズムとかグルーヴにして混ぜ合わせるんです。スケボーの音がするように作ってくれる人がいるっていうことが、今の私にとって大切で、一人だったら本当にこうなってないなっていう。そこには本当にいろいろ人が絡んでいて出来ているものなので、サウンド面はもう皆さんの力ですね。

――音数がそんなに多いわけではないんですけど、いろんな音色がしますよね。多分「HIP-HOPだよ」とだけ説明されたら、Nakamuraさんが最初言っていたみたいにチャラいとか、いかついとか、重低音効かせまくりな音を想像しちゃう人もいるのかもしれないですけど、すごく生音の美しさが伝わってくるアルバムですもんね。

ありがとうございます。嬉しいです! みんな喜びます(笑)。

――そんなデビュー作が間も無く世に出て、本格的にメジャーでの活動が始まりますが、今後やってみたいことはありますか?

そうですね、やっぱり「NIPPONNO」って言っているし、全国各地にライブをしに行きたいなって思っています。なんかこういうジャケットで「NIPPONNO ONNAWO UTAU」ってだけだと、もう既に強い世界で生きてきて「私、出来上がってます!」みたいなイメージ……もちろんそうやって格好良く見せてもらいたいですけど(笑)。女の子たちが初めて音源を聴くと「私はこんなに強くない!」って。うちの女性スタッフも最初出会う前は、強いからそう言えるんだ!って思ってたらしいんです。でも、ライブに来てくれた時に……もっとモデルさんみたいな女性が歌ってて格好いいものだと想像してたと思うんですけど(笑)、「こんなチンチクリンな30過ぎている人が歌ってたんだ!」ってなると、結局生きてきた世界が一緒だし、別に私は飛び抜けて何かがあったわけでもない、そういう中で出来た曲たちだって知ってもらえて、一気にお客さんとの距離が縮まることがよくあるんですよ。「イメージと全然違いました。だから曲がすんなり入ってきました」って言われて、そんなイメージなんだ!?と思って。私はそのままでいるつもりだけど、第1印象は格好よく聞こえてしまう。そうすると本当に言いたいことって入っていかない。もし「あぁ、強いのね、あなたはね」みたいな感想で終わっちゃうと、私の本質でやっていたものはそうではないし。自分の周りにいてずっと応援してくれてた女性、もちろん男性も、その人たちの生活に「月曜日にはEmiの曲を絶対聴くんだよ」とか「フラれたから今日Emiの曲聞いたよ」とか「子どもが毎日歌っているよ」とかそういう声を聞くと、自分の経験から出来た曲が誰かの生活に入り込んでるっていう、すごいビックリする喜びがあったし、そういう風に本当の意味で入っていくもの……これまで応援してくれていた人たちは、私のことを知っているからそうやって曲が入ってくれるけど、これから出会う人たちにも、私は何か強いものを見せたいのではなくて、辛いことがあっても一緒に頑張るところまで進めるように、背中を押せるような力に、ちょっとでもなれればなっていう想いを伝えたいんです。やっぱりそれは直接ライブで会ったりしないと伝わらないところがいっぱいあるだろうなぁと思うから、とにかく全国各地に行ってライブができたらいいなっていうのは思ってます。

――今まではライブやツアーにバンバン行ったりはできていないですもんね。


はい。だから行ったことない場所がたくさんあるし、今は各地のラジオでかけていただいているので、そこで耳に入ってきたイメージが個々の中に出来ていくときに実際に会って、私もいろんなものをたくさんもらって。

――そしていろんな「NIPPONNO ONNA」と出会って、また生まれてくるものがあるかもしれないですね。

そうですね! そう思います。それがまたそのまま曲にもなるんだろうし、今までの仕事でいろんな人に出会ってきたように、今度はライブで人といっぱい出会って歌詞を書いていくのが、私にとって1番ハッピーなんだろうなって思います。


撮影・インタビュー=風間大洋

NakamuraEmi

NakamuraEmi

リリース情報

『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』
2016年1月20日リリース

【CD】COCP-39398 ¥2,700+tax

 

CD版ジャケット

CD版ジャケット

 

【LP】COJA-9301 ¥4,000+tax ※数量限定販売 ※本人直筆シリアルナンバー入り

 

アナログ版ジャケット

アナログ版ジャケット

 

<収録曲>
01. YAMABIKO
02. スケボーマン
03. All My Time
04. I
05. 台風18号
06. オネガイ
07. 女子達
08. プレゼント~繋ぐ~
09. 使命
10. 七夕

 

シェア / 保存先を選択