杉浦奎介、初の本格ソロ・リサイタル開催が決定(コメントあり)
IL DIVOに始まり、日本でもLE VELVETSやTHE LEGENDなど多くのフォロワーを生んできたクラシカル・クロスオーヴァーの男性ヴォーカル・ユニット。そんな音楽シーンの潮流の中で、東京芸術大学を卒業した同門の声楽家たち4人が集まって結成されたREAL TRAUM(リアル・トラウム)は、Bunkamuraオーチャードホールでの公演を完売したばかりだが、葛飾シンフォニーヒルズでの、ウィーン・ヨハン・シュトラウス・ヴィルトオーゾとの共演コンサートの決定に続いて、なんとテノールの杉浦奎介が高島と鳥尾に続き、初めての本格的リサイタルの開催を発表した。
昨年リアル・トラウムが7月、高島がソロで渡欧直前の9月に、いずれも完売公演を行った浜離宮朝日ホールにおいて、2025年5月4日(日)のマチネ公演となる。
現在『レ・ミセラブル』のフイイ役として熱演を続ける杉浦だが、リアル・トラウムのメンバーとしてはペ・ヨンジュンもどきの「ポ・ヨンジュン」として見事な韓国語歌唱で『冬のソナタ』の「最初から今まで」を歌ったり、『魔王』においては語り部の役で見事なステージアクションを見せたりと、歌力のみならず演技力でも楽しませてくれる存在だ。今回の公演では、鳥尾匠海のコンサートでピアノ伴奏をつとめ、歌に寄りそうスタイルにおいて定評があり、ソロ・ピアニストとしても人気の高い、追川礼章が杉浦を初サポート。ライブハウスで見せてきたアプローチから、少しクラシカルな雰囲気に原点回帰した公演となりそうだ。そして、他にもゲスト・プレイヤーの登場も予定されているそうである。続報を待ちたい。
杉浦本人に少し話を聞いた。
――どんな公演になりそうですか?
初めてのクラシック・ホールでのソロ・コンサートとなるので、僕が大学時代に学んできたクラシックの要素もうまく活かした公演にしたいですね。とはいえ、高島君や鳥尾君と同じことをやっても面白くないので、杉浦奎介にしかできない音楽を届けてみたいですね。クラシック・ホールだからと言って、単純にクラシックを歌うとかいうことではなくて、杉浦奎介にしかできない、ソロ・コンサートの形を皆さんに披露したいと思ってます。
――本番が続いてますが。
『レ・ミゼラブル』の公演は本当に大盛況の中、日々演じさせて頂いておりますが、合間を縫ってリアル・トラウムのリハーサルもしなければなりません。2月16日にはオーチャードホール公演もあり、本番とリハーサルその両方の成果をもって、皆さんとお会いできればと思います。
――ヨハン・シュトラウス・ヴィルトオーゾとの共演も決まりましたね。
健くんも言ってましたけど、とても楽しみです。ウィーンでもシェーンブルン宮殿でずっと活躍し続けている音楽家の皆さんなので、何かリアル・トラウムだけではできないことができる予感もしています。
2月のオーチャードを経て、どんなソロ・コンサートを杉浦が聴かせてくれるのか楽しみであるが、高島・鳥尾に続きソールドアウト必至のコンサートだけに、スタートしたイープラスでの最速先行販売のチャンスを逃さないようにしてほしい。
文=神山薫
公演情報
会場:浜離宮朝日ホール
オフィシャル先着先行(先着)2月22日(土)12:00〜3月9日(日)23:59
一般発売 3月15日(土)10:00〜
制作:ライブエグザム