【イベントレポート】世界のインフルエンサーがリアルな現場を体験!『フォーミュラE EVOセッション』inマイアミ

2025.4.10
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『フォーミュラE EVOセッション』で結成されたブルックリン・ぺルツ・ベッカムチーム (C)フォーミュラE

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フォーミュラEは、インフルエンサーが電気自動車レーシングカー「GEN3 Evo」でサーキット走行体験をする『フォーミュラE EVOセッション』を、3月5日(水)~6日(木)にアメリカ・フロリダ州にあるマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催した。

この企画は、フォーミュラEの参戦チームと、インフルエンサーが1チームとなり、世界最速の電気自動車レーシングカー「GEN3 Evo」を実際にサーキットで走行させるという新たな取り組み。起業家のブルックリン・ベッカムや俳優のトム・フェルトンなど、総フォロワー数3億人以上の11名のインフルエンサーが参加し、注目を集めた。

参加者は、2日間にわたってトレーニングを行い、工場見学やフォーミュラEプロドライバーによるシミュレーターセッションなどを経て準備を整えた。その後、観戦者からドライバーへと変わった参加者たちは、それぞれのチーム専用のカスタムレーススーツとヘルメットに身を包み、本格的なレースへと臨んで無事に周回をやり遂げた。

また、世界最多の登録者数を持つといわれるYouTuberのMrBeast(ミスタービースト)も会場に姿を現した。自ら「GEN3 Evo」を運転し、レーシングマシンの加速(約100kmまで1.8秒で加速し、F1カーを30%上回る速さ)を試した。直後にコントロールを失う場面も。ハイリスクがつきまとうモータースポーツにおいて、車とドライバーの両方がよりタフである必要性を実体験した。

参加者らがレーサーへと成長する過程や、その走行の様子は、公式SNSで配信された。さらにその模様は、長編ドキュメンタリーとして今年公開予定となっている。ファンもレーシングドライバー目線となってフォーミュラEを楽しめる内容となっている。

この企画を開催した『フォーミュラ E』 最高経営責任者のジェフ・ドッズ氏は、

「11人の著名なパーソナリティがフォーミュラEカーを操り、レースに挑みました。このマシンはF1の最新マシンよりも加速が30%速いという特徴を持っています。緊張やスピンもありましたが、見事なパフォーマンスも披露されました。この取り組みは、私たちの選手権で最高レベルのパフォーマンスを発揮するために必要なスキルを浮き彫りにし、フォーミュラEが世界で最も革新的でエキサイティングなモータースポーツであることを証明しました」

とコメントしている。

企画に参加したインフルエンサーたちのコメントは以下の通り。

▼ブルックリン・ペルツ・ベッカム(起業家)

ブルックリン・ペルツ・ベッカム (C)フォーミュラE

「マイアミでジャガーチームの「GEN3 Evo」マシンである ジャガーI-TYPE 7を運転するのは本当に素晴らしい経験でした。
このマシンのパフォーマンスは驚異的で、フォーミュラE Evo セッション でジャガーTCSレーシングチームの一員になれたことに、ただただ感謝しています。
モータースポーツの生涯ファンとして、この競技の最高レベルで戦うために何が必要なのかを体験できたことは、一生忘れられない思い出になりました。
そして、ジャガーチームのドライバーであるミッチ・エヴァンスは素晴らしいコーチでした!」

▼トム・フェルトン(俳優)

トム・フェルトン (C)フォーミュラE


「驚き、興奮、そして疲労。完全にハマりました。これまで乗った四輪の中で、間違いなく一番楽しかったです。
あのマシンがどれほど速いのか、信じられなかったです。ヘルメットの中では聞こえなかったと思うけど、興奮してずっと叫んでいました。ブレーキも、タイヤも、ステアリングも、とにかく全てが圧巻でした。今までに経験したことのない感覚でした」
 

4月12日(土)には、『ABB FIAフォーミュラE世界選手権』シーズン11の第5戦が同じく、マイアミで開催される。大会の舞台は、市街地コースではなくホームステッド・マイアミスピードウェイだ。

フォーミュラEでは、ストリートコースや特設コースなどが多く、事前練習はほとんどできない。マイアミでは、楕円形の形状をしたオーバルコースだが、直線区間の一部とオーバルのインサイドに設けられた特設コースを使ったコースになるため、実質的なストリートコースとなる。大幅な番狂わせが起こる可能性も高くなり、手に汗握るレース展開となりそうだ。

そしていよいよ、開催まで1か月少しとなり期待が高まるのは、『ABB FIAフォーミュラE世界選手権』シーズン11の第8戦、9戦として5月17日(土)、18日(日)に 開催される東京大会『Tokyo E-Prix』だ。昨年に引き続き白熱のレース展開が予想される今大会は、2日間に拡大され、日本内外からもさらに注目度が増している。

『Tokyo E-Prix』の観戦はイープラスで現在発売中。東京ビッグサイト周辺に造られる特設サーキットを掛ける抜けるレースマシンを、目や耳で存分に楽しんでほしい。

イベント情報

『ABB FIAフォーミュラE世界選手権 Tokyo E-Prix』

日時:5月17日(土)、18日(日)
場所:有明・東京ビッグサイト周辺特設サーキット(東京都)