スケボー・BMXなど世界最高峰の国際大会『X Games』万博会場でデモンストレーション、五輪メダリストや吉村知事らが大盛り上がり！

世界のトップアスリートが集結する、世界最高峰のアクションスポーツの国際競技大会『X Games』。1995年にアメリカで誕生し、夏季はスケートボード、BMX（自転車）、Moto X（フリースタイルモトクロス競技）、冬季はスキー、スノーボードのトップアスリートたちが活躍し、30年にわたってアクションスポーツのシーンで絶大な影響を与え続けてきた大会が、6月に関西に初上陸！　京セラドーム大阪を舞台に6月20日（金）、21日（土）、22日（日）の3日間にわたってスケートボード、BMX、Moto Xの3競技12種目が行われ、オリンピックや『X Games』のメダリストなど、世界11ヵ国総勢80名のトップアスリートたちがスリリングな技やハイパフォーマンスを披露する（20日は公式練習日のため関係者のみ）。

その『X Games Osaka 2025』の開催に先駆け、「楽しんで最後まで滑り切りたいと思うので、皆さんもぜひ応援しにきてください」とパリオリンピックのスケートボード女子ストリート金メダリスト・吉沢恋。そのほか参加を表明している選手たちからのビデオメッセージも届けられた出場選手記者会見が、4月8日（火）に『大阪・関西万博』大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージで実施された。

X Games Osaka 2025 組織委員会会長の吉村洋文大阪府知事、同会副会長の横山英幸大阪市長をはじめ、東京オリンピックのスケートボード 女子パーク金メダリストの四十住さくら、13歳で東京オリンピックに出場しスケートボード 女子ストリートで日本史上最年少の金メダリストとなった西矢椛、パリオリンピックBMXフリースタイル男子パーク5位の中村輪夢、日本BMXフラットランドのレジェンド・内野洋平、2024年の『X Games Chiba 2024』の男子スケートボード ベストトリックで銀メダルを獲得しバートの日本人第一人者でもある芝田モト、大会最年少出場となる10歳の河上恵蒔と関西出身のアスリートたちが出席した。

和やかな雰囲気で行われたトークセッションでは、「自分が初めて世界大会でメダルを取ったのが『X Games』なので、すごく思い入れのある大会です」（西矢）という『X Games』大阪大会について、「ついに関西に来たか！　って思っています。応援してくれる人がいる地元関西でできるのはデカいですね。『大阪・関西万博』も今年開催ということで、このすごいタイミングにかなり興奮しています」（内野）、「（『X Games』が）記念すべき30年目で僕の出身地の大阪でやれるのはほんまに感慨深い。20歳くらいから『X Games』に出ていたので、やっと大阪の時代がきたなと思います」（芝田）と地元での開催を大歓迎。

「友達とかも観に来てくれるって言っているので、練習場でいつもやっている自分の思い切りのいい滑りができると思います」（河上）と話したように、関西出身のアスリートたちにとって地元開催は大きな追い風になりそうだ。それだけに、「（大阪開催は）すごく嬉しかったです。もう1回金メダルを取りたい、チャレンジしたいなっていう気持ちが出てきました」（四十住）、「まだ『X Games』では優勝できたことがないけど、今年関西で開催されるから、今まで勝てへんかったんかなと。今年（優勝）や！　って気合いが入っています」（中村）と地元大会での優勝に士気を高めていた。

会見ではトークセッションだけでなく、ステージ上でBMXのデモンストレーションも実施。トップバッターの内野が前輪を浮かせた状態のまま後輪で回転するトリックで魅せると、中村はステージ上に横並びに座った内野、西矢、四十住、河上の上を飛び越えるジャンプパフォーマンスを披露し楽しませてくれた。

本来であればこれでデモンストレーションは終了予定だったのだが、見ていて参加したくなったのか、吉村知事と横山市長がおもむろに座り出し再パフォーマンスという中村にとっても予想外の展開に。ただこれに動揺することなく、「ほんまに飛ばしてもらっていいんかな？　という感じやったんですけど、知事や市長の上を飛ぶのは最初で最後やなと思って飛ばしてもらいました。当たることは絶対にないと思いながらもやっぱりちょっと緊張したので、踏まなくてよかったです（笑）」と手拍子が起こる中、知事と市長、西矢、四十住の4人の上を見事飛び越え、会場は大盛り上がり！ その実力を見せてくれた。

最後に、「（中村）輪夢に先に言われたんですけど、今まで『X Games』で勝ったことがないのはこの大阪大会のためだったのかという気持ちでいるので、関西で初優勝したいなと。気合いは十分です。皆さん応援よろしくお願いします」（内野）、「大阪開催というのも特別な思いがあるので、頑張っていきたいと思っています」（芝田）、「『X Games』で優勝するのが子どもの頃からの夢なので、その夢を叶えられるように頑張りたいですし、BMXって生で観てもらうのと一番迫力が伝わるので、ぜひいろんな人に観てもらいたいなという気持ちですね。初めて優勝できるように頑張りたいと思います」（中村）。

「地元大阪で友達とかいろんな方々が観に行きたいと言ってくれているので、もう1度金メダルとれるように挑戦します」（四十住）、「自分ができる精一杯のことをやりきって、お客さんを頑張って沸かせたいです！」（河上）、「ラフに挑戦して、いまの自分に何ができるのかを知ることができる大会になればいいなと思います」（西矢）と大会への意気込みを語ったアスリートたち。地元関西での開催となる『X Games Osaka 2025』での活躍に期待したい。

取材・文＝金子裕希　撮影＝河上良