福⽥悠太×⾼⽥翔が贈るハートフルな幽霊ミステリー 舞台『午前0時のラジオ局―満⽉のSAGA―』 稽古場レポート&キャストコメント到着
福田悠太(ふぉ~ゆ~)と高田翔が出演する舞台『午前0時のラジオ局―満月のSAGA―』が、2025年5月29日(木)~6月10日(火)に東京・博品館劇場、6月13日(金)~15日(日)に佐賀・佐賀市文化会館 中ホールで上演される。開幕に向けて稽古場のオフィシャルレポートならびに稽古に励むキャストたちのコメントが到着した。
NBC 長崎放送の現役アナウンサーである村山仁志が「深夜ラジオ番組」を題材に2014年に書き下ろした小説を原作にしたハートフルな幽霊ミステリーで、観る人の多くの心を温めた作品です。常に再演や続編へのご要望があった本作ですが、今回、舞台を長崎から佐賀のラジオ局に移し、続編として上演します。
上演台本・演出は、前作でも観客の心を動かすハートフルな作風で人々の心に寄り添った、霧島ロックが引き続き担当。幽霊ディレクター・蓮池陽一役を福田が続投し、新たな登場人物として大学生・酒谷昇太役を高田、DJ 志望の清水杏慈英凛華(アンジェリカ)役を高柳明音、女子アナ志望の花音(カノン)役を宮﨑香蓮が務めます。
物語の舞台は、JR 佐賀駅南口のラジオ局。駅前広場に向けられたラジオ局のスピーカーは、夜22時には無音になりますが、深夜0時になると突如「不可思議な深夜番組」が流れ始めると言います。その深夜番組は『ミッドナイト☆レディオステーション』。
幽霊でありながら長崎県でラジオ番組を作り続けていたディレクターの蓮池陽一(福田悠太)が手がけた番組で、佐賀で出会ったDJ 志望の清水杏慈英凛華/アンジェリカ(高柳明音)とともに放送していました。
取材に訪れた日は、初めて実寸大のセットが稽古場に組まれ、キャストたちが動きを確認しながらそれぞれの場面を作り上げていくシーン稽古が行われました。この日からキャストは台本を外して稽古をするそうで、稽古前に福田は「台本はもう捨ててきちゃった」と冗談を言って、和やかな空気を作り上げていました。その空気のまま、稽古はスタート。
物語の冒頭、客電がついたステージには、物憂げな表情の昇太(高田)。ふらふらと階段を登ると、どこかから呼ぶ声が聞こえます。振り返ると、そこには花音(宮﨑)が。花音との楽しい日常が展開します。
芝居をする前に、演出の霧島ロックがミザンスや動きを確認。その後、演じてみて気になる点を改善し、表現を深めていくというやり方で稽古が進みます。セットのこたつを置く位置を変えてみたり、昇太と花音の動き方を変えてみたりしながら、繰り返し演じ、ベストな動きを探っていました。
このシーンでは、花音が義手であることを観客にも伝わるようにどう表現するかを宮﨑と霧島が話し合う姿も見られました。高田も照明の動きを確認しながら、どのように動くのが良いのか、霧島に質問をする様子も見られ、真摯に芝居に向き合う姿が印象的でした。
ここで稽古休憩を挟み、次の場面へ。昇太が就職活動に悩んでいると、佐賀放送局で突然、放送が始まります。すると、底抜けに明るいDJ のアンジェリカはゲストとして昇太をブース内に呼び込みます。戸惑う昇太の姿を見た陽一はブースから出てきて、饒舌に語りかけ、気づいたら昇太はゲスト出演をすることになります。
このシーンでも、霧島は人と人との距離感や感情の変化、どこを強調して芝居をするべきかなど、細かく丁寧にキャストたちに演出をつけ、場面を作り上げていきます。高柳は、話すスピードや勢いを変えて、アンジェリカらしさを見つけていきます。また、福田はステージを自由に動き回りながら芝居をしてみせます。そして、どうすれば登場シーンをより面白くできるのか、何度も試していました。福田が舞台上にどのように登場するのか、注目です!
さらに、稽古はラジオ出演する昇太のシーンへ。アンジェリカとのやり取りで、昇太は胸の内を明かしていきます。ラジオブース内での芝居のため、動きはほとんどないものの、霧島は、高柳に「パワーと勢い、スピードを今の1.5倍くらいに」、高田に「最後はしっとりするけれども、陰にはならないように。エネルギーもしっかり前に出す」など、具体的に伝えます。キャストたちは、そうした霧島の言葉に耳を傾け、実践してみせました。その姿からは、「より良い芝居を」という想いが感じられました。
初めての実寸大のセットでの芝居ということもあり多少のぎこちなさはあったものの、それぞれのキャラクターの個性がしっかりと浮かび上がった芝居が出来上がっていたキャストたち。これからのお稽古で、それぞれのシーンをさらに突き詰め、どのような物語が完成するのか。期待が高まります!
開幕に向けてキャストたちからコメントも到着しました!
福田悠太
2023年に上演された舞台『午前0時のラジオ局』の続編となる本作ですが、続けて出演するのは僕だけ。なので、前作の空気感をしっかりと継承しつつ、新しいカンパニーでこの『午前0時のラジオ局』という作品が持つメッセージをお客さまに伝えられるように稽古に励みたいと思います。今回は、佐賀公演もあります。佐賀では演劇に馴染みがないお客さまもたくさんいらっしゃるかと思うので、こうした面白い世界があることを知っていただくきっかけになればいいなと思います。
高田翔
4人という少ないキャストで稽古をしていると、毎日、さまざまな発見があります。稽古場にはセットも入りました。こうしてセットがある状態でできる稽古は最高です。素敵な作品をお届けできるよう毎日、楽しく、稽古に励んでおります。今回は佐賀公演もあります。僕は佐賀での公演は初めてなので、すごく楽しみです。この作品が多くの方にお届けできるようしっかり頑張っていきたいと思います。
高柳明音
これまでもたくさんの作品に出演させていただきましたが、4人芝居は初めてです。4人だけで会話劇が進んでいくのは大変ではありますが、すごく充実したお稽古をさせていただいています。舞台ならではの見せ方で「ラジオだからこそできること」をお見せできるのではないかなと思います。そして、ラジオっていいなと改めて感じていただけたら嬉しいです。ハートフルで温かく面白い物語を皆さんにお届けできるのが楽しみです。
宮﨑香蓮
座長の福田さんを始め、キャストの皆さん、スタッフの皆さんが明るくて、良い雰囲気を作ってくださるので、毎日、楽しくお稽古させていただいています。とても温かく、胸にグッとくる作品です。そうしたこの作品の魅力を余すことなくお伝えできるように、お稽古を重ねていきたいと思います。私は長崎出身なので、お隣の佐賀で公演ができるというのもとても嬉しいです。九州で公演を行える機会を大切に、楽しんでお芝居したいと思います。
レポート・撮影=嶋田真己
公演情報
原作:村山仁志 「午前0 時のラジオ局 満月のSAGA」(PHP 文芸文庫/2025 年3 月11 日刊行)
上演台本・演出:霧島ロック
福田悠太
高柳明音
宮﨑香蓮
高田 翔
■東京公演:2025 年5 月29 日(木)~6 月10 日(火)
会場:銀座・博品館劇場
■佐賀公演:2025 年6 月13 日(金)~6 月15 日(日)
会場:佐賀市文化会館 中ホール
東京 9,900 円(税込)
佐賀 8,800 円(税込)
<公式X> @AM0_radio https://x.com/AM0_radio
【東京公演主催】ミックスゾーン、ポニーキャニオン、サンライズプロモーション東京
【佐賀公演主催】佐賀新聞社、NBCラジオ 佐賀、ミックスゾーン、ポニーキャニオン、サンライズプロモーション東京
【佐賀公演運営協力】(公財)佐賀市文化振興財団
企画・製作:ミックスゾーン
宣伝:キョードーメディアス