【座談会】諏訪哲史×天野天街の生んだ傑作舞台が、この夏再び。『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアーを全国5都市で敢行

インタビュー
舞台
2025.7.8
 『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志

『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志

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名古屋が誇る芥川賞作家・諏訪哲史の同名小説を、天野天街(少年王者舘)が脚色・演出を手掛けて立体化した『りすん』。その傑作舞台が今夏再び、『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアーと題して、2025年7月11日(金)から1ヶ月間にわたり名古屋、岡山、多治見、伊丹、横浜の全国5都市で上演される。

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 名古屋・岡山・多治見・伊丹公演チラシ表      コラージュ原画/アマノテンガイ

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 名古屋・岡山・多治見・伊丹公演チラシ表      コラージュ原画/アマノテンガイ

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 名古屋・岡山・多治見・伊丹公演チラシ裏

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 名古屋・岡山・多治見・伊丹公演チラシ裏

『りすん』は今から15年前の2010年秋に、「七ツ寺共同スタジオ」プロデュース(あいちトリエンナーレ2010共催事業)として名古屋で初演。第50回群像新人文学賞と第137回芥川龍之介賞をW受賞した『アサッテの人』と対をなす長編として書かれたこの小説は、骨髄がんで入院中の妹・朝子と大学生の兄・隆志、隆志の祖母の3人の登場人物を軸として、父母の連れ子同士で兄妹同然に育った朝子と隆志の深い絆が描かれた作品だ。

そんな兄と妹が繰り広げる他愛もないコトバ遊びや、中国旅行の想い出、いとこ同士であった父母の話、そして朝子の病についてなど、2人が交わした会話がもし、同じ病室のカーテンの向こう側の女性患者によって書かれた物語であったなら…という、小説の作為性や枠組みそのものに果敢に切り込んだ実験小説となっている。

諏訪哲史 著『りすん』(講談社文庫刊)

諏訪哲史 著『りすん』(講談社文庫刊)

書く側/書かれる側、見る/見られるといった二項対立が組み込まれた構成は、天野作品に於いても必要不可欠な要素であるがゆえに親和性が非常に高く、諏訪が挑んだ“小説でしか出来ない表現”を、天野は“演劇でしか出来ない表現”へと鮮やかに変換してみせた。完成度の高い作品かつ、初演は名古屋のみの上演であったことから長らく再演が待たれていたが、ついに’23年9月、13年ぶりの再演ツアーが実施された。

初演では朝子と隆志、隆志の祖母をメインキャストに、原作に登場する叔母の敏子やアンサンブルを担うコロス13名も出演しているが、’23年版では、全国から集まった53名の応募者の中からオーディションで選ばれた朝子役の加藤玲那、隆志役の菅沼翔也と、初演ではコロスで出演していた宮璃アリが祖母役を担う3人芝居に。それに伴い天野の演出も新たなものとなって、『りすん』クリエイションツアーと題し、三重県津市の「三重県文化会館」を皮切りに、名古屋、高知で上演して好評を博した。

『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志

『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志

そして、この’23年版の再演計画が進められている最中、かねてより肺がんを患い闘病中だった天野天街が、惜しくも昨年の2024年7月7日に他界。大きな悲しみと喪失感に包まれながらも、クリエイションチームは協議の結果、多くの観客や関係者らの要望に応えると共に、天野自身も望んでいた再演の遺志を継いで、『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアーの実施を決定した。

今回の公演は、前回の「三重県文化会館」から座長を「名古屋市文化振興事業団(千種文化小劇場)」に移し、全国各地の地域公共劇場連携事業として4都市を巡る。さらにツアーの一環として、天野の強い希望であった関東地区での公演を、小熊ヒデジが主宰するナビロフト主催公演として「KAAT 神奈川芸術劇場」でも実施する。

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 横浜公演チラシ表 コラージュ原画/アマノテンガイ

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 横浜公演チラシ表 コラージュ原画/アマノテンガイ

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 横浜公演チラシ裏

『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー 横浜公演チラシ裏

また、天野の他界に伴い今回の演出は、’23年版では制作として稽古から本番まで全て立ち会い、1998年に発足した〈KUDAN Project〉などでも長年にわたり作品創りや数多くの上演を天野と共に行ってきた同志の小熊ヒデジが務める。

名古屋のみの上演だった幻の初演から13年の時を経て3都市公演へ、そして今回の5都市公演と飛躍していく舞台版『りすん』。そこで今回、天野作品をこよなく愛する盟友でもある原作者・諏訪哲史と、演出の小熊ヒデジ、出演者の加藤玲那、菅沼翔也、宮璃アリの5名が集まり、座談会を決行。稽古が始まったばかりの6月某日、『りすん』という作品や前回公演、天野演出について、今回のツアーに対する意気込みなどを聞いた。

座談会の様子。左から・宮璃アリ、小熊ヒデジ、加藤玲那、菅沼翔也、諏訪哲史

座談会の様子。左から・宮璃アリ、小熊ヒデジ、加藤玲那、菅沼翔也、諏訪哲史


 

◾️名古屋→岡山→多治見→伊丹→横浜を駆け巡る、天野メソッド&小熊演出の融合舞台


── 今回のツアー公演に先駆けて、5月に公演地の伊丹、岡山、多治見、名古屋で小熊さんと宮璃さんも同行されて「演劇ワークショップ with 天野天街メソッド」を開催されましたが、各地での参加者の反応はどうでしたか?

小熊 みんな楽しんでもらえたと思います。天野君の演劇メソッドを体験してもらったんですけど、天野君のことを知っている人はもちろん、〈少年王者舘〉や天野君の作品を全く観たことがない人も参加してくれて、どちらも楽しんでくださいました。天野君みたいな芝居の創り方をしている人は少ない、というか他に居ないので新鮮だったと思いますし、少年王者舘を観たことのある人などはそのメソッドを体験できたことをとても喜んでくれたし、良かったよね?

宮璃 はい!

諏訪 各所で全部やったんですか?

宮璃 多治見だけは高校の演劇部の方たちに参加していただいたんですど他は募集をかけて、神奈川以外は全部行きました。

菅沼 一番盛り上がったのはどこでした?

小熊 どこだろう。それぞれみんな良かったですよ。

宮璃 参加人数が一番多かったのは名古屋だけど、他でも20人以上の方が参加してくれて盛り上がってましたね。

小熊 最初は天野メソッドのワークショップを僕がやって大丈夫かな、と思っていたけど、みなさん、とても楽しんでくださったと思います。

宮璃 伊丹とかは小熊さん目当てで参加する人もいましたよ。

小熊 伊丹は〈KUDAN Project〉でも行ってるしね。

諏訪 岡山とは、珍しいところが来たなと。

宮璃 EPAD(舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業)で『りすん』の映像を観てもらった時、「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」の劇場長兼プロデューサーの渡辺弘さんが、「これはもう、絶対にうちでやらせてくれ!」と言ってくださって。

小熊 「ハレノワ」は新しくできたホールですけど(’23年9月グランドオープン)、渡辺さんは「彩の国さいたま芸術劇場」で演出家の蜷川幸雄さんと一緒に多くの演劇作品を企画プロデュースしてきた人なんです。高齢者劇団〈さいたまゴールド・シアター〉を蜷川さんと一緒に立ち上げたりもしてきた方なので、「ハレノワ」自体もこれからどんどん地域に根ざして貢献していく劇場になるんじゃないかな、と思います。
 

◾️小説誕生から17年──舞台化から再々演へと至る中での、作者の想い


── 岐阜の多治見公演も、劇場の方からのお声掛けで決まったんですか?

宮璃 多治見は諏訪さんのご紹介ですね。

諏訪 僕の名鉄時代の同期(大学卒業後の六年間、名古屋鉄道に就職し研修期間に車掌や駅員としても勤務していた)がいま、「バロー文化ホール(多治見市文化会館)」の館長なんですよ。前回の『りすん』の津公演の時に、当時は何も知らずに「観に来いよ」と誘ったら観に来てくれて。遠くまでよく来てくれたな、と思って喋っていたら、「演劇もやってる会館の館長なんだ」と聞いて。それで天野さんがご生前の時に、僕が推薦して潜り込ませてもらった感じなんですよ。

── すごいご縁ですね。諏訪さんは前回の’23年のクリエイションツアーをご覧になって、初演との違いなど、どのような感想を持たれましたか?

諏訪 そうだなぁ…初演の「七ツ寺共同スタジオ」と他の劇場との違いっていうのはありましたね。初演はコロスもいましたから、七ツ寺の空間(※1)が余計狭く感じました。今回のチラシにも、「この他愛のない兄と妹の小さな部屋、『りすん』という小説を、僕はまるで教会の告解室くらい狭い、囁きの暗室として創った。天野さんはそれを空き函のように開き、無限の舞台に載せてくれた」と書いたんですけど、狭く感じる空間の方が函らしいとも言えるし、広い劇場だから空き函みたいになって朝子が“外”に出られたのかもしれない、という違いがあって、両方ともいい感じでした。

※1 通常のエンドステージ形式で90名収容可能な名古屋の老舗小劇場。『りすん』はこの初演からステージを囲む三方に客席を設け、映像効果やコロスの存在も際立つ変形スタイルで上演した。

── 『りすん』を書かれた当初と、舞台化されて初めてご覧になった時と、またそこから13年経って再演をご覧になったり、今回の再々演もですが、時を経てご自身の作品に対する想いが変化した部分などもあるのでしょうか。

諏訪 一番最初はやっぱりね、演劇になるなんて思ってないところから始まって、でも面白いから僕も観てみたいと思って。天野さんだし「やってください」ってやってもらって、嬉しい反面ちょっと戸惑いと言いますかね、僕だけの『りすん』みたいなのがみんなの『りすん』になり、宮璃さんもだけどコロスの皆さんが踊ってくれたりして、拡張された感じがしました。でも、それもひとつの『りすん』だというか。小説というのは、読む人によってその小説自体が膨張していくというか増加していくものですから、読者の数だけその小説がある。それを視覚化というか聴覚化というのか、天野さんが空間で見せてくれたことが15年前の衝撃だったわけですよね。それがまず良かった。

最初はなんとなく、自分の息子と娘を攫われちゃったような感じが若干あったんです。つまり、僕だけが盗み聞きできた隆志と朝子の会話が、本になった瞬間から、「俺も盗み聞いたよ」「私も盗み聞いたよ」っていう人がたくさん出てきて、あ、これでもうパブリックなものになったんだな、と。まぁ、嫁や婿に出したような気持ちで。で、演劇になるともう、披露宴みたいなもんですよね。本当に行っちゃうんだ、みたいな(笑)。でもそこから沈黙が13年あったのでだんだん自分の元へ出戻ってきた感はあったんですけど、また加藤さんと菅沼君が朝子と隆志を演じてくれたので、またどっかへ行っちゃった(笑)。ちょうど本も絶版になってたんですよね。

一同 ちょうどって!(笑)

諏訪 10年ぐらい絶版状態だったんですけど、小熊さんも頼んでくださって、今回再販されることになりました。

── 一時期は入手困難な貴重な本でしたものね。観劇の前でも後でも、公演をご覧になる方に原作もぜひ読んでいただきたいです。作品に対する感想としては、舞台化される前と後で読者の方の反応が異なったりしましたか?

諏訪 アンケートは本の方も芝居の後のものも全部読ませてもらってるはずですけど、うーん、比較が出来ない。本の方は普通、半分ぐらいは批判されるんですよね、「ここが良くない」とか。芝居はやっぱり若干リップサービスが多めの文化だと思うので、ちょっとそこら辺は僕もわからないんですけど、15年前も’23年版もとにかく絶賛されました。舞台の方は、穿った見方をする人はあまりいませんね。

前回も15年前も僕が一番気になってたのはですね、やっぱり王者舘のファンの方とか演劇に詳しいコアな人たちは、舞台も観て原作も読んでくださると、朝子と隆志はつまり、“この世が芝居がかっているということに対して抵抗しようとしているんだ”とか、“人物が死にそうで泣けるみたいな難病モノ・お涙頂戴モノを批判するためにこの小説や芝居は創られている”とかいうことを難なく解ってくださるんですけど、演劇を生まれて初めて観た人とかだと、「朝子ちゃんが死にそう。かわいそう。セカチューみたい。泣ける。感動した」みたいな風になって全く本末転倒になる(笑)。泣けなくしてやる、っていうことを僕と天野さんはずーっと言ってて。なので、そういう解釈で泣いちゃう人はもう放っとくしかない(笑)。

座談会の様子。左から・宮璃アリ、小熊ヒデジ、加藤玲那、菅沼翔也、諏訪哲史

座談会の様子。左から・宮璃アリ、小熊ヒデジ、加藤玲那、菅沼翔也、諏訪哲史


 

◾️役者たちの胸に強く深く刻まれる、天野演出のレガシー


── 菅沼さんと加藤さんは、’23年版の『りすん』オーディションを通過して初めて天野さんの演出を体験されたわけですが、天野さんの言葉で今も覚えていることや、印象深かった出来事などはありますか?

菅沼 いっぱいありますよね。

加藤 いっぱいありますね。

菅沼 なんか、今まで自分が受けてきた演出、演出家の方々の中で、なんていうのかな、一番すべてを受け入れてくれるっていうか…なんだろうあの感覚。天野さんがそこに居るだけで安心してやれる、という感覚は今までで一番強くて。今でも覚えてるんですけど、’23年の8月から稽古が始まってほぼ1ヶ月くらい、僕には出来ない、と思ったんですよ。やべぇ、俺ちょっと間違ったな、みたいな。天野さんが言われることは解るんだけど、あまりにも気持ちと身体が追いつかない、みたいな現象があって。それが結構初めてのことで、1ヶ月めっちゃ苦しんだこととか。でも、天野さんが稽古場に来られない日とかは、メールで「今いい感じになってきてるから、もうちょっとここをこうやってみるといいよ」みたいな言葉でポンっとヒントを与えてくださったり。

諏訪 メールでですか?

菅沼 はい、メールで。

諏訪 あ、そうか、病気だったからか。

菅沼 1週間稽古に来られて、1週間休んで、という感じでしたね。

宮璃 抗がん剤治療のサイクルで入院中の時もあったので。

菅沼 それで8月末ぐらいに1回通し稽古があったんですけど、関係者の方もたくさんいらして、聞いてねぇよー! っていうね(笑)。

加藤 ありました!

菅沼 もうボロボロで。

── 見学者がいることは知らされていなかったんですね。

菅沼 知らなかったです。

諏訪 天野さん意地悪だなぁ(笑)。

菅沼 もうボロボロで苦しいよ~って思ってて。それで9月に入ってちょこっと変化があって兆しが見えてきて、という感じでした。だから、もしや天野さんはそれも見据えて、その道程を全部わかった上で役者を操るというか導いてくれてたのかな? って、公演が終わる頃には思ってたかな。不思議な感覚で、天野さんの手のひらで踊らされていた感じ。

テクニック的なことで言えば、(天野演出ではおなじみの)前のセリフの語尾と次のセリフの語頭を相手と合わせて重なるように言ったりすることも、慣れれば出来るようになるし今回も身体が覚えてるんですけど、最初はやっぱりスピード感とかわからなくて難しかったですね。時間が戻る、というのも(シーンの時間軸を前後させるのも天野演出の常套手段)、物語の中で自分が隆志として心情を持って演じてる時に、急に時が戻ったりすると、ちょっと俺、俳優として厳しいかも…って。気持ちと身体が全然追いつかない状況に陥ってたんですね。

── 今まで全く経験したことのないことがたくさんあったんですね。

菅沼 はい。とりあえず天野さんから言われるままに居よう、動こう、とトライして。それで9月に入って、それがバーっと一本通った中で、あとは自分の心と身体をすり合わせていくというか、すり寄せていくというか、そんな作業だったですね。

── 加藤さんはどうでしたか?

加藤 これはもう、散々皆さんからイジられてるんですけど、オーディションの時に声が出なかったっていうのがあって。

諏訪 僕は覚えてないんだよな。

加藤 朝子役に決まって最初の稽古の読み合わせの後に、天野さんをご自宅まで車で送ったんです。その時に、「オーディションの時は声が出なくても(朝子を演じる姿が)見えたから大丈夫だ」と言ってくださって。で、読み合わせして「もう大丈夫だよ」って言ってくださったのが一番印象に残ってます。

あと、これは演出家の皆さんに怒られてしまうかもしれないんですけど、私は学生時代からお芝居をやってきて、演出家の方が怖かったんです。本来クリエイションをするチームであってメンバーであるはずなのに、なんかずっと演出家の方から芝居ではなく人格を評価されている、という目線を感じることが多くて。その点で言うと、天野さんの演出はそういう感じではなく本当にテクニカルでメカニックで、それは役者に対してもそうで。だから、そういう抽象的なことは何も言わず、ただ私が持ってきたものに対してメカ的に返してくれるというか。それがすごく心地良くてやりやすくて。だからこそ、気分がコロコロ変わってテンションが変わる朝子の気持ちを、快活に明瞭に演じられたなっていうのはあると思います。

それと、亡くなられる2ヶ月ぐらい前に急に電話がかかってきたんですよ。その時はまだ、小熊さんから「再演したいね」というお話や候補地がフワッと挙がっていたくらいの時期だったんですけど、「いま抗がん剤の治療中でしんどいから、この状況を覚えとけ」と言って、息遣いとか喋ってる時の声とかを5分10分くらいかな、ただ私に聞かせてくださったんですよ。稽古中も思っていましたけど、どこまでも自分を演者に投影できる人なんだなというか、肌で感じさせてくださるし、どこまでいってもわかりやすく明確に、テクニカルにお芝居というものを考えて見ているんだなぁって思ったのが印象深いですね。

── 宮璃さんはどうですか? 王者館の作品で受ける演出との違いだったり。

宮璃 私はいつも、「アリちゃん全然違う」しか言われません(笑)。王者舘の時もいつもそこから始まります。あとは「尻を振れ」って言われたくらい。

── (おばあちゃんがコミカルにお尻を振りながら歩く)あのシーンはとてもいいですね(笑)。

諏訪 天野さんは、「王者舘の時はこういう風にやってるけど、今回はそれじゃなくてこうしてね」みたいなことは言わない?

宮璃 そういうのは聞いたことないですね。

諏訪 じゃあもう、役者に任せてる感じなんだ。

宮璃 いえ、「みんながセリフを覚えてこないと俺は何もできないから」と言うので覚えていくと、「とりあえずやってみて」なんですよね。自分たちでやってきたことを見てもらって整えてもらう、みたいな感じのやり方です。台本の理解が違ったりするとめちゃくちゃ言われますけど、とりあえず出来たところからどんどん創っていって、という感じ。王者舘の場合、再演以外は“あて書き”ですしね。

『りすん』2023年夏の稽古風景より。中央が天野天街  撮影:羽鳥直志

『りすん』2023年夏の稽古風景より。中央が天野天街  撮影:羽鳥直志


── 天野さんの台本は、役者の動きやテンポから音響や照明の変化といった細かい演出要素まですべて頭の中で出来上がった決め打ち状態で書かれているようですけど、やはり実際に演じる役者の動作や現場の演出作業で変わっていく部分も多いんですね。

宮璃 それは結構変わってきますね。’23年版の『りすん』も、いろんなセリフがちょっと変わったり増えたりしています。初演で祖母役を演じた火田詮子さんの時は、原作にある相撲のシーンがありましたけど、ちょっとテンポが悪くなるのと、私がやるとたぶん上手くいかないな、というのが天野さんの中にあったと思うからそのシーンを抜いたり。

菅沼君や玲那ちゃんも言ったみたいに、役の心情とかも重視しないんですよね。だから王者舘の場合は、お芝居をしているつもりはひとつもなくて。天野さんが書いた設計図を、どうしたら上手く設計図どおりにできるか。天野さんの頭の中にもう全部あるから、それをどうやって私たちは表現できるのか、ということを突き詰めていく作業ですね。

でも、ちょっと前からたまに、「もうちょっと演技入れて」みたいなことを言われるようになったんですよ。演技ってなんだろう?みたいな。

諏訪 演技入れるって、なんですか?

宮璃 昔はもっと棒読みみたいな感じでやってたんですけど、「もうちょっと芝居して。感情入れて」みたいな。

諏訪 あぁ、そういうことか。

宮璃 なので小難しくて(笑)。このセリフのどこに感情入れるの? っていうようなことがあるようになってきて、その集大成がこの『りすん』の会話劇なのかも。感情も入れなきゃいけないし、リズムも大事。でも感情を入れすぎるとリズムがおかしくなっちゃうから、『りすん』はそこがすごく難しい。

加藤 天野さんの演出はプラモデル作ってるみたいですよね。塗装をちょっと変えたりアレンジしたり。組み立てるけど片腕だけちょっと上げるとか。そういうイメージかもしれない。

宮璃 設計図通りにね。で、その設計図が隆志役は菅沼君の設計図になって、朝子役は玲那ちゃんの設計図になって、おばあちゃん役は私の設計図になっていく、っていう感じですね。

諏訪 その役者に合わせたものに。

宮璃 そうですね、だんだんそうなってくるんですよ。やっぱり演じる人が違うと。それを天野さんが上手に調整してくれるんだなって。だから2人も言ってたみたいに、天野さんが演出すれば絶対に面白くなる、っていうのはやっぱりあるかな。

諏訪 信頼ですよね。

菅沼 絶対的な安心感がある。

宮璃 それはありますね。

菅沼 天野さんって、王者舘の時もあんな迷い無いんですか?

宮璃 迷いは何も無い。

小熊 設計図の段階での明確さはあるよね。立ち上げていく過程で「やっぱりダメ」っていう場合もあるけれど、その時は、その場で変更していく。

菅沼 その都度その都度、判断がめちゃくちゃ早いですよね。

一同 うん。

菅沼 びっくりしました。照明とか音とか、コンマ何秒単位の指示で。

加藤 映像とか特にすごかったですよね。
 

◾️30年来の同志であるからこそ引き継ぎ、未来へ繋ぐことができる、現在進行形の『りすん』


── 今回は小熊さんが演出をされるということですが、天野さんの演出を踏襲する形になるのでしょうか。或いは、新しい要素を入れたりも?

小熊 天野君の演出を踏襲します。これまで30数年、天野君と一緒に芝居創りをやってきて、たいていの場合は僕が俳優だったので彼が演出として何を望んでいるかということは、なんて言えばいいのかな、感覚として覚えてるように思います。その時間は信じたいわけです僕は。天野君と過ごしてきた時間そのものを。信じるがゆえにこれを再演して、そして演出というポジションを担うっていうことをやれるんじゃないかな、という風には思っているんですね。

’23年版のスタイルから言えば再演になるわけだけども、再演をするという作業は〈KUDAN Project〉で天野君と何度もやってきていて、その際にやっぱり間違いなく、再演の方が強度が上がるし密度も上がる。それは恐らく、俳優が何をそこに創り上げていっているのかという割合がかなり、〈KUDAN Project〉に関して言えば大きいかなっていう気はしていて。で、それを見て天野君が判断するという、そういった行程を踏んできたわけです。

だから再演の際のクリエイションとしての提案は、恐らく俳優の側からの方が多かった。天野君は、基本的に演出を変えないから。でも俳優は、前の芝居は恐らく出来ないんです。前の芝居をするんだけどもそのままにはならないので、それがOKかどうかの判断はもちろん天野君がする。そういったことを繰り返して、『くだんの件』にしろ『真夜中の弥次さん喜多さん』にしろかなり強度の高いものになってきているので、『りすん』も同じではないかな、という気がしています。

だから今回は、天野君に対しての提案をしていけたら、と思ってる。こうしてみたよ、と。意図的に変えるつもりはないけど、こう変わっていったよ、っていうか。それが出来れば、強度とか濃度とかがさらに高いものが出来る、と思います。

── キャストの皆さんは、本作と今回改めて向き合ってみて、前回からこの2年近くの間に作品に対する想いや解釈が変わってきたりした部分などはあったのでしょうか?

菅沼 解釈の変化までは無いですけど、純粋に2年前の自分の記録映像を観た時に、「あれ、俺こんな感じでやってなかったけどな」みたいな。なんか甘さというか自分の中の至らなさというか、気づくところがたくさんあって、それは修正していきたいと思ってますね。

諏訪 具体的にはどんなところが?  喋り方とか?

菅沼 語気というか、声色というか、キャラクターっていうのかもしれないですけど。簡単に言うと、ちょっと冷たい感じに見えた。今回の再演が決まって久々に棚から台本を引っ張り出してきて自分で読んだ時に、なんていうのか、ちょっと余裕があったんですよ、セリフ言うのが。でもその時はまだ映像は観ていなくて。あれ、2年前もこんな感じで俺読んでたっけ? どうだったっけな? みたいなことを思っていて記録映像を観たら、やっぱり今の感じと2年前はちょっと違うわ、と。でも、自分なりにベストを尽くしていたと思うので当時は絶対に気づかなかったことですけど、2年の間に歳を取ったからかなんか変化があって、自然と変わったことなのかなっていう。で、今日の稽古でも小熊さんが「なんか優しくなったね」って仰ったじゃないですか。

小熊 そうだね、朝子への対応がね。優しくて、あと懐が深くなったっていう感じ。

諏訪 大人になった(笑)。

菅沼 大学生だから、あんまり懐深すぎてもあかんやろうし、と思って。

諏訪 いや、深い方がいいですよ。

菅沼 深い方がいいですか。当時は、今もですけど若輩者だった(笑)

加藤 あと、初演の時はお互い距離がちょっとありましたね。人見知りなんで、基本。初対面だったり、私自身、朝子になっていくのも難しかったので、いろんなことで距離があったと思うんですけど、2年でそこがちょっと解れた気はします。

宮璃 最初はふたりとも、「俺は頑張ってる!」「私も頑張ってる!」みたいな感じで(笑)。でもそれが、一緒に楽屋で過ごしたりツアーを回っていくうちに、だんだん解れてきた気はするんですよね。

菅沼 セリフの間とかも今回、挑戦したいところではあります。映像観てめっちゃ気になりました。当時は間合いの取り方は演出の範疇だと思っていたし、自分もいっぱいいっぱいでそこまでやれてなかったと思うので。尺の問題もあるし、間延びしてしまう危険性もあるので自分の判断だけでは出来ないんですけど、そこもトライしたいなと思ってます。

加藤 2年間で『りすん』の解釈は全く変わっていなくて、小熊さんが今回の最初の読み合わせの時に仰っていたみたいに、前回の自分をちょっと俯瞰で見られたな、っていうのはあります。今回はまだ稽古が始まったばかりですけど、今日の読み合わせだけでも俯瞰で見た自分にさらに落とし込み始めてるな、っていうのはあったりするので。

あと、さっきもちょっと言いましたけど、天野さんが遺した言葉にやっぱりちょっと今、縛られてる自分がいるのが天野さんずるいな、って思うんですよね(笑)。電話のこともですけど、「じゃあまた稽古しような、飲もうな」って言って勝ち逃げされたような気分になっていて。前回の時はがむしゃらだったのもあって迷いがなかったところに、今回は変な迷いが出てきて。それが小熊さんにはちゃんとバレてるな、みたいな。

諏訪 でも、素晴らしい最後の演出指導だな。自分の苦しい息を聞かせるって。

加藤 そのイメージと音がまだ残ってるからこそ、自分の芝居を信じられなくなっちゃっていたりするんですよね、初演の時の。もっとこうした方がいいのかな、再演では電話の天野さんを模した方がいいのかな、とか。

諏訪 いやいや、そこまでする必要はないと思うけど、気持ちを伝えただけだと解釈すれば。

加藤 天野さんはきっとそうで、私が考えるタイプっていうのもたぶんわかってるからずるい、って思うんですよね。

諏訪 菅沼君も加藤さんも、いい課題を出されてる感じがしますね。それに取り組むことでもっともっと良くなっていく気がするんで、天野さん、未だにコントロールしようとしてますね。恐ろしい(笑)。

宮璃 私はまぁ、とにかく真面目に一生懸命やる、ということです(笑)。天野さんにいつも言われてたから。

諏訪 「真面目にちゃんとやれ」って?

宮璃 はい。「奇をてらったことを勝手にやったり、何か余計なことをしたりせずにちゃんとホンの通り真面目にやる」っていうことはずっと言われてました。その上で、小熊さんが仰ったみたいにブラッシュアップしていくにはどうしたらいいのか、みたいな。天野さんはいつも感情の演技のことはあまり言わなかったりするけど、小熊さんは前回もその方面の演出を結構教えてくださったので、そういうことを思い返して原作を読んでみたり台本を読んでみたりすると、もうちょっと演劇をしようかな、って今回思いました。それを目標に頑張ります。

諏訪 じゃあ勝手に、「今日はちょっと多めにお尻振ろう」っていうのは、天野さんに怒られちゃう?

宮璃 それはきっと喜んでくれると思います(笑)。

『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志

『りすん』クリエイションツアー上演風景より(2023年9月) 撮影:羽鳥直志


── あと、小熊さんからは先ほど、「天野君に対しての提案をしていけたら」というお言葉がありましたが、劇場のどこかで上演をきっと見守っている天野さんに、ここを観てほしい、という意気込みをお願いします。

菅沼 もうちょっと懐の深いお兄さんになるので、そこを見ていてほしいなと思います。それがあるだけでめちゃくちゃ変わってくると思うんですよ。

諏訪 良くなる、絶対に。

加藤 私は天野さんから、「隆志から甘やかされていることを受け入れて、甘やかされてるのをわかってて可愛げを持って甘ったれろ」と何回か言われたことがあって。それは初演の時の私には出来なかったことだから、すごく甘ったれたいと思います。この2年で菅沼さんとご飯に行かせてもらったり、お仕事をご一緒させてもらった距離というのをもうちょっと舞台に落とし込めたら、それを見てほしいですね。

宮璃 再々演は天野さんも望んでいたことだから、「みんなでこれだけやれましたよ」って言えるように、小熊先輩演出のもと出来たらいいなと思いますし、諏訪さんも仰ったみたいに、初演よりも大きな劇場になって朝子が“外”に出られて、今回も出られたら、今度は海を渡れるといいですね。「天野さん、海外公演行ってくるね」という話が出来るといいな、と思ってます。

── では最後に、今回初めての土地での上演もありますので、『りすん』を初めてご覧になる方々に向けて、ひと言ずつメッセージをお願いします。

諏訪 『りすん』という作品は、名古屋が舞台なんだよっていう強調は全くしていないんですね。おばあちゃんがちょっと名古屋弁を喋っていたり、あとは「伊良湖」という地名が出てくるぐらいで。名古屋のメンバーだけで名古屋発信でずっとやってきていますけど、名古屋の紹介や名古屋の作品みたいな風に取られるんじゃなく、場所はあまり意識せずに観てもらえたら。世界中のどこでも人は病むし、兄と妹という関係性もあるので、関西に行こうが関東に行こうが普遍的な作品として観ていただけたら、と思います。2年前の上演も十分素晴らしかったですが、隆志と朝子がさらに厚みを増してくれたら、ますます良い作品になると確信しています。

菅沼 前回観ていただいた方も、初めましての方も、フレッシュな、まっさらな気持ちでこの作品と向き合っていただけたら、と思っています。

加藤 前回のツアーでは、各都市それぞれの土地柄や人柄を感じて、高知は特に温かみを感じたりしました。今回の公演地でも、その土地の方々が観に来てくださることでその地ならではの『りすん』が出来上がると思っています。5都市それぞれの皆さんがお近くの劇場で観ていただくのもいいですし、初めて行く土地で観ていただく『りすん』も楽しんでいただけると思うので、ぜひ好きな都市に観に来ていただけたら、と思います。

小熊 天野君はよく、「見たこともないものを見せたい」と言っていました。各地の演劇ファンの方にも、演劇をあまり見ない方にも、そんなふうに「見たこともない」「行ったこともない」場所にお連れできればと思います。

キャスト一同 小熊さんちょっと! そうやってハードルを上げてくる!

宮璃 小熊さんが変なことばっかり言うし、チラシもなんかもういい事ばっかり書かれてるのでハードルがかなり上がってますけど、真面目に、調子に乗らないようにやります。この作品はいろいろな要因があって映像化するのが難しいので、ぜひ劇場へ観に来てください。


尚、各公演地でそれぞれ、諏訪哲史、小熊ヒデジ、出演者3名が登壇してアフタートークの開催も予定されている。公演地により司会進行やゲストが異なるので(詳細は下記公演データを参照)それも楽しみに、夏の旅行を兼ねて各地へ足を運んでみるのも。

取材・文=望月勝美

公演情報

地域公共劇場連携事業
『りすん 2025 edition』リ・クリエイションツアー


◾️原作:諏訪哲史『りすん』(講談社文庫刊)
◾️脚色:天野天街
◾️演出:小熊ヒデジ+天野天街
◾️出演:加藤玲那、菅沼翔也(ホーボーズ)、宮璃アリ(少年王者舘)

【名古屋公演】
◾️日時:2025年7月11日(金)19:00、12日(土)14:00・18:30、13日(日)14:00★
  ★アフタートーク 登壇者/諏訪哲史、小熊ヒデジ、出演者 司会進行/安住恭子 
◾️会場:名古屋市千種文化小劇場[ちくさ座](愛知県名古屋市千種区千種3-6-10)
◾️料金:前売・当日共 一般3,000円 22歳以下2,000円 ※全席自由
◾️アクセス:地下鉄桜通線「吹上」駅⑦番出口から北へ徒歩3分
◾️問い合わせ:名古屋市千種文化小劇場[ちくさ座] https://www.bunka758.or.jp/facility/chikusa/  052-745-6235(9:00~20:00(土日祝17:00)月曜休館(祝休日の場合は翌平日))

 
【岡山公演】
◾️日時:2025年7月19日(土)14:00・18:30、20日(日)14:00★
  ★アフタートーク 登壇者/諏訪哲史、小熊ヒデジ、出演者
◾️会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場(岡山県岡山市北区表町3-11-50)
◾️料金:前売・当日共 一般3,000円 U24 2,000円(公演時24歳以下の方、入場時要身分証提示)
◾️アクセス:JR岡山駅より路面電車で東山行「西大寺町・ハレノワまえ」下車、徒歩約5分、または清輝橋行「大雲寺」下車、徒歩約5分
◾️問い合わせ:岡山芸術創造劇場 ボックスオフィス https://okayama-pat.jp/ 086-201-2200(10:00~18:00)

【多治見公演】
◾️日時:2025年7月26日(土)14:00・18:30、27日(日)14:00★
  ★アフタートーク 登壇者/諏訪哲史、小熊ヒデジ、出演者 司会進行/安住恭子
◾️会場:多治見市文化会館 バロー文化ホール 大ホール舞台上(岐阜県多治見市十九田町2-8)
◾️料金:前売・当日共 一般3,000円 U25 2,500円
◾️アクセス:JR中央本線「多治見」駅(名古屋駅より快速で40分)北口から北東へ徒歩12分
◾️問い合わせ:バロー文化ホール https://www.tajimi-bunka.or.jp/bunka/ 0572-23-2600(9:00~21:30、火曜休館(祝日は開館)) 

【伊丹公演】
◾️日時:2025年8月2日(土)14:00・18:30★、3日(日)14:00
  ★アフタートーク 登壇者/諏訪哲史、小熊ヒデジ、出演者 司会進行/小堀純
◾️会場:AI・HALL  伊丹市立演劇ホール(兵庫県伊丹市伊丹2-4-1)
◾️料金:前売・当日共 一般3,800円 伊丹市民割3,300円(アイホールのみ取扱い) U25 2,500円(公演時25歳以下の方) 高校生以下1,500円 ※伊丹市民割・U25・高校生以下は入場時要身分証提示
◾️アクセス:JR宝塚線「伊丹」駅西側すぐ、または阪急伊丹線「阪急伊丹」駅から東へ徒歩約10分
◾️問い合わせ:アイホール(伊丹市立演劇ホール) https://www.aihall.com/ 072-782-2000(9:00~22:00、火曜休館)

【神奈川公演】
◾️日時:2025年8月7日(木)19:00、8日(金)14:00・19:00★、9日(土)14:00◎・18:30★、10日(日)14:00
  ★アフタートーク 登壇者/諏訪哲史(両日)、小熊ヒデジ(両日) 司会進行/うにたもみいち(両日) 8日ゲスト/流山児祥(流山児★事務所) 9日ゲスト/長塚圭史(KAAT 神奈川芸術劇場 芸術監督/阿佐ヶ谷スパイダース) 
  ◎託児サービスあり(公演1週間前までに要予約・有料/マザーズ 0120-788-222)
◾️会場:KAAT 神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉(神奈川県横浜市中区山下町281)
◾️料金:一般 前売5,000円(当日5,500円) U-22 前売4,000円(当日4,500)  
  ※全席自由・入場整理番号付。U-22は公演当日、年齢のわかる身分証を提示
◾️アクセス:みなとみらい線「日本大通」駅③番・④番出口から徒歩約5分、「元町・中華街」駅①番出口から徒歩8分。または横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅から徒歩14分
◾️問い合わせ:ナビロフト naviloft1994@gmail.com 090-9929-8459
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